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幕間:コトヒラでした!

前回の投稿から厳しめのご意見を頂きました!本当に嬉しいばかりです。皆様も疑問に思ったことや、変だと思ったことは気兼ねせずに言って下さい!

そしてこの作品を評価してくださった方、本当に有難うございます!!

次話投稿は一週間以内です!

 我らが主ユガ様が旅立ってから数日、目立った事態は起きてない。


 まぁ、相変わらずコクヨウさんとショウゲツの二人は啀み合っているけれど、毎度の如くハルウ様とナーヴィ様に睨みを効かされては悄々と引き下がる。


 そして、大鬼と犬神、エルフの女子達は何やら会合を開いては細々と何かをしているようで、一度聞いてみたけど、「乙女の秘密」として教えてくれなかった。

 まぁ、何をしてるかは知っているけれど・・・フフフ。


 今僕はというと、エルフの家にご厄介になっている。エルフが作ったお菓子を口一杯に放り込むのが至福の一時だ。


 僕らはこの里にて色々な役割を任されている。

 ショウゲツ、フゲン、ヨウキの三人は木やら石やらを運ぶ作業。

 コクヨウ、ソウカイ、ルリの三人は運んできた木や石を切ったり、形を整えている。

 シロタエはエルフ達とこの拠点を発展させる計画を練っている。


 そして、僕コトヒラは主からシンリョウジョ?を任されている。怪我をしたり傷ついたりした者を癒すのがシンリョウジョの仕事だそうだ。


 今この拠点で僕らがやっているのは防柵を築くことだ。

 もしまた何かに襲われた時の為に対策をしておこうと、拠点の周りをぐるっと柵で囲うことになったのだ。


 それをやっているとどうしても怪我する者が出てくるわけで、エルフ、犬、鬼と種別問わずシンリョウジョに舞い込んでくる。


 その最中に、運び込まれた木が倒れてエルフの子供が怪我をしてしまった。そしてシンリョウジョで怪我を治すと、そのエルフの親御さんからご招待が来た。それが現状である。


「旅のお供権利争奪戦」から、僕らとエルフ達との交流が増えた。初めはお互い怖々と接していたけれど、今では仲良く酒を飲んだりして過ごす者まで出てきたことには驚いた。


 一部の戦闘狂達は森の外れで武闘会なるものを開いている。主催はエルフの族長様とアレデュルク様の両名である。

 観客として参加しているエルフと鬼、犬は互いに酒や果物などを賭けたりしてかなり盛り上がっている。

 そういえば、一昨日はソウカイ様とフゲンが本気でやりあってたなぁ・・・主が帰ったら満面の笑みで報告しよう。


「それではこれでお暇しますね。後は怪我した場所にこの薬草を磨り潰して塗れば治ると思います」

「いつも助かりますありがとうございます」

「これも主の命令ですから」


 僕ら以外の種族は皆敵であり、この森に存在する僕ら以外の全ての生物は獲物。そんな風に思っていたんだけどなぁ。

 エルフもいいエルフ達ばっかりだし、犬はちょっとばかしうざいけど信頼はできる。


 これも全て主のおかげなんだよねぇ。主は本当に凄い。

 僕らよりも遥かに強いし、頭もいいし、優しいし。時々ちょっぴり怖いけど、本当に素晴らしいお方だ。

 出来ることなら今回の人族の領域への視察にも加わりたかったけれど、キクさんとユキ様なら安心して任せられる。


 まぁ、主から仰せつかった『ルスバン』という名誉ある称号も頂いたことだし、僕はそれを全うするだけだけど。

 そういえば、エルフ達がやっていた「釣り」というのをやってみたいな明日辺り川辺にでも行ってみよう。




 そして翌朝、森から少し離れた川辺に来たわけだけど、これはどうしたものか・・・


 カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

 カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

 カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

 カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ

 カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ


 数えるのも馬鹿らしくなるほどの大量の蜘蛛の群れ。サイズ平均して30cm程で、大きいものでは60cm程の巨体を持っている。

 それが無数に森の中を一直線に進んでいるのだ。


「あれって北部に生息している大蜘蛛ジャイアントスパイダーだよな?」

「何でこんなところまで来てるんだ!?」

「うーん、多分北部を牛耳ってたオークがいなくなったからじゃないかな?」

「俺は里に知らせに行ってくる」

「じゃあ、僕らはちょっと視察してくるね」


 僕の隣にいるのは青年のエルフと、犬。

 釣りを教えてもらおうと青年のエルフを連れて行こうと思ったら、偶々近くに居た犬がついてきたいって言ったから連れてきたんだ。まさかこんなことになるとは思ってなかったけどね。


