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チートスKILL ~中途半端な転生者~  作者: 奥 悠人
3章 今日からブタは!!!
26/48

妙薬は、口に不味し

 俺は目の前にあるメルカミの取引画面を見つめ、意識を集中する。

文字の入力は簡単だ。

画面に向かって会話しているような感じで、言葉を口に出さなければいい。

すると、勝手に音声入力のような感じで文字が入力される。

便利なのだが、たまに意図していないことまで入力されるのが欠点だ。

俺は誤入力されないように雑念を振り払った。


―――――――Welcome to merkami―――――――


「こんにちは、ブータローと申します。いくつか質問があるのですが、早めの返信をお待ちしております」


 すると、相手から待ち構えたように速レスが返ってくる。

前回もそうだったが、よほど暇なのだろうか?


「連絡ありがとうなのじゃ。わらわの名前はビエル。事情があって、値下げの相談なら受け付けんぞ。そして、値下げちゅうは死ねと言っておく」


 心当たりは大有りだが、ここで正体がバレるわけにはいかない。

俺は心を落ち着かせて取引に集中する。


「そ、そうですか。まず聞きたいのは、人間になる薬の試供品というのはどういった商品でしょうか?」


「早い話が本来の製品を小分けにしたものじゃ。じゃから、容量が少ない分、効果が短いといったわけじゃな」


 なるほどね。

適量を飲まないと、効果時間が短くなるのか。

俺が小指でちょっとめたぐらいでは、効果がないはずだ。

しかし、これで俺は確信した。

ポークがこの薬を購入して、コスモスの飲み物に混ぜたことに。


「もしかして最近、この試供品を誰かに売りませんでしたか?」


「売れたというよりは問屋からの依頼で、この試供品を含めて薬を数点卸したぞい。じゃが、メルカミを通してないわけじゃから、購入した相手までは分からぬぞ」


「やはり、そうでしたか……。ところで、この薬っていつから出品されています?」


「変な質問をするヤツじゃな。二年前から出品しておるぞ。しかし、もう材料がないし、製品のほうは売り切っておるので、この試供品一本だけしか残っとらんがの」


 俺やコスモスがこの薬を使っても意味はない。

しかし、今までこの試供品が表示されず、今日になって俺のメルカミに表示されたからには、何か理由があるはずだ。

俺はその希望に賭ける。


「ちなみにですが、その薬の効果を打ち消す薬は売ってないのですか?」


「人間になる薬のか? そんな薬は聞いたこともないのじゃ。既定の分量を一度に飲んだのなら、死ぬまで人間の姿じゃぞ」


「そうですか……。では、ハーフオークになる薬に心当たりはありませんか?」


「お主は馬鹿なのか? そんな薬に需要があるはずなかろうが。レシピも存在せんわい」


「ですよねー。だとすると、なぜ人間になる薬の試供品だけがメルカミに表示されたのだろう? 今のところ、薬の効果を打ち消す薬が一番欲しいわけだけど、それ以外はハーフオークになる薬か、人間になる薬の製品しか欲しくないわけだし」


「お主はいったいなんの話をしておる?」


「あっ、すみません。思わず心のつぶやきが送信されました……」


 俺は油断していたようで、いつの間にか心の声が送信されていた。

しかし、結果オーライだった。


「まぁ、よい。じゃが、メルカミにはいろんな商品が出品されておるぞ。この薬しか売ってないなんぞ、あり得んわい」


「どうやら私のメルカミは特殊仕様のようでして、常時フィルタリングやスクリーニングが機能しています。その結果、今現在私が必要としているものだけしか表示されないみたいなのです」


