小田りひな
小田りひな。ふわふわした髪の彼女はれうやひびとと同じ研究員であった。
「ヒビトさん〜!」
「おう、りひなくん。これは大変なことになったぞ…」
「はぃ…今、ヌマタコに対抗する薬や武器を揃えているところで…」
「…りひなくん。まだ俺に隠していることはないか?」
「えぇっ…?えぅ…その…」
「崎田ゆうひのことだよ」
「あ…あぁ…ご…ごめんなさい!崎田ゆうひのことを警察に言ったのは私です!!」
「やっぱり」
「実は私にとってゆうひちゃんは従姪にあたるんですぅ…そ、それで、ゆうひちゃんの死体を私たちで管理しているのがどうしても耐えきれなくて」
「ちょっと待て」
「はい…ごめんなさい…」
「違う…お前、今、ゆうひとは“従姪”と言ったか?」
「はい…」
「…崎田ゆうひは…俺の子供だよ」
「え…?」
従姪とは、自分から見ていとこの子供ということだ。
「じゃ、じゃあ私たちって、血の繋がりあるんですかね…?」
「いや、ないと思うよ…りひなくんは、崎田あさひのいとこってことか…?」
「はい…」
「え…?お前…え?ヌマタコの…“みやはの母親”って…」
「えっ…と…ゆうひに“そのこと”を言わないでほしいって口止めされてて…そ、それよりも、私はヒビトさんがゆうひのお父様だってことがつっかかりました…子供はれんとくんだけじゃなかったんだですか…?」
「崎田ゆうひは…」
その頃、れうとひのは…
(あれ、井田れうくんじゃん!?)
ひのは間違えて電話を切ってしまった。
「あっ!んもー、また掛け直さないと…って」
ヌマタコが暴れているせいで瓦礫が飛んできた。
「あっぶねー、こりゃ俺のことも認識できる状態じゃなさそうだな」
そんな中れうがどしどし進んでいた。
「ていうか井田くん何してるの?止めに行った方がいいかな」
ヌマタコがれうを見つけた途端、れうにすごい勢いで近づいて行った。れうは息を思いっきり吸い込んだ。
「もうやめましょう!!崎田あさひさん!!」
ヌマタコの正体は、暴走した崎田あさひだった。
「…私のことは既に名乗っていましたっけぇ?“井田れう”?」
「俺の名前…」
「あっはっはっはっ、そちらが私のことを調べるように、私もあなた達のこと、、ぜぇーんぶ調べさせてもらったわよ」
あさひの背中の触手がうねうね動く。
「…みやはを、殺すつもりですよね。その前に俺が必ずあなたを殺します」
あさひはニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべた。
「あなた、杉井みやはをルグレに渡そうとしてたらしいじゃない」
れうは俯いた。
「あらぁ〜図星〜?そうよね、あなた、みやはを守れる立場じゃないでしょう?あなたもみやはを殺すのも同然なことしようとしてたのよ?うふふふ」
(え…?井田くんが、みやはを…?)
あまりにもひのには状況が理解し難かった。