 青年エルフは急いで里へと走って行って、僕と犬は大蜘蛛の群れに見つからないように茂みに隠れながら移動する。

 森の中をきっちり一列に並んで進んでいる大蜘蛛はさながら大蛇のように見える。


「ここまで統制が取れてるならヌシがいるね」

「我らが主に仇なす敵がまだいたとは・・・愚かだな」

「そうだね。主に牙をむくモノは一匹残らず絶やさなくちゃ・・・ね。ヌシと大まかな数を調べ次第すぐに戻るよ」


 列に沿って隠れながら進んでいくと、なにやら列が徐々に膨れていっている。

 まぁ、こうなると膨れ切った列の中心にヌシがいるってわかるんだけど・・・厄介だな。


 ボクと犬は近くにあった木の上に登り、中心へと目を向ける。

 そこにいたのは、周りの蜘蛛よりも一回りも二回りもサイズが大きく、紫色のまだら模様の蜘蛛が現れる。


「あれはポイズンスパイダー・・・」

「うん。しかも亜種だね・・・この列のあり方からして知恵もあるねぇ」

「この数といい、ヌシといいかなり面白くなりそうだな」

「なるべくゆったりしていたいんだけど、こういうのもたまにはいいかな・・・腕がなるよ」


 数は大凡1000、ヌシの他にも体長が1mを越える特異種も見受けられた。

 大蜘蛛の攻撃は糸で相手の動きを阻害し、強靭な顎で噛み砕くというもの。糸は一匹や二匹では大したこともないが、群れで襲われるとなると流石に無視できなくなってしまう。

 ましては、敵はヌシを筆頭に統率が取れた集団なのだからこれ以上に厄介なことはない。


 ポイズンスパイダーは毒を吐き、毒の滲む糸を飛ばしてくる。その毒に当たると、皮膚は爛れ、水や土で直ぐに毒を落とさなければそのまま体を溶かしてしまう。

 毒を含んだ牙で噛み付かれると一瞬で息絶えてしまうのは言うまでもない。


 その情報を持って帰った里はまたもやパニック・・・とはいかなかった。

 なぜなら、もしもオークの時の様に敵から襲われた際の対策を主から教わっていたからだ。そのための訓練もエルフ達と共にやっている。


 右半分は僕ら鬼の集団で固まり、左半分は犬の連中で固まる。接近戦が苦手なエルフたちは後方からの支援に回り、魔法での援護と共に負傷した者の救護に当たる。


「大蜘蛛は依然として南下しています。直接こちらへは向かっていませんが、恐らく縄張りを広げるのが目的かと」

「我らが、主が治める森を侵略とは・・・」

「殺し尽くすしかぁ、ないよねぇ」


 物騒だなぁ。僕なら、行く先行く先で罠を仕掛けてジワジワジワジワと数を減らして、最後にはゆっくりと死をもって償ってもらうけどなぁ。


 幸いなことに目的はこちらじゃないみたいで、縄張りを広げることだけだったようだ。

 唯、ここら一体の縄張り、南部西部東部にかけて、全て主の領域であり縄張りである。

 ここいらの少し知恵のある魔物は僕らの姿を見つけると何も言わずに去るか、従順の意を示すだけ。

 そういえば、前にコクヨウとショウゲツが従属した魔物を500匹近く連れてきて、主にこっぴどく叱られてたなぁ。

 その魔物達は主の計いで食料の多くて安全な森に移住している。しかし、幾匹かはひっそりとエルフに飼われているのは内緒だ。後で何かに使えるかもしれないし・・・ね。


「四つほどの群に分かれて、前後左右から奇襲を仕掛けた方がいいのでは?」

「敵の数が多い故、分かれるのは逆に危険かもしれんぞ」


 ソウカイ様とエルフの族長様が対処の話し合いをしている。

 この里での作戦だったり計画の判断を下すのはソウカイ様と族長様の二人と・・・


