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メビウス  作者: うちょん
3/7

メアリー

私は、祈り続ける。

 この血を終わらせるために。



















 第三性 【メアリー】














 私は、お姉さまが嫌い。大嫌い。

 八代に渡ってお父様が築き上げた家は、周りとは比べ物にならないくらい。

 小さい頃から身につけるべき教養を教えられ、マナーや社交辞令を学んできた。

 「メアリー、あなたもエリーゼのような女性になるのよ」

 なぜ私がお姉さまを目指さなければいけないのか、わからない。

 お姉さまも私も、お母様譲りの高貴な紫の髪を伸ばしていた。

 とても気に入っていたの。

 瞳の色は地味で、でもそれがより一層私を際立たせていたような気がする。

 顔も似ていた私とお姉さま。

 お姉さまは髪に合う様にと、オレンジの口紅をつけていた。

 私は真似なんかしたくなくて、反発するために真っ赤な口紅をつけていた。

 慎重だってお姉さまの方が少し高いから、何処へ行っても目立っていた。

 「一緒に踊っていただけませんか」

 そう言ってもらえるのは、お姉さまだけ。

 たまに私に声をかけてくる男もいたけど、それはお姉さまに近づくため。

 簡単に私を騙して、裏切って、みんなお姉さまのところへ行ってしまう。

 「メアリー、エリーゼのお腹に赤ちゃんが出来たみたいなの。今夜はお祝いしないとね」

 「そう、なの」

 初めて聞いた時には、正直、赤ちゃんなんて死んじゃえば良いと思ってた。

 だって、いつだって幸せになれるのはお姉さまだけなんだもの。

 そんなのズルイじゃない。

 夜中にお姉さまの部屋に忍び込んで、お腹を刺すことだって考えた。

 毒を飲ませようか、階段から落としてしまおうか。

 でも、出来なかった。

 お腹を摩っているお姉さまは、なんだか見たことがない顔だったから。

 「お姉さま、おめでとう」

 「あらメアリー。ありがとう」

 「・・・相手はどんな方なの?さぞかしお金もあって権力もあって、素敵な方なんでしょうね」

 嫌味をたっぷり含めて言ったわ。

 だってそうでしょ?

 今までお姉さまが相手にしてきた男は全て、それらを持っていたんだもの。

 私の質問に、お姉さまは少しだけ目を丸くしていた。

 そして、小さく笑ったの。

 「クスクス・・・」

 「なによ?」

 「やぁね。私がそういう人、好きみたいじゃない」

 「だってそうじゃない。今までの人だって」

 すると、お姉さまは悲しそうに笑った。

 どうしたの、って聞く前に、その答えなんてわかってしまった。

 「その人にはね、奥さんがいるの」

 「え?」

 一瞬、私の頭の中は真っ白になったけど、すぐに元通りになった。

 お姉さまはいつだって才色兼備な印象があった。

 だから、まさか他の女の人がいる男を好きになるなんて思ってもいなかった。

 じゃあもしかして、その男をこの家にでも招き入れる心算だったのか。

 お姉さまはそれにも首を横に振った。

 「メアリー、私は愚かだったわ。でも、好きになってしまったの。好きになった人には、奥さんがいた。最初に聞いたときは、それはもちろん驚いたし、彼に怒りと悲しみをぶつけたわ。・・・でも、それでも私達は、一時でも一瞬でも愛し合ったの。その時間は嘘じゃないわ」

