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∴縺:招待でした!

※章の文字化けした様な名前は仕様でございます。


たくさんのブックマークありがとうございます!!


暇を持て余してたユガ、そんな折に齎されたのは・・・

 ボーッと空を見上げ、川のせせらぎを耳にしながら、粗末な木の棒に糸をくくりつけて川へと垂らす。

 澄んだ川の水が木漏れ日を反射させて周囲をキラキラと輝かせるそれは何とも幻想的で、時折木漏れ日が指す場所を魚が通れば鱗がそれを反射してよりいっそう光が増す。


 クイッと木の竿がしなり、次いで手にビクビクと独特の感触が響いてきたのを確認して、一気に竿を引き上げると青色にキラキラと輝く鱗を持った小さな魚が掛かっていた。

 まだ成長途中の魚であり、急いで針を外して川に逃がす。そんなことをしながら暇な一日を過ごしていた。


「平和だなぁ」

『たまにはこういうのも良いじゃない。今までが忙しすぎたのよ』

「まぁ、それもそっか」


 ディーレの言う通りだ。城塞都市に行って、魔族の住む国に行って色々と巻き込まれて、次いでエルフのゴタゴタに巻き込まれてと折角の異世界ライフが穏便に済んだ試しがない。

 ちょっとばかしディーレと良い関係にはなれた・・・気がするけど、今までがドタバタし過ぎていたのは嫌でもわかる。


 唯、こうも平和で何も起こらず惰眠を貪りながら日にして3週間を過ごすと言うのもこれはこれで退屈なものだ。

 里の事はシロタエとソウカイがやってくれるし、雑用は配下達がぜーんぶやってしまうし、俺はといえばこうやって暇を潰しながらちょっとだけ食料調達に貢献することしかできないでいる。

 何かしようかと動けばそこいらで控えている配下達が、「何か御所望で?」とわんさか出て来るし、里の中を歩こうものなら、俺の顔を見た魔物達はみんな逃げだすし、怯えて石像みたいに動かなくなるし・・・。


 今はもっぱら、誰もいない河辺だったり湖のほとりでひっそりと時間を潰している。


 コクヨウやショウゲツ、ハルウ達と時間を潰そうと思ったけど、商人ギルド『オースエル』と交わした契約である、鉱山に出没した魔物の討伐に加え、メルデッサの港から程近い海域に多数出現した魔物の討伐に出向いている。

 ならばサテラとデートと目論んだけど今回の奴隷売買の嫌疑を詳しく聞く為にヴォルドスさんの所に行っていて、今は里にいない。

 唯一の癒しである筈のミリエラも、今はカラドウスで復興作業兼、両種族の纏め役となって奔走している。


 ・・・里にいた人間も今はカナンに出向いてるし、暇を潰せる相手がいない。


 先日解体された商人ギルド『カッツァ』の後始末で方々に駆り出されている配下達、里に残った配下達も里の発展の為に尽力しているというのに、その筆頭である筈の俺がこの体たらくだよ。


 2、3匹程魚が入った魚籠を手に取って里の方へと戻っていく。それに続いて妙な気配も俺についてくるけど、十中八九忍蜘蛛達だ。

 今ここにいる忍蜘蛛達は確かまだ半人前で、ハンゾーの下っ端の下っ端であるらしい。確かに気を抜くと消えているハンゾーや微妙に察知しにくい忍蜘蛛達に比べると、その気配は見え見えと言える。


 まぁ、いいやとそのままに歩いていくと、ばったりと遭遇してしまった。下半身が蛇で上半身が人間である種族・・・うん、ラミアだ。

 北部を制圧していた時に(なにやってんだ)、歯向かってきた種族であるらしい。蛇の特徴を活かした毒の攻撃には苦戦を強いられたそうだが、コトヒラが現れてからは即座に制圧されたらしい。