「難儀な機能じゃのう…」


「確かに言われてみればそうですね。ですが、不要な物は買わなくて済みますし、ポイントが足りなくても商品が表示されれば、必ず購入ができます」


 俺は一つ、手の内を明かした。

商品を買うわけでもなく質問ばかりでは、相手は話を打ち切ってしまうかもしれないからだ。

今は少しでも話を長引かせ、何かしらの情報を引き出したい。


「なんじゃと! それはスゴい機能じゃ。しかし、誰かに監視されてるみたいで怖いのう……。ん? それなのに、わらわの出品している試供品が表示されるのは、変ではないか?」


「はい、確かに。私はこの試供品を必要とはしていませんので、あなたが出品していない薬のなかに、こちらの必要とするものがあると思ったのです。そして、出品者に連絡をするために、この商品が表示されたのだろうと」


「じゃが、必要な品しか表示されないのだろう? もし、それが本当だとすると、この薬を使って作れってことではなかろうか?」


「そうか、その可能性があったか! でしたら、先ほどの私が言ったなかで、作れそうな薬はありませんか?」


「ふむ。人間になる薬の試供品から製品を作るのは無理じゃぞ。必要量を飲まないと効果がないわけじゃから。もし薬が欲しければ、材料持ち込みなら作ってやらんこともない。しかし、材料が希少なうえ、最近は需要がないから年単位の時間は必要じゃろう」


