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クールJKとホットJK  作者: 森坂 輝
初めての共同作業(意味深)
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初めての共同作業(意味深)-7

「放課後だーー!!!待ちに待った放課後だよー!!イエァ!!!」


先程までの優等生っぷりがこれだけで全て台無しですね。


もう四階から飛び降りるのは勘弁したいので、さっさとグラウンドへ向かうことにする。


思えば今までこんなに運動会などに力を入れたことがあっただろうか。


いや、入れてるというか入れさせられてるんだけどさ。


「…まぁ、悪くはないですね。」


気分は思った程悪くない。身体はどんどん壊れていく気がしますが。


「ほら、どんどん練習するよ!!アーユーレディ!?」


「やりましょうか。」


朝の反省を活かすべきだ。小雪さんは、スタートダッシュが抜群に速い。


少しでも遅れを取ると地面とキスしかねない。それだけは何としても避けなければ。


少しフライング気味でもいい。神経を集中させる…。


どうして私がこんなに本気なのかというと、もう痛い目見たくないからですよ。やる気があるわけではありません。


「レッツゴー!!!!爆速でいくぜぇぇ!!!!」


「やっぱり無理です!!!こんなの無理ですよ!!」


今、「せーの」すら言いませんでしたよね?合わせようがないですよ、そんなの。


「小雪さん、行くときは必ず声をかけてくださいね…。」


「あっ、そっか!!走ることだけ考えてたよー!!小雪さんうっかり☆」


二人三脚とは一体何なのか。共同作業とはどういうものなのか。


一度教え込む必要がありますね、本当に。


「小雪さん、私と一つになるんです。私と小雪さん。二人で一人です。それが二人三脚なんですよ。」


取り敢えず適当に小雪さんが感動しそうなことを言ってみる。


「!!!…陽菜ちゃんと一つに…。」


小雪さんは何かに気づいたようで、今度は叫び始めた。


「私と陽菜ちゃんは一心同体なのか!!!うおー!!めちゃ燃えてきた!!私が陽菜ちゃんを守るんだ!!」


傷つけてるのあなたですけどね。


取り敢えず、これなら本番までに何とかなるでしょう…。

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