 なんでも、コトヒラは『快嵬癒鬼』なんて種族に進化したらしく。毒なんてなかったと言わんばかりに毒を真正面からくらいながら圧倒したんだとか。コトヒラは進化によって、殆どの状態異常を無効にするらしく、ラミアが放った睡眠毒・麻痺毒・痛毒全てを無効化し、極めつけはラミアの長が放ったエクストラスキルである神経毒のブレスを真正面から食らって、短刀でブレスを真っ二つに切り裂いてラミアの長を斬り伏せたらしい。


 で、現状ラミアはコトヒラの直属の配下であるらしく、何でもラミアの長が倒れた事によりその場にいたラミア達は一斉に降伏してコトヒラに従属することを願い出たらしい。

 総数は100匹程であり、今は『毒』を使って畑などの害虫を駆除する物をデシスエルフ達と開発しているのだとか。


 因みになぜここまで知っているのかと言えば、里に帰ってきてから現在里で暮らしている魔族・魔物の種族大全をシロタエから預かって暇を持て余していたのもあってぼーっと眺めて覚えたのだ。


「・・・初めましてであってるかな? 宜しく」

「・・・・・・・・・」


 挨拶をしてみたが返事は返ってこない。鋭い目で睨まれたまま俺は蛇に睨まれたカエルの様に動けないでいる。

 沈黙というのが非常に辛いが、できれば挨拶くらいは返してくれてもいいと思うんだけどなぁ・・・なんて。


 そのラミアは上半身が女性であり、つり上がった瞳からして非常に気の強そうな感じだ。

 ラミアといえば、艶めかしく、ダイナマイトボディはさることながら、その妖艶さや蠱惑的な表情でかなりエロい大人の魅力溢れる種族・・・というイメージがある。

 しかし、彼女の胸はサテラの様な美乳・・・ではなく、その、うん。包み隠さず言えば貧乳の一言に尽きてしまう。粗末な布一枚でしっかりと隠れるコンパクトサイズで、その身体つきは子供っぽく、長い髪は両側で結んでツインテールにしている。


 そんな子供っぽさとは対照的に、顔立ちは非常に蠱惑的で長いまつ毛に切れ長の瞳から感じ取れる意思、しなやかな手からはとてもではないが子供だとは思えない。

 下半身から伸びる身体は非常に野太く、蛇特有の強靭な筋肉がその尾の中に集約されているというのは見て取れる・・・恐らくだけど、この里の中でもかなり有数の実力者だとは思う。


「はぁ・・・コトヒラ様があれ程尊敬して止まないお方だと言うから来て見たものの、本当に貴方の様な魔物がコトヒラ様よりも強いの? こうして間近で相対して見ても、大した事は無いわね。あの目の前に立っただけで畏怖と恐怖を同時に叩き込まれる様な・・・そんな、コトヒラ様の様な感覚は微塵もないわ」


 彼女を見ていると、大きなため息と共に非常に冷たい目で見下ろされ、それと同じような冷たさの言葉で毒を放った。


「・・・この里の者達は敬愛の念を持って、接するべき相手だと言うからこうしてわざわざ会いにやってきたけれど、時間の無駄だったわ。それに、私から先に名乗る筋合いはないわ。貴方から名乗りなさいな」


 おぉう・・・今までもこんな態度の配下はいなかったぞ。だいたい皆んな怖がるか、固まるか、それか今の配下達みたいに忠誠を誓うかなんだけど、まさか毒をはきかけられるとは思ってもみなかった。毒を持っているからか?

 まぁ、別に俺から名乗ってもいいしね。


「一応ここの里を治めているユガだよ」

「・・・はぁ、元ラミア族長が娘、シューシュよ。よく覚えておきなさい」

「あ、あはは、そう・・・」


 成る程。コトヒラがぶっ殺したラミアの長の娘さんだったとは思いもしなかった。確かに上半身は子供っぽさと大人っぽさのアンバランス加減だけど、下半身の蛇の体は立派なものだし親譲りなんだろうな。


