↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍発売中】お姉ちゃんは、彼女で先生で超ブラコン ~うちの独占欲激重なお姉ちゃん(義理)が、あの手この手でグイグイ迫ってくるのだが!~【WEB版】  作者: みなもと十華@書籍&コミック発売中
第二章 お姉ちゃん先生と甘々生活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/157

第77話 NTRは絶対許しません!

 ラッキースケベがここまで連発するとは、さすがに誰も思わないだろう。ウォータースライダーに乗るだけでも、エッチなイベントにしてしまうとは驚きだ。


 はしゃぎ疲れた二人は、プールサイドのリクライニングチェアに座り休憩することにした。

 何故か一つのチェアに二人で座っているのだが。


 片時も離れたくないほど超ラブラブに昂っているのか、はたまた普段通りの家でイチャイチャする感覚なのか。完全にバカップルになってしまっていた。


「もうっ、ユウ君! 生○揉むとかやり過ぎだよ!」

「ち、違うから! わざとじゃないのに」


 胸を隠しながらジト目になる百合華に。悠は必死に弁明している。

 リクライニングチェアの上でイチャイチャしているようにしか見えないが。


「ううっ、隠そうとしただけなのに。お姉……百合華ちゃんの胸が誰かに見られたらと思うと……心配で心配で」


 悠は大真面目だ。


「そ、それは分かるけどぉ……手つきがエッチというか、こうムニュムニュって感じで……と、とにかくユウ君の手が、すっごいエッチなのっ!」


 悠の手が無意識に百合華の性感帯を刺激してしまうのか、百合華が悠を好き過ぎて意識しすぎてしまうからなのか、昔から百合華は悠の手で陥落させられてばかりだ。

 自称130戦130勝なのに、けっこう負けていた。

 そもそも、昔から130戦のまま増えていないのだが。


「ふふっ、ユウ君ってば、私の水着ばかり隠してるけど、自分のキスマークは見えまくってるよ」


 サァァァっと青ざめるような顔をした悠が、胸元を手で隠す。

 先日のオシオキで付けられたキスマークが見えまくりだった。

 もう、傍から見たら『こいつら毎晩やりまくってるな』という印象になってしまう。


「うわぁぁぁぁ! 忘れてた! おね、百合華ちゃんの水着のインパクトが凄くて、自分のキスマークのことなんて完全に忘れてたよ!」


 にまぁ~っと百合華が笑う。

 ここに来てからずっと、自分のものだという刻印を刻み込んだまま、悠を連れ回していたのだ。

 すれ違う女どもに、『どうよ! 悠は身も心も私のものなのよ!』と叫ぶように。


「恥ずかしい~~~~」


 真っ赤な顔を両手で隠す悠。


「もぉ~ユウ君のうっかりさん。ふふっ」

「先に教えてよ」

「わざと見せびらかす為に言わなかったんだよ」

「さ、最悪だぁ……」


 ピッタリ寄り添っている百合華が、更に胸を押し当ててくる。

 ちょっと妖しくなった目つきで、悠の顔を覗き込むようにして首に手を回しながら。


「もぉっとユウ君にキスマーク付けちゃおうかな?」

「ダメだって。恥ずかしいから」

「うりうりぃ~付けちゃうぞぉ~」

「もうやめてぇ~」


 リクライニングチェアの上でイチャイチャする二人に、通行人のグループから噂するような声が聞こえてきた。


「ちょっと、あのカップル。エッチ過ぎない?」

「きゃぁぁぁ、やだぁ」

「あれ、絶対入ってるよね」

「「「きゃははははっ!」」」


 羨む男たちからも。


「くっそ! あんな美人と羨ましい!」

「毎日エッチしてるんだろうな。羨ましすぎる」

「爆ぜろ!」


 ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ――――


「「っ………………」」


 悠と百合華が、急速に羞恥心が込み上げ真っ赤になる。


 ささっ!

 百合華は悠から降り、隣のチェアに移った。


「百合華ちゃん……恥ずかし過ぎるよ」

「ごめんユウ君……やり過ぎちゃった」


 二人は火照ったカラダを少しだけクールダウンした。

 しかし、心に灯った情欲の炎は、更にウズウズと熱く浸透して行くようだ。


「あっ、俺がお昼ご飯を買ってくるよ。何が良い?」


 悠が話を逸らすように、売店に昼食を買いに行こうとする。

 このまま姉と一緒だとドキドキが止まらず、もっともっと求めてしまいそうだから。


「ユウ君が選んじゃって良いよ」

「じゃあ、俺が買ってくるから、百合華ちゃんは待っててね」

「うん」

「あっ、ちゃんと水着を隠して」


 パサッ!


