噂
橘黄輝、彼と会うのは四年ぶりだ、
顔も大人ぽっくなっていて、成長を感じていた「政近、お前変わらないなぁ〜。
四年もたってるのに。」
「橘君はだいぶ変わったね!」
「まぁ四年たってるしな。」
黄輝はそう言いながら笑っていた。
「別にメールもしてたし、そこまでの
もんじゃないだろ。」
「うん!いつも橘君の寒いネタばっか聞いてたよ。」黄輝は少し恥ずかしそうにして、「うるせーよ。」と笑顔で言った。「んじゃ、そろそろ行くかとりあえず歩こうぜ。」
「うん。」
「まぁここはいろんな物がある池袋だぜ、大抵の物がここにあるし。」
「へぇーそうなんだ。確かにドラマとか小説とかの舞台に池袋ってよくあるよね。」
「そういえばそうだな、じゃあどっか行きたいとこある?」悩むな〜そもそも何があるか知らないし、ドラマとかで有名
な場所で一箇所思いつく場所があった。
「ねぇ、西口公園ってあるよね。」
「ん、何?西口公園に行きたいの?」
僕は首を振りながら否定した。
「だって、あそこカラーギャングとかがいて危ない場所って聞いたよ。」
黄輝が口を大きく開け笑った。
「ドラマの見過ぎだ、昔はそうだったかもしれないけど今はもう大丈夫だろ、
まぁカラーギャングは、最近ちょっと見るようになったかな。」
「てゆーか、まだ6時半だぞ、こんな時間にいないって。」
「うーん、じゃあ今の池袋は安全?」
「俺もよく知らないけど、昔に比べたらだいぶいいんじゃないの。」
「昔と比べないで今の池袋は?」
「危ないって言っても、カラーギャングや暴走族だけじゃなくて、もっと危ないのも山ほどいるしな。それに、本当にヤバイやつもいるし、、、でも、お前は自分から喧嘩ふっかけたり、しないやつだから、大丈夫だろ。」
「へぇーそうなんだ。」でも、カラーギャングや暴走族よりもヤバイ人というのが気になったけど、これ以上質問するのはやめとこう。
二人は人混みの中を歩いていく、周囲を見回すと、巨大な電光掲示板やポスターなどが飾られていた。
街を歩く人も多種多様にわたり、サラリーマンや女子高生、外国人などたくさんの種類の人がいる。僕にとっては何もかもが、真新しく見え、まるでテレビでよく見るドラマの中に入ったような感覚がした。僕はここで何か変わることができるんだろうか、何ができるんだろうか。
今から始まる生活に胸が踊らずにはいられない。