「私達ラミアが仕えるのはコトヒラ様ただ一人。いずれはシロタエ・・・様やソウカイ様を抜かしこの里の二番になって見せるわ。あんたはただの配下ね」


 お、おぉ・・・シロタエとソウカイには様付けなのね。俺は名前教えたのにあんたと来たもんだ。

 にしてもコトヒラの評価がやっぱり異常に高いな。この里では貴重な回復要員だし、強さもショウゲツ達同様に『鬼』の強さをしっかりと兼ね揃えている。


「そんなにコトヒラを尊敬しているのか?」

「・・・私達ラミアの中では強さこそが全てよ。強き者が弱き者の肉を喰らい、強者は生き、弱者は淘汰される。そして、族長を殺したコトヒラ様に私達ラミアはは命を捧げたわ。するとどう? コトヒラ様はあれだけ強いと言うのに、私達に慈悲を掛け、弱者である私達に生きる場所を与えてくれた。慈愛と強さを兼ね備えた素晴らしいお方よ!!」


 なーんか、どっかで聞いたことがある話で背中がむず痒くなるな。つまり、今のラミアにとってトップはコトヒラな訳で、それに次いでシロタエとかソウカイが来る感じなのかな?

 シロタエに様を付ける時に若干嫌そうな表情を浮かべていた所を見るに、敵視しているんだろうな。


 うーん、それにシロタエやソウカイが二番手ってのはなんとなくわかるが、ハルウ達はどうなんだ?

 あの四匹ぼペット達が一応俺に次ぐ権力を持っている・・・っていうのをソウカイから聞いたんだけど、そうでもないのかな?


「あんたは精々、あのペット達と同じくらいね。私が一睨みしただけで怯えて逃げていった犬達と同じよ」

「犬?」

「はるう?とか言ったかしら、偉そうにふんぞり返っていただけで、私が一睨みしたらそそくさと出ていったわ。本当にこの里は意味がわからないことばかりよ。いつもダラダラと過ごすあんたやあのペットとは違って、コトヒラ様もシロタエ・・・様もここの発展の為に力を奮っているというのに、あんたやあのペット達に頭を下げるなんて」


 シューシュは体をグニャリと動かし、手を前で組んで見下した表情で俺を睨み付ける。


「まぁ、そろそろコトヒラ様はあんたの寝首を掻こうとしているのでしょうね。だから今はへりくだっているのでしょうけど、あんたが帰ってきた今、きっともう直ぐあんた達はコトヒラ様に殺されるわ」


 シューシュはフフンッと鼻を鳴らす・・・・・・うん、何て言うかもう呆然とするしかないよね。

 言い換えそうと思っても言い返せるだけの言葉を俺は持っていない。俺がしたことといえば、適当に旅して異世界ライフを楽しもうとして、行く先々で勝手に面倒事に巻き込まれているだけだ。


 それに対して俺が遊んだり巻き込まれたり(自業自得)している間、里に残った皆は里の拡大やより豊かな生活を遅れるようにと創意工夫をしてくれていたし、エルフも人も魔族も一丸となってこの里を繁栄させようと尽力してくれている。

 コトヒラは特に怪我人や病人の治療をかいがいしく行い、今では人が作った医学書を読んでいるとユリィタさんが言っていたな。


 ・・・そんなみんなと比べて俺は、二、三匹程魚の入った魚籠を片手にふらふらしているのだ。シューシュが言う事ももっともだ。

 俺が何かやろうとするとは以下が全部やってしまって、俺がやろうとすればやろうとする程配下達の仕事が増えてしまうからどうしようもないんだ・・・なんて言い訳は酷すぎる。


 俺が何も言えないで頬を掻いていると、冷たい眼差しが今度は蔑んだ眼差しへと変わる。言い返す事も出来ないのか、と如実に語っているその表情から察するに俺の評価は最初から地に落ちていたと思うと、今は恐らく地下深くに潜るくらい低いものとなっているのだろう。


