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9、冬の空気
風が冬の空気を運んできた。
朝に私は目を覚ます。
ぶるぶると寒さに震え上がった。
ストーブをつけて暖かくなった部屋の空気にほっとする。
ポストの新聞を取りに行くためにジャンパーを羽織って。
勝手口のドアを開けたらひんやりとした外気が頬にあたる。
思わず、両手をこすり合わせた。
はあと息を吹きかけたが。
靴を履いて外に出た。
さくさくと霜柱を踏みしめながらポストに行く。
ポストの扉を開けると今日の新聞が入っていた。
取って扉を閉めた。
中に戻ると。
再び、手と足が冷えた。
ストーブにあたり直すとじんわりと暖かくて。
さて、コーヒーでも飲もうか。
一日が始まる。
ポットに水を入れるのだった。