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開拓:森の外へでした!

どうしてこうなったand新展開です。

次話投稿は一週間以内です!

感想・雑談など送ってきて下さると、喜び勇んで返信致しますのでどうぞ宜しくです(ボソッ)

「ど、どうしたの?」

「え、あぁ、ちょっと」


 思わず叫んでしまった。

 ミリエラと族長さんは急に叫んだ俺を目を丸くして見つめ、サテリフィトさんは何かあったのかと聞いてくる。

 その場は何でもないとやり過ごしたけど・・・。


 なんなんだこのステータスは!? いつの間にこんなぶっ飛んだステータスになってんだ?

 全く身に覚えがないしあるとしたら進化だけど、それにしてもLV1で殆どのステータスが1000越えてるし、名前がよくわからないことになってるし…。いったいぜんたいどうしてこうなった。


『うーん、騒がしいわね。どうかしたの?』


 あぁディーレさん丁度いい所に、ステータスが物凄いことになってるんだけどなんでか知ってる?


『・・・あら、ほんとね。どうしてそんなことになってるのかしら?』


 ディーレさんも知らなかったのか・・・。

 ハルウやコクヨウ、ショウゲツ達が進化した時も大幅にステータスが上がっていた。それにしても俺の進化は規格外過ぎだと思うわけで・・・。一気に1000上がるって流石に異常じゃないか?


 まぁ、落ち着こう。こんな時に頼れるのはあれしかないよな。そう!! あの人を呼ぶしかない・・・さぁ出でよ!

 天から降り注ぎし、奇跡のお声を聞かしてくれナビちゃん!! 俺はどうしてこうなったんだ?


 “進化です”


 ・・・身も蓋もない答えが返ってきた。

 いや、うん、それはわかってるんですよ。なんでスライムから一気に物凄いステータスになったのかなぁって思うわけで。

 スライムって進化だけで急に人型になったり、規格外のステータス保持したりするの?

 っていうか記憶違いじゃなければ上限って999じゃなかったっけ?


 “解:進化では非常に稀なパターンとして人型への移行、ステータスの急激な上昇アリ、「魔物」の上限は999であって「魔族」の上限は%$#))です”


 成る程、一応人型になったりステータスが急激に上昇することもあるのか。

 スライムのままでは、知能があっても「魔物」で、この姿になってようやく「魔族」になったのか、そして肝心な部分は文字化けで見えない・・・と。


 うーん、とりあえずは納得するしかないか、これ以上自分になにか変化はないのかな?


 “解:身体と魂の境界がまだ不安定であるため、一部のスキルと特性を抑えています。境界が安定し、魂の定着を確認次第開放致します。”


 おぉ? まだなんかあるみたいだけど今は使えないってことなのかな?

 フフフ、俺の類稀なるチート性能がここに・・・発揮されるわけないよなぁ。スライムにボコされて、オーク相手に苦労する俺だもんなぁ。


 でも・・・思えばここまで苦労したなぁ。苦節数十日スライムからようやく脱出することが出来た。

 触手で敵を打ちのめしてLVを上げていたのが嘘の様なステータスまで成長することができたよ。


 うーん、でも今一強くなってるって実感がないんだよなぁ。スライムの時よりは比べ物にならないくらいに強くなったって思うし、この森の魔物はほとんど倒せるだろうとも思う。

 でもそこまでなんだよなぁ。


 配下達はこの森で仲間にした魔物で、俺が前世で見聞きした感じだと、正直弱い魔物に分類される。

 コボルドやゴブリン、ウルフは正直言って初期の街の周辺に出てくるような魔物だし、エルフ達は魔法の扱いに長けているとは言っても戦闘は苦手みたいだし、聞いた話ではサテリフィトさんは「ギルド」に所属しているらしいがそこまでランクは高くないという・・・ギルドあるんだな。


 まぁ何が言いたいかっていうと、RPGで言う所の初めてのダンジョンがここだとしよう。そうすると次の街へ行ったら魔物が一段階強くなるわけだ。

 初めてのダンジョンで無双しても雑魚刈りをしているわけで大したことはなく、今時分はその状態なんじゃないかと思ったわけだ。


 前世での弱い魔物と、ギルドランクが低い冒険者がよく来る森、戦闘が苦手なエルフ。その要素を見ていると、ここが初期のダンジョンではないだろうかと思ってしまって、自分の力量がわからない。