 なんてことだ、これで俺がしばらくオークであることは確定してしまった。

下手をすると、一生戻れないのではないだろうか……

しかし、それより今はコスモスを元に戻すことが先決だ。


「では、人間になる薬の効果を打ち消すのはどうですか?」


「それも無理じゃな。人間になる薬を人間になる薬で打ち消すのは、原理的にも不可能じゃ」


「だとすると、残るはハーフオークになる薬ですね……」


「人間になる薬と同じで変化系の薬なわけだから、何かを混ぜれば可能かもしれん。ただし、試供品を材料にするわけじゃから、効果時間に影響を及ぼすぞ?」


「大丈夫です。効果は三日持てば十分ですので」


 なんとか、わずかな希望はつながった。

フェスの間だけハーフオークに戻ってくれればいいわけだし。

それに、フェスは二日後なので三日後に人間になったとしても、数日後には薬の効果が切れるはずだ。

だが、まだ予断を許さない。


「そうか、だが肝心のレシピが分からんことには、どうしようもないぞ」


 確かにビエルの言った通りである。

しかし、俺には一つだけ心当たりがあった。


「ビエルさんは、オークになる薬はご存じでしょうか?」


「ハーフオークになる薬と同じで、そんな薬なんぞ誰が欲しがると思うんじゃ」


「確かにそうですね。では、人間になる薬を飲んでオークになることはありますか?」


「あるはずなかろう。もし、人間になる薬を飲んでオークになったとすれば、それはオークになる薬じゃ」


 やはりそうだったのか。

だとすると、あの時に俺が飲んだ薬はオークになる薬だったことになる。

しかし、これを言えば身バレするのは確実だ。

その話をする前にコスモスが元に戻れる方法を知りたかったが、最終的にはコスモスがハーフオークに戻れる方法と、俺がオークになった理由の行き着く先は同じになる。

であれば、俺には手の内を明かすしか方法はなかった。


「実は、私は以前ゴブリンでした」


「いきなり、なんじゃ!? 顔が見えぬから分からぬが、そうなのか?」


「えぇ。そして今は、とある薬を飲んでオークになっています」


「おぉ! だとすると、それがオークになる薬に違いない。その薬の売り主にレシピを聞いてくるのじゃ!」


「実は、その相手こそビエルさん、あなたなのです」


 さぁ、これでもうあとには戻れない。

この判断が吉と出るか凶と出るか……


「はぁ? わらわはそんな薬を売ったことなぞ、ないぞ。お主、わらわを馬鹿にしておるのか?」


「いえ、あなたは覚えているはずです。三カ月くらい前に、人間になる薬を売った人物のことを」


「まさか、お主はサブローとかいうヤツの仲間か!」


「残念ですが仲間じゃありません。れっきとした本人なのですから」


「なんじゃと! お主、あの時の値下げちゅうなのか? しかし、名前が違うようじゃが……」


「オークになったときに、なぜか名前まで変わってしまったんですよ。おそらくですが、あなたから買った薬のせいだと思います」


「失敬な! メルカミのアカウント名に偽名は使えぬし、姿が変わったからといって名前まで変わるものでもない。一度本名を登録したら最後、二度と名前を変えられぬのじゃ」


 そう言われても、変わってしまったのだから仕方ない。

それに、明らかに現在のステータス画面に表示されている名前がアカウント名の元になっていると思われる。

だとすると、その変わった原因になったのは、あの薬で間違いない。


「説明が難しいのですが、あの薬を飲んだ私は、なぜかオークになってしまいました。その影響だと思うのですが」


「何を馬鹿なことを。仮にそれが本当だったとしても、メルカミの名前まで変わるなんてあり得ぬ。それに、人間になる薬を飲んでオークになるわけがなかろうが」


「薬については不良品だったのでは? 人間になる薬+といえるぐらいの出来で、味が美味しいはずでしたよね。ですが、私の感想はゲロ不味まずでしたよ。うっ、思い出したら吐き気が……」


「そんなはず……。あっ!」


「やはり、何か心当たりがあるんですね」


「えっとじゃな……、あの時は出来心で、あほ汁を混ぜて味を少々不味まずくしてやってのう。じゃが、効力は変わらないはずじゃぞ。それに仕方なかろう。あれだけ値下げした、お主が悪いのじゃ」


「ですが、それを飲んだ以外に原因が考えられません。その混ぜ物のせいで、オークになったと考えるのが妥当でしょう」


「うむむむ」


「ところで、あほ汁という薬は残っているのですか?」


「あるにはあるが、少ししか残っておらぬぞ。それに、これは薬ではなく、味を変えるだけの悪戯いたずらグッズみたいなもんじゃからな」


「いえ、おそらくそれが答えです。推測ですが、人間になる薬の試供品と、その残った少量のあほ汁を混ぜるとハーフオークになる薬の試供品が完成します」


「なんじゃと! では、この分量の比率で製品を作成すれば、完全なるハーフオークの薬ができるわけか。そして、お主が飲んだ分量で作成すると、完全にオークになる薬が完成するわけじゃな。しかし、これはまたスゴく嬉しくない新発見じゃのう……」


 何はともあれ、これでコスモスがハーフオークに戻れるわけだ。

しかし、俺が元に戻れる方法については、今は諦めるしかない。


「では、ハーフオークになる薬を作って頂けませんか? それがないと困ってしまう人がいますので」


「何やら訳ありのようじゃな」


「はい。ですから、今回は値切りません。今持っているカミポイントが全部で6,000ポイントあります。それで作っていただけないでしょうか?」


「ほう、なかなかいい値付けじゃのう。じゃが、断る!」


「えぇぇ! なぜですか? 試供品は1,000ポイントで売っているじゃありませんか。あほ汁も高いものではないんでしょ?」


「むろん、その通りじゃ。じゃが、わらわはお主が気に食わん。値下げの恨みは、海よりも深いんじゃ」


「そこをなんとか!」


「諦めるじゃな。それにホレ、お主のメルカミは表示されたものは絶対買えるのじゃろう? だとすると、試すのも一考の価値があるというもんじゃ」


「それを今試さなくても……。どうかお願いします。前回のことは謝りますので、何とぞ、何とぞよしなに」


「嫌じゃ! 今回は手紙も届いとらんことじゃし、わらわの勝手じゃからの」


 手紙とはなんのことだろう?

