プロローグ
――星の森。
其処は地球の森の中の何所かにあって、普通の人間には見えない森だ。
その森の中には、特別な力を持った『幼女』達が住んでいるのだ。そう、其処は特別な力を持った幼女しか入れない、不思議な森。
しかも、その森に迷い込んでしまったら、二度と元の世界に戻れない。特別な力を持った幼女達は、嫌でもその森に迷い込んでしまう運命になっているのだ。たまには、動物等がその森に迷い込んでしまう事もあるが、動物達は元々森の中に住んでいるので、自分が迷い込んでも関係無く、気ままに過ごしているのだ。
しかし、幼女達は元々森の中に住んでいなかった子が殆どなので、迷い込んでしまったら自分の家へ帰れなくなってしまうのだ。
でも、星の森には食べ物も沢山あるし、生活に必要な物等も揃っているので、心配する必要は無いと思う。とりあえず、死ぬ事は無いので安心して良い。多分。最初は怯えていた子もいたが、今では星の森での生活も慣れていて、まったりゆったりと過ごせている。
時折、何らかの幼女が変な異変を起こしたりするが、そこら辺は例の『三人の幼女』が片付けてくれるだろうから、大丈夫だと思う。
氷を操る頭が天然な幼女、物静かで少々毒舌な炎使い幼女、真面目で素早いチョーク使い幼女。この三人。
何か異変が起きてしまったら、この幼女達に任せていれば、とりあえず安全だろう。
星の森は、外から見た感じはよく判らないが、中に入ってみると、意外に広い。とても広い。その中に家や川、海や館や城等がある。もしかしたら砂漠とかも、あるかもしれない。その中に様々な種類の幼女達が住んでいるのだ。
また、星の森にある木々には、『星の実』という物が実っている。
幼女達は主にこの星の実を使って、食べ物を作ったり、攻撃に使ったりとするのだ。星の実は便利な果物である。味は、そのままだったらフルーティー、料理とか味付け等をしたら、しだいに星の実の味も変わってくる。
さて、一通りこの『星の森』の説明はし終わった。
星の森では、どんな幼女がどんな風に、日常を過ごしているのだろうか――
何かプロローグというか、単なる星の森の説明になってしまいましたが……