 そして力量がわからなくさせる最大の要素が、最上級精霊のディーレさんなんだよね。

 俺は彼女と「誓約?」を交わしているようだけど今一ピンとこないし、強いのはわかるんだけれど、さっきの要素と合わせると何とも言えないんだよなぁ。


 だから、色んなモノを見に行きたいわけで、それを相談しあうのが今向かっている場所なんだろうけどね。


 黙々と歩いていくと、やがて他のと比べると一回り大きな樹にできた家が見えてくる。ミリエラがこそっとあそこで話し合うんだよと教えてくれた。まぁ顔が近づいて、緊張した俺は何も聞こえていなかったんだけど。


「着きました。それでは中に入りましたら、右の席の真ん中にお座りください」


 族長さんがそう告げると、ドアノブに手をかけ何らかの言葉を呟くと、ゆっくりとドアが開かれていく。

 この会議室は、かなり重要な案件の時にしか使われないらしく、族長や長老の人しか知らない呪文を唱えないと入ることができないらしい。

 ユキは外でお留守番させておく。


 中に入ると、かなりの広さがあり、縦長に出来た机が置かれ、左側に長老達が並んで座っている。

 族長さんは真ん中の一番奥の席に座り、右に俺とミリエラとサテリフィトさんが座る。

 向かい合って座る長老達の目は俺へと注がれている。


 ミリエラとサテリフィトさんは緊張しているのか一度肩を竦めて、大きく息を吐き出し、向かい合う長老達に礼をする。

 俺もそれに続いて礼をしたところで、族長さんが口を開いた。


「さて、ここで行う会議の内容は先日話した通り、我ら『エルフとユガ様との同盟』、『森の外へユガ様をお連れする案内人の選択』である。何か異論があるもの挙手を」


 誰も手を挙げず、異論はないことを伝える。


「では、まず初めに『同盟』の話し合いをしよう。ユガ様は、我々と物品の取引や、脅威に対する相互の助け合い、この世界の情報ついては我々エルフの情報を望んでおられる。間違いありませんかな?」

「間違いないです」

「では、これについてなにか異論あるものは挙手を願えるかな?」


 その問い掛けに、長老達の手が挙がる。


 こういった場所に慣れてないだけに、緊張して手が震える。自分にここまで視線が集まる事は前世でもなかった。プレゼンの時に腹を下す人の気持ちがわかったような気がする。


 手を挙げた長老達の中から族長さんが指名し、一人の長老が立ち上がる。


「では、儂から。ユガ様は物品の交換を望んでいるとの事でしたが、品物は何を提供してくださるのでしょうか? して、交換する物品の相場はどのように考えておられるのでしょうか?」


 えっと、つまりはどういうことだ?

 品物の提供は魔物の素材なんだけど・・・。


『貴方が取った魔物一匹の肉に対して、エルフは何をどれくらい渡せばいいのかと聞いているのよ』


 成る程。えーと、でも相場なんてわからないしなぁ。

 エルフ達が作るモノがどれほど苦労して作られているとか、どれだけ材料を要するとか知らないしなぁ。


「・・・提供できるのは、魔物の素材と食料、後は力仕事で出来ることなら結構なことができます。石材や木材とかも提供できます。ですが、相場まではよくわからなくて俺では決めかねます・・・すいません」


 提供できる素材は主に力仕事で入手出来るものばかり、何かを加工したりすることはできないしな。


「成る程。提供してくださる素材は我々にとっては非常に有難いものでして、是非もない。しかし・・・貴方達の要求を我らは飲むしかないのですよ・・・」


 提供できる素材に関しては問題ないのはわかったんだけど・・・最後はどういうことだ?要求を飲むしかないって・・・なんで?


『そうね。相場に関して心配に思っているようね』


 そりゃまたなんで?