 タオルを百合華の上に掛ける悠。

 超絶セクシーな姉のカラダを他の男に見せたくないのだ。


「もぉ~ユウ君ってば」


 急いで昼食を買いに行く義弟の後ろ姿を、百合華は微笑ましい気持ちで見つめ続ける。




 売店で焼きそばやロコモコ丼などを買いながら、悠は無防備に見える姉を心配していた。


(お姉ちゃん……あんなセクシーな水着で……。そりゃ、お姉ちゃんも可愛い水着を着たいだろうし俺も見たいけど、ただでさえナンパ男が集まってしまうのにセクシーな水着姿だと心配で心配で……)


 まるで肌を出し過ぎる娘ファッションを心配する親みたいになってしまう。

 前に幹也が娘のデニムホットパンツ姿を注意していた気持ちを理解した。


(くうっ、でも……俺に見せる為に着てくれているんだよな。それは嬉しいというか……。はぁ……お姉ちゃんが可愛すぎるのも罪だぜ)


 悠の頭の中は百合華でいっぱいだ。


(ちょい待てよ! 今夜の宿は大丈夫なのか? 一緒に寝るなんてことになったら我慢できるのかよ? ああっ! でも今は、お姉ちゃんがナンパ男に絡まれないように俺が守らないと……)


「って、言ってる側から!」


 料理を持ったまま百合華のところに戻った悠が見たのは、チャラそうな男たちに絡まれている姉の姿だった。


「ねえねえねえ、キミ超可愛いね。俺らと遊ばない?」

「そうそう、お昼を奢るからさ」


 血相を変えた悠は、料理を抱えたまま走る。


「ちょっと待ったぁ~!」


 姉を守るように、悠はナンパ男の前に入り堂々と宣言する。


「百合華は俺の女だ! て、手を出すなよ」


 突然出て来た悠に、一瞬たじろいだナンパ男たちだが、気を取り直して睨みつける。


「は? こんな超美人のお姉さんに、すげぇ年下っぽい男が彼氏面かよ?」

「えっと、若い燕? 格差婚?」


 悠の『俺の女』宣言に百合華はご満悦だ。

 ちょっとだけ悪魔姉の顔になって言い放つ。


「ごめんね、私この子の彼女だから。身も心も全て思うがままなの。だから、他をあたってねぇ」


 ガアアアアァァァァーン!


 強烈なショックを受けたナンパ男たちは、肩を落としてすごすごと退散した。




「うふふっ、ユウ君ありがとね」


 料理を受け取りながら、満面の笑みの百合華だ。

 予想通りの反応をする悠に、百合華は笑いが収まらない。


「ふふっ♡ ユウ君ってば、心の中では私を『百合華』って呼び捨てにしてたり、『俺の女』って思ってるんだよね?」


「ち、違うから……」


「ホントかなぁ? 昔ナンパされた時にも同じコト言ってたし、この前メイドになった時も呼び捨てにしてたよね? いつもは受けっぽいのに、ホントは私を呼び捨てにして色々命令したい願望があったりとか?」


「違うって言ってるのに。ううっ」


 ちょっとだけ図星なのだ。

 普段はエロ姉に攻められまくっているのだが、たまには完璧美人で完全無欠のような姉を色々調教したい気持ちがムクムク出てしまいそうな時もある。


「それにしても、さっきの男、ちょっと失礼じゃない? 若い燕とか。そんなに歳離れてないし」


 百合華が憮然とする。


 実際のところけっこう離れているのだが、超ブラコンの義姉と超シスコンの義弟という奇跡のようなコラボレーションである。

 その年の差こそがお互いの禁断で背徳的な心に火をつけてしまうのだろう。

 むしろ歳の差最高だった。


「若い燕って……ふふっ、言われてみればそんな感じも……」


 悠は、年下好きな雰囲気の百合華を見つめる。


「ちょっと! ユウ君!」


 百合華が悠を捕まえる。

 若い燕と言えば、中年女性が年の離れた男を囲うようなイメージなので見過ごせない。


「それって、お姉ちゃんが年増みたいじゃない」

「いや、そういう意味じゃないんだけど……」

「どういう意味なの?」

「ううっ、むしろ年上のお姉さん最高なのに……」


 悠の顔が赤くなる。


「ふへぇ、ユウ君ってば年上好きなんだよねぇ~」

「そ、そうだよ」

「まあ、許してあげる。でも今夜はオシオキね」

「やっぱりか!」


 ※若い燕:年下の愛人の男という意味。その昔、作家で思想家の平塚らいてう(ひらつからいちょう)と付き合っていた五歳年下の青年が、らいてうに送った手紙の中で自身を『若い燕』と表現したことに由来する。