いや、そんなことは、今はどうでもいい。

やはり、身バレが裏目に出たか……

こちらには、おだてて機嫌を取るしか方法は残されていない。


「ビエルさんって、のエルフと言われているそうじゃないですか。さぞ、お美しいのでしょうね。一度、お会いしてみたいものです」


「ふん、おだてても無駄じゃ」


「くっ……」


「ホレホレどうした? 何も手立てがないのなら、わらわは帰るぞ?」


 さすがに、ちょろくなかったか。

だとすると、残された手は一つだけだ。

怒らせる可能性があるが、仕方ない。

いちばちかだ……


「薄い本は最高ですよね!」


「むろんそうじゃ! 同人誌様様(さまさま)じゃ」


「えっ!」


「あっ!」


「取引のレビューから、薄々はと思っていましたが」


 エルフはエルフでも、やはりエルだったか。


「いったいなんの話じゃ…… わらわはBLなんぞ知らんのじゃ」


 しかも、BL好きのビーエルと来たもんだ。

だけど、これ以上暴走されたら、自暴自棄になって取り返しのつかないことになりかねない。


「えっと、一度冷静になった方が……」


「ぬぉぉ! おケツを掘ったのじゃ!」


 おい! おけつを掘ってどうする。

そんなことより、これでコスモスの件はなんとかなりそうだ。


「あのー、ところで薬って作ってもらえます?」


「作る、作るから秘密にするのじゃ! まさか、お主が言っていたことが本当だったとは……」


「普通は信じられませんよね。ですが、表示されたからには、確実に買える方法があるみたいです」


「お主には逆らわぬ方がよさそうじゃ」


「今回のことは、ちゃんと作っていただければ秘密にしておきます。それに、お代も最初に言った通り6,000ポイント支払いますので、どうかよろしくお願いします」


「うむ、いい心がけじゃ。では、早速取り掛かるかのう」



「完成じゃ、さっそく魔法の宅配便で送っておくぞ」


「ありがとうございます。この取引を終えると連絡を取れなくなると思いますが、あなたには何かの縁を感じます。また、取引をするときはよろしくお願いしますね」


「ふん。わらわはもう懲り懲りじゃ」


――――Thank you for using our services――――



◇◆◇◆◇


 翌朝、コスモスとトンジルが会社に出社する頃を見計らい、俺は二人がいる社長室に向かった。


「おはようございます。昨日はゆっくり眠れましたか?」


 俺の問いに社長椅子に座っていたコスモスは、大きく背伸びをしながら答える。


「うん、グッスリ眠れたとよ。やっぱり疲れとったけんね」


 どうやら、コスモスの体調は万全のようだ。

今から薬を飲んでもらうので、体調不良だったら困っていたところだ。


「トンジルさんは、どうでしたか?」


「お気遣いなく。そして、例の治療薬ですが、早速昨晩にサンドラ社長に飲んでもらいました」


 トンジルの方は少し疲れているようにも見えるが、受け答えはハッキリしているので大丈夫だろう。


「で、効果のほどは?」


「まだ、なんとも。何か変化があれば、医師から連絡が来る段取りになっています」


 今の段階では、これ以上の手立てはない。

毒薬の可能性はないはずだし、今は見守るしかないだろう。


「分かりました。さて、ここからが本題です。コスモスさん、これを飲んでもらえませんか?」


 俺はポケットに入れていた小瓶を取り出すと、コスモスの目の前に差し出した。


「なんね? これは」


「ハーフオークに戻れる薬になります」


「えぇーっ! もう見つけてくれたと」


 コスモスは驚いて、勢いよく椅子から立ち上がった。

コスモスの隣に控えていたトンジルも、彼女が倒した椅子を元に戻すと、やはり驚きの表情を見せて理由を聞いてきた。


「プータローさん、こんなにも早く、いったいどうやって?」


 普通ではあり得ないよな。

しかし、今はまだ詳しい理由は話せない。

余計な情報を与えて、混乱させるのは愚策だ。