『貴方は強いわ。故に逆らうことは正直できないわね。貴方がその気なら無茶な相場も出来てしまうってことよ。そして、「達」って入ってる事から見るに、貴方が決めなくても配下の者達が強権を振りかざしてしまったらあちらはそれを飲むしかなくなるわけね』


 俺はそんなことしないけど、あいつらは正直わかんないしなぁ。それに俺が元魔物ってわけで警戒してるってところもあるのかな?


『充分にあるわね。それに、無茶な要求をしてもエルフはこの同盟を断れる状況でないわ。ここまで、支援されてしまって、要求を跳ね除けるなんて恩を仇で返すようなことをしたら後で怖いもの』


 あぁ、成る程。しかも、俺に面と向かって正直に言いづらいから言葉を濁して心配そうにしてるってことかな?

 ディーレさんはそうそうと言って、どうするのと聞いてくる。


 うーん。でも相場なんて本当に知らないんだよなぁ。つまり明確な数字をしっかりと言っておかないと、あちらも信用できないってことなのか。困ったなぁ・・・正直もっと簡単に考えてくれてもいいのに。


「相場は俺とディーレさん・・・えっと、シロタエとソウカイで相談し合いましょう。無茶な要求をしないという事は約束します」


 そう言うと、何処かホッとしたような様子を見せ、顔に笑みを浮かべる。


「そうでございますか。私の言は以上にございます。寛大なお心に感謝致します」


 ようやく、一件片付いたけど・・・まぁまだあるよね。

 またも挙げられた複数の手に族長さんが指名した長老が立ち上がる。


「情報が欲しいとの事ですが、我々のどういった情報をご所望なのでしょうか?」

「文化や歴史、常識、礼儀作法は教えて欲しいと思っています。部族によって何か違うのかを見てみたいとも思いましたので。精霊魔法は適正が無いと無理だということだったので、手で加工出来る物を配下達に教えていただけると嬉しいかなぁと」

「・・・成る程。実に申し訳ないのですが、エルフの深に値する情報の開示は避けさせて頂きたいのですがよろしいでしょうか?」

「問題ありません」


 その後は、細かい同盟の規約を話し合う。

 共存は、同じ里に住むのは難しいとのことで、近くの森に拠点を作り上げることにした。復興が終わり次第、拠点制作に取り組み、拠点が完成するまでは里で過ごすことになった。


 今回のような襲撃が再度あった場合は、その都度会議を設けて話し合うという選択を取った。

 協力し合うことに関しては全く問題ないらしい。


 後は、両者は助け合いながら生きていく上で、差別などがないようにする。争いごとはできる限り避ける。迷惑がかからないようにする。

 といった、モノを決めた。


「他に何かある者はいるか?・・・いないな。ではこれを持ってエルフとユガ様以下配下の方々との同盟を締結する」


 エルフと同盟を組むことはどうにか成功した。まさか、ここまで難しいことだとは思ってもいなかった・・・こりゃ前世で戦争がなくならないわけだ。


「次に、『ユガ様の案内人』を選定する・・・何か異論あるものは?」


 そう。俺の二つ目の提案なんだが、既に外へ行ってもいいと選択されているのだ。というのも、エルフは基本的に人族などとの関わりがないために、別段俺が外へ出ようが何しようが構わないのである。


 しかし、全配下を外へ連れ出すわけにも行かず、配下達を置いていくとなれば責任者が必要なはず。俺が外へ出てしまったら誰が統括するんだと、実は俺が外へ出るのを渋っていたらしい。


 それを説得したのが、なんとサテリフィトさんだというのだから驚いた。彼女はエルフ達から信頼されている唯一の人族で、案内人も自分から行くと進んで後押ししてくれたのだ。

 かなり警戒されていたはずなんだけど、見た感じは騎士然としていて話しかけづらいのだが、いざ喋ってみると意外とよく喋ってくれた。


 特に人族の街がどんなものだとか、工芸品やら何やら・・・写真がないのが実に残念なのだが、それ故に見たときの楽しみが倍増するというものだろう。

 中でも北部の方に位置する人族の街では「魔術工芸品」というモノが盛んに作られているらしい。是非とも一度は拝みたいものだ。


 当然ながら異論の手は上がらず、当初から決まっていた案内人が選定される。しかし、族長さんの口から出た案内人は思いもよらなかった・・・。


「では、ユガ様の案内人を務めるのは・・・サテリフィト殿とミリティエに決定する。以上異論がある者は?」

「え!? あのちょっと待ってください!!」


 これには堪らず、俺が手を挙げてしまった。だって、サテリフィトさんなら人族だしわからなくもない。人族の世界に詳しいだろうし、彼女は冒険者という職業上俺みたいな者を連れて歩いてなんとかごまかせる・・・のかな?

