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第8話 ギルドへGO!

更新頻度が遅くてすみません。僕なりに頑張ってます。誤字の確認もしてるので許して下さい…。

俺とカリアは、門兵達と共に冒険者ギルドへ行くことにした。俺達は冒険者登録を。門兵達は西門のスタンピードの報告を。なんでも、その時にギルドマスターに俺達の功績を伝えてくれるらしい。ラッキーだ。

 

 また数分歩き、冒険者ギルドに着いた。中へ入ると、赤いベストの女性が慌てていた。


 「ど、どどど、どうしました??またケガ人ですか??」


 一人の門兵が前に出て、ニヤニヤと笑いながら、「違う違う。」という。


「西門にスタンピードが出たんだが、それを…」

「はい!?スタンピード!?西門!?じゃあ東門の人達をこっちにまわして…、でも人数が足りな…」

「いや、そのスタンピードなんだが、もうこっちは終わったから。その報告もギルドマスターにしたい。」

「スタンピードが…終わった?は、はい。ギルドマスターですね?こちらへお願いします。」


 そう言われると、話していた門兵が手招きする。どうやら、俺とカリアを呼んでいるようだ。

 女性の案内で、奥の階段を登っていく。すると、初めに門兵が口を開いた。


「自己紹介が遅れたな。俺は西門の門兵長、アイク・リッグマンだ。アイクと呼んでくれ。」

「奈宮恭平といいます。」

「カリア・クライムです。よろしくお願いします。」

「キョウヘイ?変わった名だな。」

「言われると思ってました…。僕の出身は遠い遠い東の国です。馴染みがないのも仕方がないですよ。」

「そうなの?キョウヘイ。知らなかったんだけど?」


 カリアが頬を膨らませている。かわいい。

 階段を登り切ると、幅の広い廊下があり、さらに奥には重厚感のある木の扉がある。


 扉を開けて部屋の中へ入ると、大きな石の机に突っ伏してヨダレを垂らして寝ている若い女性がいた。


「ちょ、ギルドマスター!また寝てる!」


 受付の女性が焦った様子で叫ぶ。どうやらこの女性がここのギルドマスターらしい。少し抜けているのだろうか。

 ハッと目を覚ましたギルドマスターは、こちらに気付きすぐに身なりを整えた。


「どうしたのだ、アイク。また問題が起きたのか?だとしたら書類があるんだな?それにその方達は…?」


 ギルドマスターが早口で言う。どうやらマジで余裕が無いらしい。机にも書類の束が山積みだ。


「ギルドマスター、そんなに慌てる必要はありません。西門のスタンピードに関する報告がメインとなります。スタンピードは、無事殲滅しました。魔物の生き残りもいないと思われます。」

「っ!!それは本当か!?しかし、そんなに大規模では無かったのが不幸中の幸いだな。西門には、それ程戦力も残っていないだろう?皆東門へ行ってしまっている。」

「それが、恐らく東門より大規模なスタンピードでした。しかし、この二人が命を賭けて戦ってくれたお陰で無事守り通す事ができ、我々としては報酬を渡すのが筋だと考えます。」


 アイクが俺達を前に出す。


「奈宮恭平です。」

「カ、カリア・クライムです!」


 カリアはかなり緊張しているようだ。下唇を噛んで、手がカタカタ揺れている。


「この度は街を救って頂きありがとうございます。しかし、今はまだ東門のスタンピードが終わっていません。お礼をしたい所なのですが、東門へ行って冒険者達の手助けをしては貰えないでしょうか?」

「はい、わかりました。すぐ向かいます。」

「ご協力感謝します。では、アイク。あなたも行きなさい。」

「了解。」


 東門に着くと、そこには多くの冒険者がいた。ただし、皆疲労困憊で動けそうにない。動ける人は門の辺りで戦っているが、それもそんなに保たないだろう。


「カリア、行こう!」

「うん!気合入れてくわよー!」


 カリアは駆け出し、目の前で冒険者に襲いかかろうとしている魔物を一閃した。違う魔物が次々と襲いかかってきているが、一匹残らず殲滅している。

 俺は、高台に登って鳥のような飛行型の魔物を魔法で撃ち落としている。流石に勿体無いので、魔法の多重展開はしていない。


 2分ほど経過したが、魔物が減る気配が無い。

 すると突然、激しい地響きと共に緑の肌の巨大な魔物が目の前に現れた。ジャンプして来たのだろうか。

 足元には人間の子供程の大きさしか無い、緑の肌の魔物がたくさんいる。

 冒険者達が悲鳴をあげる。


「ゴ、ゴ、ゴブリンロード!」

「なんでこんな所に!」

「最悪だ!」

「なんでA級の魔物がいるんだよぉ…。」


 戦いながらも怯えた表情になる冒険者達。当然、カリアも怯えていた。歯をカタカタと鳴らし、冷や汗をかいている。しかし、魔物は凄いスピードでこちらに向かってきている。

 これは、俺が助けてやらねば。

 カリアの方へと向かい、声をかける。


「カリア。大丈夫だ。俺がいる。カリアは、"独りじゃない"。」

「っ!」


 カリアは覚悟が決まった顔で、「うん。」と頷く。


 さぁ!VSゴブリンロード!

 戦闘開始だ!



ゴブリンロードってなんだかんだ雑魚キャラ判定ですよね?

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