第4話 目的決定!
もう少し字数を増やすべきなのでしょうか…?
「キョウヘイはこれからどうするの?」
「とりあえず、まずは強くなることからだな。強くなきゃ魔王にも犯罪組織にも勝てねぇだろ。」
「え!?魔王を倒すの!?」
「俺も一応勇者らしいからな。勇者っぽいことした方がいいかなって。」
「じゃあ、冒険者登録して私と一緒にパーティを組まない?そうすればクエストを受けられる幅も増えるし。」
そうだな。しばらくは自分の育成に集中したほうがいいかもしれない。しかし冒険者か。
ーーー楽しみだな。
「じゃあ、そうするよ。俺は冒険者になる。そしてSSランクになってあわよくば無双したい!異世界無双したい!」
え?ハイテンション?気にすんなよ作者。神経質はモテないぞ〜。
一瞬、カリアの顔がめちゃくちゃ真剣になって、ガッポーズをしているように見えた。なんなんだろうか。
「カリア?どしたのガッツポーズなんかして。」
「え!?あ、あ、なんでも、なんでもないーよ?ほんとに、なんでもないなんでもないなんでもない!」
「わかった、わかったから。」
落ち着けと言おうとした瞬間、周りの草むらに気配を感じた。
「カリア、静かに。」
そして4体の狼とエンカウントした。
「フォレストウルフだ…。どうしよう!討伐推奨レベル10の危険なモンスターだよ!」
「やるしかないだろ…これ。」
そう言って俺はファイアボールを手のひらで浮遊させる。てか、魔法の多重展開ってできるのか?
「ウォーターボール!グラスボール!サンダーボール!ソイルボール!」
出来てしまった。作り出された5色の球が、手のひらの上では収まりきらないので額から少し離れた所でくるくると回っている。
そしてそれらをフォレストウルフの方へ全て放つ。
ドーンと大きな音がして、風が体をもっていきそうなくらい吹いた。
それが終わると、3体のフォレストウルフが丸焦げになっていた。
「案外簡単に倒せたな。」
「いや、これはキョウヘイがおかしいよ?だって魔法の多重展開って…。熟練の魔導士でも難しいと言われているのに!」
「だってぇ…。できちゃったんだもぉん。」
「なんか腹立つなぁその話し方。」
「スミマセン。」
兎にも角にも、戦闘も終了したし、街へ向かうとしようじゃないか。
「ねぇカリア、ここから1番近い街ってどこ?」
「うーん…ここからだとアライサラ王都かキラミズリね。アライサラ王都は入る時にお金を取られるから、キラミズリの方がオススメかな。」
「よし、じゃあキラミズリに行こう。冒険者ギルドもあるだろうしな。」
太陽は自分たちの真上に差し掛かっている。熱い日差しの中、俺はアイスが食べたいと思いながら歩くのだった。
国や街の名前はその場でアドリブで決めたものを使っています。アライサラ王国の名前は皿洗いをしたくないが故につけました。