 その青年がヒモ状態だったことから、現代では年配女性が若い男を愛人にする場合などに使われるそうだ。


 ――――――――




 怒っているように見えて実はイチャイチャしたい口実を作っているだけの百合華と、姉にイチャモン付けられて攻められるのに満更でもない悠が、イチャコラしながら昼食を食べ終わった。

 二人は再び流れるプールで遊び出す。


 水着でのイチャイチャは、より素肌が密着しお互いを大胆にしてしまうようだ。

 と言っても、この二人は普段から家の中で大胆に変態さんなのだが。


「ほらほらぁ~ユウくぅ~ん。おっぱいが当たっちゃうよぉ~」

「やめろぉ~」


 やっぱり二人乗り浮き輪の上でエッチなおふざけをする。


「あっ、ユウ君はお尻好きだったよね?」


 何を思ったのか、百合華が四つん這いになって、尻を悠に向けて迫る。

 それは何のプレイだ。


「ほらぁ、ユウ君の好きなお尻だよぉ~」

「それはアウトだって! 近い! ケツが近い!」


 ドボン!

 ちょっとアウトな攻撃を避けようとして、悠が浮き輪からプールに転げ落ちてしまった。

 百合華を乗せた浮き輪が流されて行く。


「ユウくぅ~ん――――」


 水中にもぐっている悠は、百合華を乗せた浮き輪と離されてしまった。


「ぷはっ! あれ? おね、百合華ちゃん……」


 遠く離れた百合華を乗せた浮き輪を見つめながら、悠は呟く。


「今から泳いでも追いつかないよな。ここで待ってれば一周して戻って来るから待ってようかな?」


 ぷにっ!

「あっ、すみません」


 誰かに背中が当たった感触で、悠が頭を下げる。


「あらっ、いやだわ」


 悠が当たったのは人妻風の女性だった。


「すみません」


 余計なトラブルになるのを避けようと、悠は素早くプールから上がろうとする。

 混雑したプールでは体と体が当たってしまうのはよくあることなのだが、相手が女性だと気まずい雰囲気になってしまうものだ。


(マズい、変な誤解を受ける前に退散するか)


「きゃっ!」


 悠が離れようとした時、人妻風女性がもたれ掛ってきた。肉食系女性を引き寄せてしまうのが、シゴカレマスター悠である所以だ。


「きゃあ、足がつっちゃったみたい」

「えええっ!」


(なな、何だこの人? マズい、まさかお金を要求されるとか? 変なトラブルは御免だぜ!)


 悠が身構えるが、女性は上目遣いで抱きついてきた。


「はぁぁ……ごめんなさいね。ちょっと足がつったようで」

「えっと、プールから上がった方が?」

「大丈夫よ。少しすれば治まると思うから」

「はあ」

「少しだけ、このまま掴まらせてもらっても良いかしら?」

「いや、マズいですって」

「ちょっとだけ良いじゃない」


(マズい……。足がつった人を放置するわけにもいかないけど、変な誤解を受けるのは困るし。お姉ちゃんが一周して戻って来ると、人妻に抱きつかれた俺を見て大激怒なんてことに……)


「あの、お連れさんはいないのですか?」


 質問した悠に、女性は意味深な笑みを浮かべた。


「ええ、旦那がいるわよ」

「だだだ、旦那さんに見られたらマズいですって!」

「良いのよ。うちの旦那ってNTR好きだから」

「余計にマズいわぁぁぁぁ!」


 変な人妻に絡まれる悠。もう、シゴカレマスターの他に、カラマレマスターのスキルまで持っているようだ。

 刻一刻と迫りくる百合華の乗った浮き輪。

 それは救世主か、はたまた悪魔なのか?


 勝手にトラブルに巻き込まれ余計に姉の嫉妬心に火をつけまくる悠の運命は。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

-


お姉ちゃんは、彼女で先生で超ブラコン

書籍情報
ブレイブ文庫 第1巻
ブレイブ文庫 第2巻
Amazonリンク1巻
Amazonリンク2巻

i973423

-


姉喰い勇者と貞操逆転帝国のお姉ちゃん!

書籍情報
ブレイブ文庫 第1巻
ブレイブ文庫 第2巻
ブレイブ文庫 第3巻
COMICノヴァ

-

Amazonリンク

i1114268
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。