「私は分かれて行く方がいいと思うわ。主の下僕である私達があんな低俗な魔物に引けを取るわけないわ」


 実質シロタエ姉が取り仕切っているといってもいい。

 ソウカイ様とエルフの族長様の二人はシロタエ姉に意見や助言を出し、それに対して決定を下すのがシロタエ姉なんだ。


 シロタエ姉は里で一番頭が良く、主とエルフ達から学んだことをすぐに覚える。それを直ぐに応用したり効率的な判断が出来ることから、エルフ達や鬼を嫌っている犬達からも一目置かれている。因みに女子が開く会合の筆頭はシロタエ姉だ。


 僕ら主の下僕は、しっかりとした立ち位置がある。

 筆頭は天狼である「ハルウ様方」続いて、「大鬼」「犬神」、その他となっている。エルフ達はここに含まれない。

 その中でも女性の立ち位置はかなり強い・・・ユキ姉様とモミジ姉様は勿論、キクさんやルリさん、シロタエ姉やヨウキもかなり上位に食い込んでいる。

 唯、絶対的な立ち位置にいるのは「ハルウ兄様」唯一だけどね。


「ではそれで行こう」

「エルフの魔法適性に合わせて隊列を組むとしよう」

「私が思うに・・・」


 三人が話し込んでいる隙に、僕は背中に背負った愛刀を抜く。

 何故か僕だけが所持していた生体武器なんだけど、イマイチ使い方がわからないんだよね。

 生体武器に詳しい犬の皆に聞いて回ったけどよくわからないらしい。

 ソウカイ様から刀に似ているがそれとは違った不思議な力を感じる、とだけは聞いたんだけどね。


 一度この武器で敵を斬ろうとしたことはあるんだけど、斬れなかったんだよねぇ。

 一応叩き潰すことはできたんだけど、斬ろうとするとダメージが通らないばかりか・・・


「活き活きしちゃうんだよねぇ」


 これで魔物を斬ると何故だか、心なし魔物が活き活きしてしまう。斬れないばかりかそんな災難が降りかかる剣だけど、愛着は沸いてるんだよねぇ。


 剣を磨くこと数分、シロタエ姉達は鬼と犬、そしてエルフに大蜘蛛撃退の作戦をだした。




 ユガの大地に一つの爆音が響く。

 木に止まって団欒を取っていたであろう鳥達は悲鳴を上げながら、大慌てで逃げていく。

 南部でひっそりと生活していたウルフ達はこの時ばかりは一個の群れとなり、比較的安全な場所へと退避を始める。

 ユガの大地を潤す清き水の流れに、大地の唸りは波紋を生み出した。


 精霊は一斉にエルフ達の下へと集まり、木の陰や家の中で膝を抱えてカタカタと震えている。


 戦闘開始から大凡数十分、戦況は圧倒的なまでにこちらへと傾いてる。


「あっはははぁ、センメツセンメツゥ!!」

「せめて主が治める地の糧となるがいい」

「主人の寛大なる御心を顧みないその愚行、万死に値する」


 シロタエ姉とソウカイさん、エルフの族長様が考案した作戦は順調に事を運んでいた。

 ヨウキ、ショウゲツ、ルリ姉がまた大蜘蛛の花火を空へと打ち上げる。


「我らも引けを取ってはおれんな」

「洒落せぇ、全部纏めて吹っ飛ばしてやる」

「目標、ソウカイ様部隊前方30m、風魔法斉射!!」


 それに続くように、コクヨウさん、フゲン、シロタエ姉が大蜘蛛の群れをなぎ払っていく。

 しかし、それでも大蜘蛛の群れちっとも減ったようには見えない。


 それもそのはず、発見してから僅か数時間で数が二倍にまで膨れ上がったのだから当然だ。

 大蜘蛛の子供は餌を見つけたとばかりにこちらへと駆けてくるが僕らに適うはずもなくその命をむざむざと散らしている・・・土の栄養にはなってるかな?