 そんな、何ともし難い雰囲気で言葉を発せずにいると、シューシュが口を開いてさらなる毒を吐こうとした瞬間、空から迫る気配に気づく。


「主人様ー! おはようございまーす!!」


 空から急降下してきたそれは、俺とシューシュの間にバサッと降り立ったのは八重歯を覗かせた可愛い顔のボーイッシュハーピーだ。


「お、副隊長か元気?」

「そりゃ勿論ですよ! 日々隊長とソウカイ様に絞られててんてこまいですけど・・・この通り元気ですよ!」


 帝都のファッションショーの一件から、この頃エリーザさんの新作の衣服がよく届き、ハーピー達はそれを着て空を飛んでいることが多い。

 短めの髪にクリッとした目、天真爛漫なその性格から、彼女は人と魔族の両方に好かれている。里ではムードメーカー的な立ち位置であり、観察日記関連で里に住んでいる他の種族とも深く交流を持っている。未だ里に住んではいるものの他所他所しい種族も多く、そういった者達のカウンセラーっぽい事や交流の懸け橋的な事もやっていたりしているそうだ。

 因みに、いつも隊長やソウカイに絞られている姿が衆目に晒されており、1日1回は絶対に笑われている。


「そりゃよかった。で、どうしたんだ?」

「あぁ、お客さんですよ! 帝都からアドルフって人と見たことない綺麗なお姉さんでした。お姉さんは見たことがなかったので、一応蜘蛛達に見張らせていますけど、結構やり手だと思うのでもう気づかれてると思いますね。アドアドの方はたまに里に顔を出していっぱいお土産を持ってきてくれるから、警戒はしてませんよ!」


 このタイミングで来たもんだから助けに来てくれたのかと思ったがどうやらそうでないらしい。どうやらお客さんが・・・と言うかアドルフが来たらしい。さすが副隊長はアドルフの事をもうあだ名をつけて呼んでいるみたいで、なんでも「新鮮だなぁ。じゃんじゃん好きな呼び方で呼んでもらって良いよ」と了解も得ているらしい。


 今は里の入り口で待っているらしいが、気になるのは綺麗なお姉さんってのはいったい誰だということだ。俺にそんな知り合いはいない筈だし、まさかエリーザさんかと思ったがハーピー達はエリーザに会っているし、警戒もしていな・・・そこまでしないだろう。


 一番気になるのは結構やり手って所だ・・・確かに今森を見張っている蜘蛛達は半人前だけど、そこいらの冒険者なんかでは見つけられないくらいには力がある。

 それに、副隊長のこのハーピーはいつもソウカイに叩きのめされているだけあって、里でもしっかりとした戦力になり得る強さを持っている。その彼女からしても、その綺麗なお姉さんとやらはかなり強いのだろう。そして、恐らくだけど力を隠しているんだろうな・・・彼女は観察日記を任されるハーピーであり不確かな情報は伝えない。それなのに『やり手だと思う』と語った時点で綺麗なお姉さんがただ者でないことはもうわかった。


 まぁ、そんなに考えこんでも埒が明かないし、アドルフがいるのであればそこまで危険な人物でもないだろう。

 何はともあれ一回行ってみれば済む話だ。


「里に入って待っててもらって」

「はーい! あ、それとこn」

「あぁ、いいからいいから、アドルフを待たせるのも悪いし早く行った行った!!」


 副隊長はいいの?と首を傾げていたが、問題ないよと告げると「それでは~」と空へと去っていった。去り際にチラッと後ろで不機嫌そうにしているシューシュを見てから飛び立っていった副隊長に、面倒なことにならないと良いなぁなんて思いながら、俺は続くシューシュの罵倒に終始耐える事となった。






 急いでアドルフ達が待っている部屋へと走る。シューシュのあれが長引いてしまい、途中で逃げるようにして来たけどちょっと待たせちゃったな。

 怒ってないといいけど。


 部屋に繋がる扉へ手を掛けて、ガチャッと戸を引く・・・。


 中には驚いた様子で茶をすすっているアドルフと、これまた同じように驚いた表情でこちらを見据える綺麗なお姉さんの姿があった。

 二人は応接室の木の椅子に腰掛け、エルフ特製のクッキーを頬張りながら優雅に寛いでいた・・・俺より馴染んでる気がするんだけど気のせいかな?


