森人:茶番なエルフ捜索でした!
たくさんのブックマーク本当にありがとうございます!
主人公、誰かを捜索するそうです・・・誰でしょうか?
『誤字報告』という機能が追加されたようです。
感想に報告しないでも、その場で簡単にパパッと誤字を作者に報告できる機能が追加されたようです。
文章の一番下に『誤字報告』がございますので、是非お試しください!
「リオエルサーン、ドコデスカー」
『気持ちが籠ってないわね』
「いやまぁ、だって、いるわけないんだもん」
さて、ここはと言えば森の中、もう歩き慣れたものであり魔族であるからか方向感覚も狂わずに歩くことができる。
時刻は恐らく昼頃だと思うが、鬱蒼と繁る木々が陽の光を遮っているせいでいつも薄暗い・・・夜はと言えば一面が真っ暗で月明かりも届かず、普通の人間や魔族であれば歩くことは困難だろう。
そんな森の中で何しているんだと問われれば、『人探し』・・・である。しかも、普通の人探しではなく、『いもしない人探し』なのである。
誰を探してるかは・・・もうお分かりだろう。
『フフフッ拐った本人が此処にいるのに・・・アハハハ!』
「さ、拐ったのはミリエラだから!!」
ディーレは自分で言って可笑しくなったのか、クスクスと笑い終いには吹き出してしまった。最上級と言えど精霊は精霊・・・根底は悪戯好きで、面白いことがたまらなく好きだからそれも仕方ないか。
そう。今森でしているのはリオエルの捜索である。
つい先日、森を哨戒中に行方を断ったのだという。
当然集落のエルフ達は慌てふためき、行方不明から現在に至るまで血眼になって捜索中なのである。
それに何故か俺も引っ張り出されてしまい、捜索に加わることになってしまった。
「はぁ・・・疲れた」
『お疲れ様』
捜索を初めてまだ一時間、森を歩くだけなら疲れることはない・・・と言うかこの身体は殆ど疲れは感じない。しかし、今は精神的に疲労している。
何故かと言えば、実は捜索に至るまでに一悶着合ったのだ。
集落には二つの派閥がある。その二つの派閥は簡単に言えば集落の警護や狩猟、有事の際の要となるものであり、それぞれ『フェルメード』と『アルセイド』と呼ばれている。
二つに分けられている理由は一重に能力であり、その分け方は精霊の階級や使用できる魔法によって決まる。
『フェルメード』は言うなればエリート・・・リオエルも此処に属しており、初級の精霊~中級の精霊を扱える者が集まり、初級の精霊であれど魔法の才があればここに配属される。
『アルセイド』は・・・まぁ、普通だ。主に初級の精霊と契約を交わし魔法をそこそこに扱える者がここに配属される。唯、ここの隊長があの怒鳴り散らしていたエルフらしく、あのエルフは元々はフェルメードらしかったが何らかの理由でアルセイドに配属され、あんな感じになってしなったのだそうだ。
そして、二つの派閥は仲が悪いと言えば、一悶着がどういうものかわかるだろう。
「里に慣れているからだろうなぁ。あんな殺伐としたエルフは嫌だな」
『里が異常なのよ? エルフ、人、魔族、魔物が住んでいるなんて前代未聞よ』
それもそうかと、探索を開始する。
集落から離れ、妙な魔力の影響外に出ると、ちらほらとではあるが精霊の姿を伺えるようになる。俺の姿を見つけると嬉しそうに手を振ってくるので振り返す・・・けれど、唐突にあっと何かに気付くとクルッと振り返って、じっと森の奥を見つめる。
すると、森の奥から数人のエルフが現れ、精霊がそれに向かってまたヒラヒラと手を振った・・・しかし、それに応えるエルフはいなかった。
「精霊に好かれるエルフがこれか」
『気分のいいものじゃないわね』
