8/12
八話
誰もが違って当たり前なのです。
誰もが同じでは気持ち悪いのです。
わかっています。
理解しています。
でも、共感してみたいのです。共有してみたいのです。
まだ子どもの感覚を引きずっているのかもしれません。でも、僕は、未来という世界を、一緒に歩いてみたかったのです。
寂しい。
救いようのないものに成り果てて、僕は、寂しくなりました。
みんなといると疲れます。
みんなといると、身体の調子だって崩す時があります。
でも、だからといって、寂しくないわけではないのです。
心細くないわけがないのです。
寂しい。
僕の心は、いつからこんなに枯れてしまったのでしょうか。
続きます。