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幽霊になって弟のお世話をしています!【前編】

(わたくし)、セレシア・レジェスティ・フールは誕生日前日の夜、暗殺者に殺されて死にました。

っそれもこれも全部、王妃様と生まれてきた弟のせいなんです!


私はここ、アークノルヴェ王国の第一王女として産まれました。

母は側室なのですが、他の側室の方や王妃様にも子供がいなく、女だろうが男だろうが生まれた順に次期国王となるために、私は勉強し、過ごしてきました。


そして14歳になり、あと一年で成人を迎え次期国王になるはずでした。

なのに王妃様の妊娠が突然発覚しその後、私はよく食事に毒を盛られたりなどして命を狙われるようになりました。


日々は流れ15歳の誕生日前日、王妃様に子供が生まれその子が男の子だったらしく、王妃様の子を次期国王に!女王ではなく王を!という女王反対派の勢力が動きはじめました。

私はそんなことは知らずその日の夜、明日の王位継承の義に胸を馳せながら眠りにつきました。


ーけれど、私に明日は来なかったのです。


一瞬、胸に燃えるような熱さを感じ、閉じていた目を開けた。


(…え?なんで?)


よく見てみると、胸に小さいナイフが刺さっており、じわじわと服が血に塗れていきました。

そして目の前に私を刺したであろう黒を纏った男がいました。


「ん?なんだ、起きたのか。今から死に行く気分はどうだ?」


死ぬ?わたくし…が?っいや!!私は明日王になって、民や皆がいつも笑っていられる国を作っていきたいのに!まだっ死にたくない!


キッ、と男を睨む。すると男は私を見て歪な笑みを浮かべた。


「ほう、お前は生きたいと願うのか。ーあいつとは、正反対だな」


ー?いま…なんて?

少し考えるような仕草をした後男はクスッと笑い私に言い放ちました。


「最後に、教えてやろう」


…最後?最後ってどういうこと?

男は私の耳元に顔を寄せ、


「ー俺にお前を殺すように依頼したのは、王妃だ」


それを理解した瞬間胸のナイフをグイッと抜かれ、血が辺りに飛び散りました。

薄れつつある意識の中私は、生まれてからの今までの人生を思い出しながら意識を失い、死んでしまいました。


の・で・す・が!

ふわりとした意識の中目を開けると、目の前に血塗れの私の体があった。

どういうこと?よくよく今の自分を見ると浮いているし体が透けている!?

そう、私はなぜか幽霊になってしまったのです。

これは…復讐のチャンスだわ!


セレシアは自分を殺す依頼をしたと言う王妃様を殺そうと、彼女がいるであろう部屋へ向かった。



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