「・・・だな」
エルフ達はそのまま森を突き進み、深い新緑の中へと消えていった。
正直なところエルフとハーフエルフの冷戦・・・それがまさかこれほど深い根を張っているとは思いもしなかった。
精霊たちにまで飛び火し、このままでは本当にハーフエルフとの戦争に発展しかねない。
エルフの族長が告げた言葉が頭を過る。
「ハーフエルフを滅ぼす・・・か」
『この状態なら、本当にやりかねないわ。ちょっとした事で、爆発しかねない状況よ』
「それを止める術もないし、現状八方塞がりだな」
『ハイエルフ』を産み出し、ハーフエルフを滅ぼす。ハイエルフについてはリオエルから少しだけ聞くことができた。
曰く、人と魔族がまだ争っていた時代に、エルフの国を治めていたとされるエルフの王様みたいな存在だという。
精霊でさえも悪戯する事はできず、ハイエルフの行使する魔法は大きな国一つを飲み込む程に強大なものだったと伝わっている。
そして、聖印が浮かんでいると精霊の力が引き上げられる・・・しかし、聖印は制御が難しく暴発すると精霊の意思を殺して、精霊に対して無理をさせてしまうのだそうだ。
聖印が発動すると・・・精霊は意思を殺される。それを悪戯ができない、つまりハイエルフ、と結び付けて『素質』と呼んでいるらしい。
それに、里の精霊達はエルフに悪戯を仕掛けない・・・十中八九あの妙な魔力だろうが、それを曲解して自分達こそがハイエルフの恩恵を授かっていると主張している。
それを授かれていない精霊に好き勝手される半端なハーフエルフは過去の行いにより呪われている・・・だと言うのにノウノウと我々より優雅な暮らしをするなど許さない・・・とね。
当てつけにもほどがあると言い切ってしまえばそれまでだけど、エルフは本気だ。
集落に漂う空気は爆発寸前・・・少しでも火花が散れば途端に大爆発するだろう。
ハイエルフの力が手に入り次第、恐らくエルフは容赦なくハーフエルフへと戦争を仕掛ける。
それを何とかして防がないといけないが、『ハイエルフ』がどうやって生まれるかがわからない・・・俺みたいに急に進化するのか、それとも魔法やらなんやらでそれになるのか、職業の様に既定のレベルに達するとハイエルフへと自動的に昇華されるのか・・・全く分からない。
「っと・・・」
色々考えながら歩いていると、何かに躓いた。
森だし木の根っこにでも足を引っかけたかな・・・そう思い下を向く、するとそこには。
「ッ!? おい、どうした・・・んですか!?」
「・・ぅぁ・・・」
そこにはボロボロになった女性のエルフが倒れていた。手に持った短弓は無残にも折れ、腰に差していた二つの短剣の鞘には短剣が入っておらず、ショルダーアーマーには大きな爪痕が残されていて、鎧ごと皮膚が抉り取られている。
身体の至る所に裂傷が見られ、白い肌には血で固まった土がこびりつき、微かに開かれた目は焦点が定まっていない。
辛うじて息はしているが明らかに呼吸の回数が少なく、顔も青を通り越して白くなり、死の一歩手前にまで迫っている。
「ディーレ!!」
『もうやってるわ』
「精霊魔法:『水霊の御業』」
体に刻まれた裂傷は次々と塞がって行き、血の気の引いた白くなった顔はどんどん生気を取り戻していく。
「う・・・ぁ」
「大丈夫、もう安心してください。助かります」
「ま・・・だ、皆ん・・・な、奥・・・洞窟・・・ぁ」
しかし、流した血は戻る事はない・・・彼女は最後の気力を振り絞って俺に仲間の位置を伝えた後に気を失った。
どうやら森の奥にあった洞窟にエルフ達は入っていってしまったらしい。そして、洞窟内で何かがあって彼女は命辛々、ここまで脱出したのだろう。