「昔の伝手つてに連絡が取れまして、運よく手に入れることができました」


「ほう。ですが、あまりにも出来過ぎていますね」


 さすがトンジルだ。

おそらく彼は気づいているはずだ。

俺が普通のオークでないことに。


「えっと、私にもいろいろとあるんですよ。ですが、今は信じていただくほかありません」


 今、俺の正体が人間だとバレるのはマズい。

うわさが広まればトンダ社長の耳に入るか可能性もあるし、みんなに余計な心配を掛けることになる。


「いつか、理由を話してもらいますよ?」


 トンジルは俺の隣に立つと、耳元でコスモスに聞こえないようにそっとささやいた。

俺もそれに合わせて、つぶやいた。


「はい、その時がくれば……」


「二人でなんばコソコソと話しよると?」


 薬を目の前の机に置かれてお預けをくらっていたコスモスは、待ちきれないとばかりに、こちらに注意を払った。


「お待たせしました。では、ちゃちゃっと飲んでみてください」


「うん、わかった」


 コスモスはうなずくと、小瓶のふたを開けて一口だけ口を付けた。


「うげぇー、何この味。なんか、大苦草おおくそうの味がするとやけど……」


 コスモスは顔をしかめて、激辛料理を食べたように舌を出す。

そういえば、確かにゲロ不味まずだったな……


「確か、あほ汁を使うと聞きましたが、原材料についてはなんとも」


「この味、絶対にオークも逃げ出す大苦草おおくそうを使っとるって。子供の頃、悪戯いたずらされて飲んだもん。ねぇ、本当に全部飲まんといかんと?」


「えぇ、そうしないと元には戻れませんから」


「ちぇっ、でも仕方なかよね」


 覚悟を決めたコスモスは、鼻をつまみ一気に飲み干した。

しかし、よほどマズかったのか床でゴロゴロと、のたうち回る。

見かねたトンジルが近寄って、彼女に手を差し伸べた。


「大丈夫ですか!? 社長代理!」


「死ぬー! この味、死ぬー」


「ご安心ください。今、私がとっておきのおまじないを! 不味いのマズいのトンで行けって、うわぁ」


 床で転がり回るコスモスを助けようとしたトンジルは、彼女に蹴り飛ばされた。

そして、立ち上がって俺のそばに来ると、心配そうに彼女を見ながら俺に尋ねる。


「プータローさん、この薬って、本当に大丈夫なのですか?」


「安心してください。ちょっとゲロ不味まずい味でしたが、死ぬことはありませんでした」


「そ、そうですか。ですが、それって……」


 トンジルは俺の方をチラッと見つめたが、すぐにコスモスに視線を戻した。

すると彼女から鈍い光が立ち昇り、俺たちは直視できなくなる。

その後、光が収まると彼女は床にいつくばっていた。


「大丈夫ですか?」


 とっさに駆け寄ったトンジルが、コスモスをゆっくりと床から起こ上げる。

すると、コスモスはトンジルの服によだれをぬぐって立ち上がった。

よかった、俺が行かなくて……


「うげぇ、まだ口の中に味が残っとる」


 そう言ってコスモスは、近くにあったティッシュにペッペッっとツバを吐き出す。

あの味は、体験した者にしか分からない一種の拷問だ。

しかし、今はそんなことより大事なことがある。


「とりあえず、帽子を脱いでみてもらえませんか?」


 俺の言葉を聞いたコスモスはうなずくと、ゆっくりと帽子を取った。

するとそこには、いつものかわいらしい耳が生えている。


「やったー! 元に戻った!」


 よほど嬉しいのだろう。

コスモスはジャンプをしながらバンザイをして喜んだ。


 しかし、まだ状況は予断を許さない。

この状況も、すぐにトンダ社長に知られてしまうかもしれないからだ。

だが、何はともあれフェスに出場することは可能になった。

参加もしないで負けるとなると、一生立ち直れなかっただろう。

俺たちには、フェスで勝つしか道は残されていないのだから。


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