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クールJKとホットJK  作者: 森坂 輝
初めての共同作業(意味深)
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初めての共同作業(意味深)-2

「それにしたって、小雪さん無茶し過ぎです。怪我したらどうするんですか?」


「四階程度なら全然大丈夫でしょ~!こんなの朝飯前、before breakfastだよ!!」


確かに、完璧だった。着地時の衝撃吸収に至っては満点をあげたいレベルだった。


本当この人一体どんな生活送ってきたんだろうか。


…こんな異次元レベルの化け物と果たして私は二人三脚など出来るのだろうか…。


下手したら足ごと持ってかれそうなんですが。


因みにグラウンドは大騒ぎだ。人が飛び降りてきて、挙げ句完璧に着地したらそりゃ大騒ぎですよ。


騒ぎを聞き付けた人がどんどん集まってくる。


しかし、小雪さんの顔を見ると「あぁ、この人か。」みたいな顔をして皆去っていく。


皆さん感覚麻痺してますね。明らかに異常事態なのに、小雪さんだから気にも留めないなんて。


まぁ、ほぼ毎日騒ぎ起こしてれば当然の話ですけど。


そして私は毎日巻き込まれてる。そろそろ心折れそう。


転校してきて1ヶ月でよくこれだけ有名になれますよね。


「本当、こういうのはもうこれっきりにしてくださいね。」


「うん、分かった!!次は三階からにする!!」


そういうことじゃないんだよなぁ…。もう何言っても無駄な気がしてきた。


「ね!ね!さっそく練習しようよ!!」


「とはいっても、縛るものなんて…」


二人三脚を行うためには二人の足を縛る必要がある。


ハチマキや襷などあれば丁度いいのだが…。


「んー、輪ゴムでいっか!!ちょうど持ってるし!」


今輪ゴムって言いましたか?言ってますね。


「そんなものでやったら大変なことに…」


って、もうつけ始めてるし!!本当この人脳味噌何で出来てるの?


痛い痛い痛い!!!足が鬱血してしまいます。


「お願いだから輪ゴムはやめてください、小雪さん…。」


「えー、陽菜ちゃんは我が儘さんかなー?ん?」


落ち着け、日向陽菜。いつものことだ…!!!


…危ない危ない。危うく大事な何かがキレるところでした。


この人にキレたところで「超☆エキサイティング!」って言われるのがオチですからね。


メンタルどうなってんだ、マジで。


「というか、体育祭まで後1週間もあるじゃないですか。何も今から練習しなくても…。」


「甘い!!甘いよ、陽菜ちゃん!!蜂蜜に漬けた蜂蜜並に甘い!!」


それはただの蜂蜜なのでは?


「後1週間も、じゃない…!!後1週間『しか』ないんだ…!!この1週間を制すものが二人三脚を制すといっても過言ではない!!」


…いや、名言っぽく言われても納得出来ませんから。


だからそのどや顔止めてもらえませんか?殴ってしまいそうです。


「取り敢えず今日はもう帰りましょうよ。そろそろ日も暮れてきてますし。」


どうでもいい問答をしている内に結構な時間が過ぎていたようで、空が赤く染まり始めている。


練習は明日からでも出来る。今は無理をするときじゃないんです。


「むー、仕方ないなー。じゃ、一緒に帰ろ、陽菜ちゃん!!」


「はいはい。帰りましょう。」


結構こういうとこは素直だったりする。そういうとこがまた可愛さを引き立てているのもまた事実。


忘れてはいけない。新海小雪さんは超絶美少女だ。いや、本当に。


普段の言動で全てが台無しだが、見目は本当に麗しい。胸も大きいし。ふざけんな。


それにその無駄にイケメンだったりする言動が一部の女子生徒に人気だったりする。


こういうのも、彼女の魅力の一つ…なんですかね。


「陽菜ちゃーん、早く行こうよー!!」


「えぇ、行きましょうか。」


いつも通り二人で並んで歩いて帰る。


時々小雪さんが前に出たり走ったりで慌ただしいが、私はこの時間が結構好きだったりする。


テンションが低い時が彼女に無いので、少し落ち込んでいても全部どうでもよくなってくる。


家も結構近いことが最初の下校で判明し、それから登校も一緒にしている。


つまり四六時中彼女と一緒にいることになるのだが…。


「でねー、北海道は凄いんだよ!?ゲリラとかいるし!!いつもドンパチやってるの!!」


「そうなんですか。凄いですね。」


こんな他愛のない(?)会話もなかなか楽しかったりするので良しとしよう。

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