第1話 転移
初投稿です!至らない所が多数あると思いますので、感想欄でアドバイスを頂けると幸いです。
俺は奈宮恭平。修学旅行中にイチャイチャするカップルを横目に、大器晩成型だからその内モテると思っていた自分を呪っている。
中3になっても全然モテないので、諦めたのだ。俺の容姿は所謂オタクで、メガネにだらしない髪、成績もぼちぼちといったところである。
…オタクじゃないのに。
「そりゃモテないよな…。」
そんなことをぼやく。はぁ、早く"運命の人"とか見つけたい。おい作者。笑うな。
今は自由行動中なので、屋台でギョウザドッグを買って食べることにした。うん。中身がギョウザの肉まんだった。春なのに太陽が眩しいような感じがする。ギョウザドッグのおかげか?あれ?おかしい。何かがおかしいのだがその"何か"がわからない。
ふと目を擦ると周りは真っ白になり、目の前には神々しい女性が立っていた。あ、これ異世界転移だ。典型的なやつだ。
「あなたには勇者の素質があります。どうかお願いです。私達の世界を魔王から救って頂けませんか?」
「はい。わかりました。」
「!?」
即決だ。女神?も目を丸くしている。
「本当にいいのですか?もう戻れないかもしれないのですよ?」
「ええ、未練も愛も、何もこの世界には無いので。」
「そうですか…、ありがとうございます。では、改めて申し上げます。奈宮恭平様。貴方を私達の世界にお招き致します。」
俺の視界は真っ白になった。真っ白2回目だな…。
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気がつくとそこは、広い草原だった。
「ここは…?」
すると、頭の中に女神の声が響いた。変な感じだ。
『ここはアライサラ王国の辺境にある草原です。ステータスは念じれば見ることができます。』
ステータスか。よくあるよな。どれ、俺のステータスは…?
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奈宮 恭平 のステータス
Lv 1
HP 100
MP 100
攻撃力 100
防御力 100
〈魔法〉
火球Lv1
水球Lv1
雷球Lv1
草球Lv1
土球Lv1
〈スキル〉
勇者の光Lv1
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「これが俺のステータスか…。」
感動したんじゃない。寧ろちょっと残念だ。勇者ってもっと圧倒的に強くなかったか?普通。まぁ自分のステータスである以上文句は言えないが。
『すごいステータスですね…。初級魔法を全て習得しているなんて…。』
あ、凄いんだ。これ。
ステータスさん文句言ってすみませんでした。
『奈宮様、そろそろお別れです。』
「そんな…!異世界で暮らすのに、僕は一体どうやって生きていけばいいのですか。もっと色々教えて下さい!」
え?芝居臭い?だって俺俳優じゃねぇし。
『申し訳ありませんが、それはできません。では、後は頼みます。』
再び視界が白く染まり、意識は途絶えた。
読んで頂きありがとうございました。
ちなみにこの小説、作者が飽きるまで続きます。