初めての共同作業(意味深)-4
「こ、小雪さん…。もう学校に行く時間ですよ…?」
「もうそんな時間か~。時間が経つのは早いね~!!」
結局、その後も練習に付き合わされた私は既に満身創痍。
学校まで辿り着けるかも怪しい程の疲労感が私を襲う。
因みに練習は全く捗っていない。そもそも私と彼女の運動能力に差がありすぎるのだ。
そして彼女に、私に合わせるという発想は存在しない。
別に暴君とかそういう訳ではなく、ただ単にやる気が空回りしているだけなのだ。
まぁ、それでも最初みたいな引き摺られることは少なくなっていた。あれ本当に痛いですからね。
本番まで後5日ありますから、最終的には何とか走れるようになるでしょう。
…それまでに私が生きていればですが。
「ほら、何ボーッとしてるの!!学校行くよー、陽菜ちゃん!!」
「…休む暇もないんですね…。」
とはいえ学校を休む訳にもいかず、小雪さんと一緒に歩き出す。
「いやー、二人三脚って結構難しいんだねー。匍匐前進なら得意なんだけど☆ミ」
昨日もゲリラとか言ってましたよね。本当この人何者なんですか。いや、北海道ってどんな場所なんだ。
「取り敢えず引き摺るのはもう止めてくださいね…。」
「うん、気を付けるー!!」
絶対分かってませんね、この人。