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退屈


 キーンコーンカーンコーン


 その音が鳴り響くと共に俺の記憶を覚醒させる。この音にはお世話になりっぱなしだ。なんせ目覚まし時計をやってくれるのだから。


「ん、ん〜」


 めんどくさい授業も終わり、目を覚ました俺はのんきに体を伸ばす


「今日も退屈だったな」


 学校へ行き、授業中に寝て家に帰る。それが俺の日常だった。なんの変哲もないのだが、変哲がないからこそ面白味がない。


「なんか最近面白いことがないな」


 面白いことが起きていないからと言ってつまらないというわけでもない。ただただ退屈なのだ。そんな俺の放課後の過ごし方というと、友達と遊ぶということは滅多にしなく、だいたいの日は家に帰り趣味である本を読んでいる。


「はぁ...帰って漫画でもよも」


 席を立って帰ろうとする俺に声をかけてきた人物がいた。


「よっ! ひろと! 今日一緒に帰んね?」


 こいつは横山春樹、成績優秀、運動もできる。それはまさに文武両道で俺とは正反対のやつだ。そんな春樹だが俺に声をかけてくれる数少ない友人だ。


「お、春樹。 いいよ一緒に帰ろっか」

「よっしゃ!」


 そんなんで喜んでいる春樹に俺も喜びを感じて笑みが溢れた。しかしそんなとこを見せるのは柄じゃないので逃げることにした。


「ほら、喜んでないで早く行くよ。あんまり遅いと置いてくぞ?」

「あ!こらっ! 待てって!」


 さっきは面白くないと言ったがこういう時はとても楽しくて心が温まる。


 俺と春樹はそんな会話をしながら下校した。


「じゃ俺ここだから」

「おう、じゃあまた明日な」

「あぁ」


 俺は春樹と自宅のアパート前で別れたあと俺は何事も無く自宅に帰ってきた


「ふぅ...今日も疲れたな。さて、と」


 俺は見慣れた自分の殺風景な部屋を見渡す。その殺風景さは家主の俺でも異常と思うほどで、家具はタンスしかない。そんななか壁にかけてある漫画を見つけ手に取る


「続き楽しみだったんだよな〜!」


 そして俺は3時間くらい漫画を読み続けた。今読んでいた漫画の内容は地球に魔物が蔓延るような世界になって主人公達が人々を救うというシナリオだった。こんな到底現実にあり得ないような設定だが、それが良いのだ。これ程厨二心をくすぐられる絶対はないと思う。まぁ体験してみたいとは思わないが


「あ、そういえば制服のまんまだったな。着替えるか」


 俺はタンスに向かい、いつものようにタンスを開けてた。そう、「いつもの」ようにタンスを開けたのだ。しかし中身は「いつもの」中身ではなかった。










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