 でも、ミリエラは違うだろう。そもそも、人族とエルフは交流などしておらず、聞いた話では過去の因縁が未だに残っているのだそうだ。


 そんなエルフが人族の世界へ足を踏み入れるのは危険じゃないかというのを言ったわけなんだけど。


「我々も今回のことで嫌というほど思い知らされてな・・・是非、ミリエラを連れて行ってやって欲しい。ユガ様のお手元にあれば安心して送り出せる・・・。それにもし、何かミリエラの身に何か起こってもそれは本人も了承済み。・・・親代わりの儂が言うのも辛い物だが、ユガ様に責任は一切とらせません」


 と返ってきてしまった。

 今回のオークの襲撃に何かしら考えさせられるものがあったらしく、俺と同様ミリエラにも人族の世界の事を知ってエルフの今後に役立ててもらおうとの考えだったらしい。

 そして、長老達からは、あわよくばエルフを守っていた結界について、何か情報を掴んできて欲しいとも仰せつかっているそうだ。


 ・・・全身全霊で守らせていただこう。

 そしてまぁ、会議は滞りなく終わりを迎えた。


 やっと森の外を見ることに、期待半分不安半分といったところだろうか。

 いざ外の世界へ出発というところに、異世界ファンタジーの王道があるのか、どんな人達がいるのか、冒険ができるのかという期待と、俺なんかが通用するのか、ちゃんと皆を守っていけるだろうかという不安もある。


 出発は明後日の朝に決まった。それまでに連れて行く人員を「二名」程決めたいと思う。初めは二週間ほど滞在した後、再びここへ戻ってくることにした。


 因みに、サテリフィトさんから聞いた話では、魔族も人族の街にいるっちゃいるらしい。しかし、昔にあった大戦の名残が未だに根強く残っていて、あまり交流などはないそうで、一部の国では魔族の迫害や奴隷制度なんかもあるらしい。


 そして、会議が終わった道中にこんなことがあった。


「サテリフィトさん、今回は有難うございました。長老の方々を説得して下さったとミリエラから聞きました」

「・・・えっと、サテラ・・・でいいわよ。敬語もいらない」

「・・・いいの?」

「えぇ。ミリエラみたいに接してくれて構わないわ。いつまでも固くなってたら疲れちゃうものね。えっと貴方はユガ様でいいの?」

「うーん、そ、それでいいと思います」

「フフ、面白いわね」


 という一幕があったわけだ。その後は、二人で話し合っていた所にミリエラが飛び込んできて、サテラが説教するという事態も起こっている。胸の感触は極上の極みに至っていたことは墓場まで持っていくことにしよう。


 そして、家路の途中にある広場にそれはあった。


「「「「「「「「「「主様!! 誰をお連れになるのですか!!!」」」」」」」」」」


 今日は眠れそうにない・・・。

さぁ、やってまいりました新展開!! 主人公が人族の世界へ突入致します!!

どんな波乱の展開が待っているのでしょうか? 次話乞うご期待です!!


何か変なところ、見にくい、誤字だ!などがあればどしどし教えて頂けると嬉しいです。

(言い換えでこういうのがありますよなどが合ったら教えてください。例:取得→習得、思いやる→慮る、聞こえる→耳に届くなど)


感想や活動報告の方にコメント頂けると私の気力になり、筆が踊りますので気軽にどうぞ!!


※活動報告がどうやったら見れるのかわからなかったと読者様から聞き及びました。

方法は一番上にある?「作者:砂漠谷」の名前を押していただくと、私は左上に出てきました。


わからないことがございましたら、どんな些細なことでも構いませんので質問送ってください!!

皆様が快適に読んで下さるよう誠心誠意努力します!

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