「・・・ハンゾー。彼女を集落まで運んでくれ」
「御意に」
森の茂みから一匹の蜘蛛が飛び出る。俺の前に躍り出た掌サイズの蜘蛛は、ドロンと紫色の煙を纏うと俺よりも大きな蜘蛛へと変身する。
エルフを糸でぐるぐる巻きにして背中に括り付けると、一度小さく礼をして森に溶ける様にして消えていった。
念の為にハンゾーを連れてきていて良かった。
森の奥へ駆けると開けた場所に出た。そこには大地が盛り上がり、ぽっかりと大口を開ける様にして洞窟があった。
洞窟へと続く道には多くの足跡と、さっきの彼女が残したであろう血痕が点々と続いていた。
ここにエルフ達は入っていったのだろう・・・。
さて、この洞窟だけど間違いないな。
『ダンジョンね』
「行くしかないか」
ダンジョンに足を踏み入れ・・・る前に、はたと気付いて歩みを止める。
キョロキョロと周囲を見渡して誰もいないことを確認すると、触手を一本出してダンジョンの地面に打ち付ける。
すると
「やっぱりか・・・古典的だけど、引っ掛かるよなぁ」
『落とし穴・・・これにエルフ達が落ちて戻れなくなったのね』
初見殺しは一回体験済みだ。まぁ、気付いたのもここに入っていったのが『エルフ』だから変に思っただけだ。
エルフは方向感覚が良いし、まず相当いりくんだ迷路でもない限りは迷うことはない・・・それに、流石にダンジョンに無策に入ることはしない筈だ。
であれば、彼女があぁなった原因がある。
考えられるのは初見殺しとかモンスターハウスとかの罠だ。
穴を覗き込むが底が見えず、相当深いということがわかる。
しかし、よく耳をすませてみると、微かに小さくではあるが剣戟の音が落とし穴に反響して耳に届いた。
「行くしかないか・・・」
『飛び込むの?』
「衝撃緩和の魔法の準備しておいて欲しい」
『ウフフ。そう言うところが好きよ』
ディーレに好きと言われてやる気が出た俺は落とし穴へと飛び込んだ。
-------------------------------------------------・・・
side フェルメード第2中隊隊長
「ぅぐ・・・メヒュトス、エルネ、ヒューマ、カルディナは精霊魔法を準備! ヘルネム、ギュストフ、グルデフは弓で足を狙って攻撃を続けて!! アンヘル、バルデルは私と共にこいつを抑え込む!! パーシラ、フルシラ、アドネリアは負傷者の救護を担当、我々が何としてでも隙をつくって見せる・・・その間に戦闘エリア外へ何としてでも運び出せ!! こいつにはいったい何が効くのかがわからない各員精霊魔法により攻撃後、被弾部を要確認しダメージの報告を逐一報告せよ!! アンヘル、バルデラは私がパリィした隙を付いてこいつを少しでも押し返せ!!」
怒号が飛ぶ。
血風が舞う。
幾度となく魔物の攻撃を受けた大盾は傷付き、ひび割れ、今では敵の攻撃を完全に殺しきることができずに攻撃をガードする度に身体中が悲鳴をあげ、傷口から血が流れ出る。
それに痛い苦しいなど、泣き言を言っている場合ではない。泣き言を言う余裕があるのなら、少しでも現状を打破する策を考える方がいい。
周囲を見渡せば既に数人のエルフが倒れ伏し、もはや生きているのか死んでいるのかすらもわからない。
彼らは一様にボロボロであり、傷が付いていない箇所を探せと言われる方が難しい。
早く精霊魔法で治療してやらなくては・・・そう思えど、既に治癒魔法を担当するエルフはもう、これらよりも前に倒れた者の救護に手一杯だ。
しかし、そのまま放置すればあの化け物に踏み潰され完全に息絶えてしまう。無理だと無茶だとわかっていても、無理と無茶を通すより方法がないのだ。
ガキィィィィィィィィィィン!!!!!
「ああああああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっぁあ!!!」
全身を襲う痛みと痺れを唇を噛み切って耐えて、そのまま敵をノックバックさせる・・・パリィに成功したと言うのにこのダメージだ。まともに食らえば大盾が砕け散り私の身体も唯の肉塊になるだろう。
「うるぅぅあああああ!!」
「しッッッ!!!」
剣の立てる硬質な音が洞窟内に響き渡り、次いでドゴンッと何かが割れ砕ける様な打撃音が土煙と共に我々を覆い隠した。
魔物はよろよろと後退り、その隙を付いて長・短弓部隊、救護部隊が負傷者を回収しこの区域より脱出を試みる。
しかし、よろけた敵は直ぐ様体制を整えると大きく跳躍して、区域から脱しようと試みた者たちの前へと踊りて、その巨腕を天高く振り上げる。
「させるかああああぁあぁぁぁぁあああぁぁ!!!」
精霊魔法で足に付与を施し、魔物の前へとかけ出る。振り下ろされる腕に合わせて瞬時に大盾を構え、奴の攻撃を受け止める。
その瞬間殺しきれなかった衝撃が私の脳を揺さぶり、全身に衝撃が走る。足元に力が入らなくなり、倒れ・・・そうになるのを気力で持ち応え、全身を襲うしびれを何とか軽減させようと腰に吊り下げられているはずのポーションへと手を伸ばす。
が、つい先ほど一瞬の隙を付いて外へ救援を要請しに行った部下に持たせたのを思い出す。このまま戦うしかない・・・か。
もう一合いでも敵の攻撃を受け止めれば私は完全に折れてしまう。もう、戦う力はどこにも残されていない。
こうなったのも全て私の油断が招いた事態だ。
リオエル様が行く知れずとなり躍起になって探していた所、偶々此処を部下が見つけたのだ。普段であれば危険だと判断したのであろう。だが、命の恩人であるリオエルさんに何か危険が及んでいる・・・もしかしたらこの洞窟内で助けを待っておられるかもしれない・・・そう考えると、中に入ろうと決断した。
慎重に中へ入ることを決めたが・・・まさか、入り口に『魔法』でない罠があるとはさすがに気付かなかった。
中隊数名が飲み込まれ、それを助けようと落ちた先がここだった・・・幸い落ちた時に私が精霊魔法を発動して負傷者はいなかった・・・だが、そこにはこの魔物が鎮座していた。
姿かたちはミノタウロスに近似しているが、その全身は黒い石の鎧で覆われ、身体の随所が紫色の光を放っている。
それからは見ての通りだ・・・。
この魔物と長時間戦い続けている。この魔物には表面の分厚い石の鎧のせいで物理攻撃が効かず、精霊魔法も何故か通らない。
物理・魔法どちらにも耐性を持つ魔物だった。しかも、それに加えてミノタウロスの様に攻撃力・素早さ共に高く、まともに正面からやりあえるのは私含めた三人だけであり、それ以外の者は早々に奴にやられてしまった。
そして、私も・・・。
「隊長、一度退いて回復を行ってください!! 隊長の怪我が一番深刻です!!」
「馬鹿者、私が退いたらこいつを前で止める者がいなくなるだろう。お前達だけじゃ攻撃で押し負ける・・・後はこっちにまで奴が迫って終わりだ」
「・・・俺達が命を張ってでも止めて見せる」
「・・・」
否定できない。現状それが一番の策なのだ。
私が回復すればあと数合は魔物の攻撃を防ぐ事ができるだろう。
唯、私がここで退けば、盾を持つ者がいなくなり、魔物の攻撃を防ぐ者がいなくなる。あの魔物の敏捷性から考え、手負いの二人が攻撃をかわす事も不可能だ・・・即ち、間違いなく二人は死ぬ。
「任せた」
私後方へ駆け出し、二人は魔物の前へと立ち塞がった。
きっと二人はやられる。その間に私が回復し、救援が来るまでなんとか堪えてみせる。
そう考えた刹那・・・視界が映し出したのはどんどん近づいて来る天井。身体は浮遊感に包まれ、訳のわからない内に背中にじくじくとした痛みが広がってくる。