 多くもの群れを撃退するにあたって取られた作戦は、まずコクヨウ様とフゲン、ヨウキ率いる部隊は、敵の後方から奇襲を仕掛ける。破壊力のある部隊で一気に敵を消耗させ、注目を集めるのが目的だ。

 そして、完全にその部隊に注目が集まったところで、ソウカイ様とショウゲツ、ルリさん率いる部隊がまたも後方から奇襲を仕掛ける。

 そして敵を二分したところに、シロタエ姉が率いる魔法部隊が上方から攻撃を仕掛けるといったものだ。

 そして最後ににハルウ兄様、ナーヴィ兄貴、モミジ姉様の部隊が掃討を開始する


 と言った手筈になるはずだったんだけど数が多くて、一向に敵の数が減らない状況にある。

 ハルウ兄様達は敵陣の中に飛び込んでからというもの姿を見せていない。だけど、ときおり敵陣の中から大量の大蜘蛛が吹き散らかされているので、健在なのは確かだ。


「怪我人も増えてきたね」

「さすがにこの量を全てカバーする事はできませんよ」

「・・・僕も前線に出れればいいんだけど」

「貴方様は怪我をされた者にとっては一番安心できる方なのです。どうか、今暫くは・・・」

「わかってるよ。主から直々に任された使命を僕が背くはずもない」


 僕とエルフの長老は後方で、怪我をして前線からこちらへ送られてきた魔族やエルフ達の救護にあたっている。


 僕も他の鬼や犬に比べれば比較できない程には強い・・・だけど、コクヨウさんやショウゲツ、フゲンみたいに力が強いわけでもないし、コクヨウさんやルリさんみたいに技に秀でているわけでもない。勿論魔法もあまりできない。


 そうなったら、前線よりもこちらに回されるのは当たり前・・・か。


「ポイズンスパイダーが出たぞ!!」


 突如として、シンリョウジョに怒号が響く。

 前線ではポイズンスパイダーがようやく現れたようだ。


 それと同時に、シンリョウジョに大量の鬼と犬が運び込まれる。そして、その中にはエルフも入っていた。

 全員顔色が悪く、顔面蒼白、体を震わせ寒さに耐えているようだ。酷い者だと熱と意識の混濁が見受けられる。

 これは・・・


「毒・・・それも、直撃を受けたものは猛毒に掛かっているね」

「なんと・・・毒消しはございまずが猛毒となりますと・・・」


 ポイズンスパイダー撃破の報告が来ていないところを見ると、まだ健在・・・取り逃がしたのか、苦戦しているのか・・・。

 あの程度の魔物に苦戦するとは思えないし、恐らく取り逃がした・・・か。


「あのポイズンスパイダー相当できるようで、コクヨウ様やショウゲツ様が近づくと姿を隠すのです。ハルウ様方が全力で探しているのですが・・・」

「・・・発見まで時間がかかるね。つまり、これからもっと増えるってことだね・・・。シンリョウジョの皆は早急に毒消しを作って飲ませて。猛毒の掛かっている者にも症状は和らぐはず・・・一時凌ぎだけどお願い」


