エノク書4 第五章「エノクの教育」
ディスペアー(ルシファー)の話と十三次元、エノクの教育の話。
1教育。
2書録天使ラジエルがこの世界の仕組みについて教える。
3まず、知識として、十三次元というものがあります。
4地上を一次元、二次元、三次元として、時間を四次元、天を十次元、天上を十一次元、十二次元、十三次元となっています。
5良心、意志、悪心というものは五次元に当たります。
6六次元が無意識です。それか狂気。
7六次元から先が向こう側の世界です。8七次元に七次元光=無限光があり9、八次元が獣の支配領域、10九次元が悪魔の支配領域です。
11神は慈悲から悪魔と獣を憐れまれ、この様な次元を用意されたのです。12悪魔や獣にすらこういう自由があるので、あなた方人間には、一次元、二次元、三次元を与えられました。13四次元すら管理する事が出来、あなた方は悪魔や獣に比べても幸せなのです。
14天使はその平穏を崩してはいけません。
15影から見守る様にしなければなりません。
16あなた方、人間はその幸せを子供に繋いでいかなければなりません。
17もう一度、地上に戻りなさい。子供に教えを告げ知らせ、もう一度、天上に来るのです。
18その時、あなたは既に、天使になれている事でしょう。
19ラジエルの書またの名をセファーラジエールには、「十三次元。それは、神秘ですが、明かしてみれば、人間に一次元、二次元、三次元が与えられていて、獣に八次元、悪魔に九次元が与えられている。天使に十次元、十一次元、十二次元、十三次元が与えられていて、時が来るまで、それぞれがそれぞれの領域を守る事になる。
20特に、四次元は主を神以外において持たない為、悪魔と獣、人間、双方の影響を受ける事になる。激しい信心と邪悪の入り乱れる、血なまぐさい、戦争が起こる事だろう。21全く、獣と悪魔はわざわいである。22何の権威があって、直接三次元上に関係する四次元を攻める道理があるだろうか?23こんな事は早く終わらせるべきである。」
24ディスペアーは神に直談判をして、エノクを解雇する様に、のたまった。
「私は私の全権利をもって、エノクを訴えます。あなたにふさわしいのは、私と七大天使の六人だけでしょう。」
25「お前は、何を言っている。よし、決めた。お前を追放して、その後釜に彼のエノクをメタトロンとして、七大天使に加えよう。」
26神の恐ろしさというのは、御心のままにすべてを行われるという事である。
27神は思いつきに着想を得て、それをそのまま、有無を言わせず、実行してしまったのである。
28「私はあなたにたてついた事があったでしょうか?それならば、私にも考えがあります。彼のサタンになり代わって、あなたのしもべの敵対者となりましょう。
29私にはあなたに出来ない事をする力がある。」
30否、神は出来ないのではなく、しないだけなのである。それは罪深い憐れな憐れな罪人の行為なのだから。
31こうして、ディスペアー(ルシファー)はその罪人の一人になり、地上を支配しようと、時空の歪曲者と「偽善者の天使」になり果てたのである。