激しい嘔吐感を覚え、げはっと吐いてみれば多量の血液が口から溢れ出た。
そして、浮遊感は突如とした消失し、天井が遠ざかって激しい衝撃と共に自分の身体がまるで玩具のようにバウンドする。
動かない身体、唯一動く目を動かして周囲を見渡す。
すると、そこには赤紫のオーラを迸らせたあの岩の魔物がいた。
そして、その地面には前に立ち塞がった二人のエルフと、後方支援の弓部隊の者が倒れ伏していた。
「スキ・・・ル」
魔物の身体から再び赤紫色のオーラが迸ると、その岩の身体が銀色へと変わり、その材質も岩から金属へと変質していく。
天井から落ちた石ころが魔物に当たるとキィンという硬質な音を残し、地面へと落ちた。
あれに・・・タックルされたのだ。
恐らくエクストラスキル、二人がたったの一撃でやられ後方の者達も巻き添えを食らった。
奴の素早さと攻撃力を合わせたスキルに、成す術なく殺られたのだ。
後に残るのは後方で治癒魔法を施しているエルフだけだ。
魔物はそちらへとくるりと振り返ると、肩を前面に突き出しタックルの姿勢に入る。
「ぁ・・・ぅぐ・・・ハァ、スキ・・・ル『集視の笛』」
言うことの効かない腕を最後の力を振り絞って動かし、指を加えて指笛を鳴らす。
小さく、されど洞窟内に響いたそれを耳にした魔物は、こちらへと身体の向きを変え、タックルの姿勢を整える。
魔物のへ意図をこちらに向けるスキルは上手くいった・・・ほんのちょっとにしかならない時間稼ぎ・・・殆ど意味はない。
それでも、少しでも仲間から気を引かせれば・・・運良く吹き飛ばされた場所は部屋の隅。ここに敵を引き付けられれば、何人かは逃げることができるかもしれない。
そして、魔物の身体がタックルの姿勢に完全にはいった直後。
それは私の前に舞い降りた。
「オオオオオオオォォォォォォ!!」
ぶわっと舞い上がる砂塵、目に砂埃が入るがもう目を閉じる気力もない。
そして、砂塵が晴れ上がりそこに立っていたのはエルフ・・・やっと助けが来たのかそ希望を抱いたのも一瞬、年端もいかないエルフの子供、おおよそリオエル様と同じくらいの歳の子供がった一人で魔物の眼前に立ち塞がったのだ。
「や、やっぱ慣れないな。大丈夫ってわかっててもこわいわ」
すると、何事かをぶつぶつと呟きながら、まるで前にいる魔物に気づいていないかのように地面に目をやったまま動かない。
いや・・・動けないに違いない。救援に来ていきなり目の間に魔物が現れれば・・・それも子供なのだ。足がすくんで動けなくなってしまってもおかしくはない。
逃げろ!!
と言葉を発しようとするが、口が上手く動かない。
タックルのライン上に入ったその子供に向かって、魔物は無情にも突き進む。
地面を蹴り砕き、大気を震わせながら迫り来るそれは死の恐怖・・・だ。
想像よりも遥かに速い速度で、それは子供へと迫った。
撥ね飛ばされる・・・小さな子供の身体がバラバラになる。
そして、小さな体は・・・
「ふんぬ!!!」
ガアアアアアァァァァァァァァン・・・。
いや、小さな体から繰り出されたたった一発の拳に、魔物は後方へと吹き飛ばされていった。
「あぁ、ちょっと待ってね。直ぐに終わらせるから」
そう告げた少年は魔物へと悠然と歩みを進めた。
ハーピーの観察日記
1:冒険者パーティーを連れてダンジョンを脱出。
2:コトヒラ様が治療・・・冒険者パーティー全治1ヶ月。
3:ギルドから感謝状を受け取り、冒険者全員で祝賀会を開催・・・幹事、ヨウキ様。
宜しければ、本文下にある評価の方是非ともお願い致します!
遠慮なくこの物語を評価して下さい!!
何か変なところ、見にくい、誤字だ!などがあればどしどし教えて頂けると嬉しいです。
(言い換えでこういうのがありますよなどが合ったら教えてください。例:取得→習得、思いやる→慮る、聞こえる→耳に届くなど)
感想や活動報告の方にコメント頂けると私の気力になりますので気軽にどうぞ!