「ごめんごめん。待たせたかな?」

「・・・ふ、フフフフ、全然待ってないさ。いやぁ、やっぱりこの里はいいね。出されるものも美味しいし、住んでる方達はいい子ばかりで、こちらが申し訳なくなるくらいだよ」

「申し訳ない割には馴染んでるじゃん」

「このクッキーとやらが美味いのがいけない。帝都でもこんな美味しいクッキーは食べたことがない」


 帝都で開いたあのファッションショー以来、お互いバタバタしていてなかなか会えずにいたけど、つい先日こちらに来るという手紙が馬車便経由で届いていたのだ。

 正確な日時が訓練との兼ね合いで少々わからないそうだったが、手紙に書かれていた日に来れたということは無事に訓練も済んだのだろう。


「いやいや、急にすまないね。多分手紙に書いていたとは思うけど・・・いいかな?」

「ん? あぁ、別にいいんだけど、その前に・・・えっとそこの綺麗なお姉さんは一体誰?」


 すると、綺麗なお姉さんはニコリと微笑んですっと立ち上がり胸に手を当てて告げた。


「初めまして、私はパルトゥスと申します。以後お見知り置きを」


 お姉さん・・・パルトゥスさんは綺麗に礼をして告げた。その仕草は優雅で気品があり、とてもではないが騎士には見えない・・・何方かと言えば、貴族のお嬢様といった感じだ。しかし、その身を包む鎧や腰から下げた剣にはアドルフと同じ紋章が刻み込まれており、れっきとした帝国の騎士であるということを如実に物語っている。

 紫の口紅に紫色の髪、妖艶な雰囲気の彼女が微笑みはまさに『大人』な魅力を醸し出している。


 ただ、一つ言わせていただけければそれよりももっと目立った部分がある・・・それは、宇宙()だ。最近、ミリエラを見ていないせいもあってかその破壊力に気圧されて一歩後退りしてしまいそうになったほどだ。


 グラマラスでグラマラスでグラマラス・・・鎧は女性用に作られたもので胸の辺りはかなり豊かに前に突き出した鎧である筈なのに、その鎧からはち切れんばかりに溢れそうになっている胸が視線をさs・・・いふぁいよ、ふぃーれ・・・。


 精霊化したディーレに二人から見えない後頭部の髪を力一杯引っ張られてようやく戻ってこれた。


「彼女は七爪・・・ゴホンッ!! のアルベタス隊長のご友人だよ」

「えっと・・・隊長のご友人って事はアドルフよりも上の人なんじゃないの?」

「あぁ・・・まぁ、そうだね。というのも、手紙に書いていた内容だけど、一定以上の騎士の人が同伴しないとダメなものでね、ついでにこことよく面識のある僕も来たってわけさ」


 なるほど・・・確か、手紙には『招待状を預かった』って書かれてたな。


「えっと、招待状だったっけ?」

「うん。そうだよ。じゃあ、パルトゥス・・・さん、宜しく!」


 あ、デジャヴ。


「では・・・・・・この度、貴殿が我が国ヴォーゼニスで行った『ファッションショー』において、我が国民である魔族と人との友好関係に多大なる発展を齎し、長きにわたる魔族と人との関係の停滞を打ち破りいしずえを築き上げた。その大いなる功績を讃え、国王が銘を持って貴殿をバルバトーゼ城へと招待する。以上 ヴォーゼニス国王『ヴェドモンド・アーデレリアル・ガーランド』」


 ・・・・・・・どうやら、俺は里にいてもなお、平和で平穏な異世界ライフは望めないらしい。


ハーピーの観察日記

里上空にてラミアを発見

・・・ユガ様に罵倒の様な文言を吐き捨てているのを確認

ユガ様より、通達・・・『何もするな』


宜しければ、本文下にある評価の方是非ともお願い致します!

遠慮なくこの物語を評価して下さい!!


何か変なところ、見にくい、誤字だ!などがあればどしどし教えて頂けると嬉しいです。

(言い換えでこういうのがありますよなどが合ったら教えてください。例:取得→習得、思いやる→慮る、聞こえる→耳に届くなど)


感想や活動報告の方にコメント頂けると私の気力になりますので気軽にどうぞ!

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