 そう言って、毒消しとなる材料の薬草を磨り潰す。

 簡単な薬剤の精製と回復魔法ならできるようになった。・・・猛毒に掛かった者はこのままでは数十分と経たずに死んでしまう・・・。


 少しでも長く持つように、手を休めず薬を作り続け、約数分毒に掛かった者はなんとか治りつつあるが、猛毒に掛かった者は顔から血の気が引いている。

 その間にもどんどん毒に掛かった者が運び込まれてくる。


 ・・・主から仰せつかったこの使命。

 僕は・・・守れていないじゃないか。主から貰ってばかりで、何も出来ていない自分が不甲斐ない。


「苦しいかい?」

「コトヒラサマ・・・メンボクナイ・・・アッシワ・・・ダイジョウブデス」


 鬼の一匹はそういって無理に笑おうとする。

 嘘つかなくてもいいのに・・・苦しいなら苦しいって言えばいいんだ。

 このまま苦しんで死ぬのならいっそ介錯してやるのも一つかな。


「苦しんで死ぬのが本望かい? それとも一思いに死ぬかい?」

「・・・・・・・・・オネガイシヤス」

「・・・うん」


 そう言って、手を首元へと翳す。魔力を込めて振り下ろせば痛みも感じずに死ねるだろう。


「思い残すことはないかい?」

「・・・」


 すっと目を閉じる鬼に、僕は手を振り上げる・・・。

 主ごめんなさい・・・後に僕の命を使って罪を償いますから。


 そして、手を振り下ろそうとした直後、不意に背中に熱を感じた。

 驚いてバッと後ろを振り返っても誰もいない。毒消しの薬を作るためにここにいた人達は全員外に出しているし・・・他には猛毒を受けた者しかいない。


「・・・・・・ドウカ・・・シヤシタカ?」


 そう言って、苦しげな表情を見せる鬼に僕はまた胸が痛くなる。

 何とかして・・・何とかして助けてあげられないかな?


 背中に手をかけると、そこに熱を発している正体があった。

 それは・・・


「生体武器・・・」


 その剣を抜き、まじまじと刀身を眺める。

 すると、さっき手にした魔力が吸い取られ、刀身にうっすらと何かが浮かび上がる。


「・・・霧平?」


 “エクストラスキル:「霧平一之型」を習得しました”


「え? 何?」


 その瞬間、刀身が緑のオーラに包まれ、空中に波紋の様な物を刻み始める。

 何が起こったのかわからない、エクストラスキル?習得したの?

 そして、その次に頭の中に文字が浮かびあがる。


「刀身を地面に突き立てる?」


 何が何やらわからないまま、言われるがままに刀身を地面に突き立て、押し入れる。

 すると、緑色の波紋がシンリョウジョいっぱいに広がり、霧平・・から眩い閃光が溢れる。


 その眩しさに目を瞑ること数秒、徐々に光は収まり、場にさっきと同じ静寂が訪れる。

 ・・・そう静寂が訪れた。猛毒の苦しみで呻いていた犬や鬼達の声はなく、ゆっくりと呼吸を繰り返し、全員が眠りについていた。


「・・・え?え? 一体何が起こったの?」


 状況を飲み込めず、地面に突き立てた剣を抜き、改めて確認する。


 “守刀:霧平”


 刀身にそう書かれた剣が、手元で淡い緑色の光を放ちながら沈黙している。


「てんはぁ~~~~~!!」


 ズドン!!!!!!!


 外から間の抜けた声と、馬鹿でかい音が響いたかと思うと、大蜘蛛との戦争は決着がついていた。


 ヨウキの一撃でポイズンスパイダーどころか、100匹近くいた大蜘蛛も跡形もなく消し飛んだそうだ。後になってフゲンはヨウキに頭が上がらなくなったらしい。

 当の本人は首をかしげて分かっていなさそうだったけど。


 猛毒に掛かった者達はその後すぐに目覚めて、自分達が無事でいることに大層驚いていた。

 

 どうやら、僕の持っている刀は、傷や病気などを治す守るためにある剣だということが後にわかった。

 主・・・僕は言いつけ通り、ちゃんと「ルスバン」をこなしております。

コトヒラ君の回でした!

皆様どうでしたでしょうか?

因みに「守刀」は・・・元来は亡くなった武士の胸元に、生前使用していた刀をお守りとして置いたことに由来していて、邪気を払うことや生者を守る為に用いられていたようです。この作品では、「怪我を払う」という感じで使っております!


何か変なところ、見にくい、誤字だ!などがあればどしどし教えて頂けると嬉しいです。

(言い換えでこういうのがありますよなどが合ったら教えてください。例:取得→習得、思いやる→慮る、聞こえる→耳に届くなど)


感想や活動報告の方にコメント頂けると私の気力になり、今回の様に筆が踊りますので気軽にどうぞ!!


※活動報告がどうやったら見れるのかわからなかったと読者様から聞き及びました。

方法は一番上にある?「作者:砂漠谷」の名前を押していただくと、私は左上に出てきました。


わからないことがございましたら、どんな些細なことでも構いませんので質問送ってください!!

皆様が快適に読んで下さるよう誠心誠意努力します!

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