九話
休日。
何もしない日が多くなってきました。
小説の執筆すらしていません。
すでに読み終わった漫画を開くか、ゲームをやってみるか、どちらかばかりになりました。
まともな休日というものがなんなのかわかりませんが、自分の目指す目標がある以上は、このような生活は到底評価されるものではないことくらい、わかっています。
日常品を買いに行くのも億劫に思ってしまうようになってしまいました。
数日遅れで、足りなくなってから買いにいくのがざらです。
こんな生活、実家で親のすねを囓っていなければ、すぐに破綻してしまいます。僕は、本当に駄目なモノです。
わかっていながら、自分の嫌な気持ちを優先して、結局何もしないのです。
家の手伝いだってまともにやったことがありません。
親が頑張って身体を動かしているのを、大変そうだなと他人事で、部屋に引き籠もっているのです。
いったいどうしたらいいのでしょう。
わかっています。
身体が動くなら、やってみればいいのです。
億劫な気持ちを少しだけ抱えてあげれば、ほら、足はきっと動くはずです。
やり方がわかっているのなら、あとは実行するのみです。
こうして僕は、一つだけ、小さなことをやり遂げました。
たった一つだけです。
そうして疲れ果てて、明日の仕事をまた、次の休みまで必死にやるのです。
未だフリーター。
一年以上アルバイトを頑張ってきましたが、この境遇にすでに甘んじる自分がいました。どこまでいっても、僕は、僕の知る、まともな人間に近づいた気が、まったくしないのです。
続きます。
予定の十話を超えるかもしれません。