神無月が転校?
僕は朝学校に来てすぐに聞いた情報に衝撃を受けていた。その情報とは神無月が体育祭で転校するということだ。
神無月とはまだ話始めて間もない。しかもまだ僕は琴羽と神無月どちらと付き合うか決めていない時に転校する、僕は衝撃的すぎて授業に集中できなかった。
昼になりいつも通り二人と屋上でお弁当を食べる。
「空くんいつもと違うね。」
「だね。なんか暗いし。どーかしたの? 」
二人から心配させる僕だったが神無月に転向のことを聞きたくても聞きにくい。
本当だったら本人に本当に転校するのか確認したい聞きたいしどこに転校するのか聞きたいが勇気を出せないでいた。
「うりゃあ〜おっぱい攻撃〜。」
神無月は僕に着衣越しダイナミックマシュマロおっぱいを当ててくる。しかし僕はノーリアクションだった。
「あれれ? いつもだったら顔真っ赤にさせるのに...何があったの? 」
「何....でもない。」
僕は神無月を見れば見るほど会話をすればするほど悲しい気持ちが心の底から湧いてくるのだ。
この場に居たくない。僕は屋上から逃げ出した。
◇
そして昼の授業が始まった。現代文の授業だがやはり集中できない状態だった。
そんな中僕は現代文の先生のある言葉に反応した。
「みんな"後悔先に立たず"はテストに出るからな。一度しか言わないぞ。"後悔先に立たず"はテストに出るからな。」
僕は後悔先に立たずという言葉に反応したのだ。
仮に神無月が転校するとして後であの時話しておけば良かったとなるのは虚しい。
少しでも聞きたいことや話したいことがあれば神無月が居なくなる前に成し遂げたい。
授業が終わり放課後になった途端、僕は神無月の元へと走った。
「神無月さん!! 」
「ん?空どしたの? 」
神無月は鬼気迫る表情をした僕を見て少しだけ驚いてた。ほんの少しだけだ。
「神無月さんって転校するんだよね。どこに行く? 」
「あーしが転校? どゆこと? 」
「クラスのみんなが神無月が転校するって言ってた。」
僕はドキドキしながら神無月との会話をゆっくりと進める。しかし、何か変な気がする。話が通じていない気がするのだ。
「あーし転校なんかしないけど? 」
やはりおかしい。僕は転校すると聞いたが神無月は転校しないと言っている。一体何がどうなっているのだ。
「でも、クラスの人たちも体育祭で神無月さんが転校するって...」
「ねぇ、空。もしかしてそれって体育祭での点呼のことじゃない? 」
「え? 」
「あーし体育祭でクラスの点呼することになったんだ〜。」
神無月は大きな胸を主張させてドンと胸を張る。そして僕は顔が茹でたように熱くなっていた。
「てことは僕の聞き間違い? 」
「だね。」
「恥ずかしいな...」
「でもあーし嬉しかったよ〜。空があーしのこと気になってくれていて。この間の暗かったのもそーゆうことだよね? 」
「ま、まぁ...」
「やったっ!! 空の中のあーしは結構大きな存在になってるみたいだね。」
僕は今まで不必要に考え込んでいたのがスッキリと晴れて力は抜け疲労した。
「聞き間違いには気をつけよ。」
その後の流れで神無月と一緒に帰ることになったが点呼と天候を聞き間違えたことを愛のある弄り方をされた。
「神無月もう許してー 」
「空可愛いから弄っちゃうよ〜。あはは。」
何にせよ神無月が転校しなくて僕はホッとした。今回のことで好意とは別に僕の中で神無月の割合が大きいことが身にしみた。