 「でもその男はお姉さまじゃなく、奥さんを選んだの?」

 「ええ」

 「どうして?お姉さまの方がお金もあるし家だって大きいわ」

 「メアリー、そういうことじゃないのよ。人を好きになるっていうのは」

 この時の私には、よく分からなかった。

 それから一度だけ、お姉さまに聞いて男の顔だけでも見ることにした。

 本当なら何か言ってこようとも思ったけど、お姉さまに何もするな、言うな、と釘をさされてしまった。

 「(ええと、確か名前は)」

 「アルドレーヌ、いい加減にして」

 見つけた。お姉さまを棄てて、他の女を取った馬鹿な男。

 「サウトゥ―レ、なあ、誤解だって言ってるだろ?俺には君だけなんだよ」

 「もういいわ。これで何度目だと思ってるの?セドル、スカルモ、行くわよ」

 「ちぇっ。あーあー、好きにしろよ」

 なんだか、修羅場に来てしまったようだ。

 サウトゥ―レと呼ばれた女は、銀色の背中まである髪をひとつに縛っていて、青い目をしていた。

 確かに、お姉さまほどではないけど、綺麗かもしれない。

 両手にはそれぞれ自分と少し離れたくらいの子供がいる。

 そうそう、言い忘れていたけど、私とお姉さまは結構歳が離れているの。

 男の子の方はセドル、女の子の方はスカルモと言うそうだ。

 その二人の子供も、同じ髪と瞳をしている。

 サウトゥーレは子供の手を掴んだまま、家からどんどん距離を取って行った。

 それから何処へ向かったのかなんて、私にはわからない。

 残された男、アルドレーヌは、自分が棄てられたのが不愉快だったのか、「あの女は魔女だ」とか「呪い殺してやる」とか言っていた。

 これがお姉さまが好きになった男。

 アルドレーヌという男は、栗色の髪に茶色の目。

 見た目は大人しそうで、可愛らしい感じの雰囲気を持っている。

 お姉さまの話では、アルドレーヌはとても優しくて、男らしく、感情の起伏もあまりない人だとか。

 「(猫被ってたのよ、絶対)」

 所見での印象は、とてつもなく悪い。

 アルドレーヌは、鬱憤を晴らし終えたのか、家に入って行った。

 窓から中を覗いてみると、やけ酒を飲んでいた。

 こんな奴が好きだなんて、お姉さまは変わっている。

 私はコソコソと逃げるように去って行った。

 そういえば、魔女の噂は聞いたことがある。

 『最後の白魔女』と呼ばれた女が、樹海の森の奥に住んでいたとか。

 その女が魔術を使うところを見た者は一人としていないのだが。

 薬を作ったり、怪我をした人の手当をしたり、そういったことはしていた。

 名前はサブリナで、背中を覆い隠すほどの長い銀色の髪に、吸い込まれそうな青い目をしていたようだ。

 サブリナは異性との交わりがないのに、子を孕んだという。

 魔女の血は自分で最後にしようと考えていたサブリナにとって、それは神からの御子ではないかと思ったようで。

 実際、どこからが嘘でどこまでが本当か、私は知らない。

 しかしその御子は、今現在私達と同じ生活をしているとか。




 それから、一年経たないうちに、お姉さまは子供を産んだ。

 お姉さま譲りの綺麗な紫の髪をもっていた。

 「エリーゼ、よく頑張ったわね」

 「お母様、ありがとう」

 「お姉さま、名前は?」

 「そうね」

 真っ白な肌に触れてみると、すべすべしていた。

 エナンと名付けられたその子は、私以上に家の者から好かれた。

 なぜかって、そんなの簡単なこと。

 お姉さまの子だから。

 見た目も中身もお姉さまには敵わない、それは分かりきっていたこと。

 でも、その子にまで抜かれるなんて、私は我慢出来なかった。

 だから、色んな男を家に招き入れて、お金も湯水の如く使っていったし、抱かれた。

 そう、そのせいで。

 どんなに繁栄していた家でも、没落するのは容易なことだった。

 あっと言う間に陥落した私の家は、誰からも見向きもされなかった。

 私は、責任を逃れようと、逃げた。

 お姉さまは日に日に弱って行って、エナンが成人になる前に死んでしまった。

 お父様もお母様も。

 それから家がどうなったのか、知りたくもないから、私は名さえ変えた。

 「君可愛いね」

 「お金くれたら、何でもしてあげるわ」

 そうやって、生き延びたの。

 きっと世間様じゃあ、こんなことしている私を非難するのでしょうね。

 けど、生きて行く為には必要なことだったの。

 だって、誰も私を助けてなんてくれないから。




 月日が流れて、私にもようやく好きな人が出来たの。

 背も高くて、とっても柔らかい雰囲気を醸し出してるの。

 彼は金色の髪で、私と同じ瞳の色。

 「ねえ、いつか、私と一緒になってくれるのかしら?」

 そう聞いてみたら、彼はニッコリと笑ってくれた。

 「勿論だよ。俺には君しかいないからね」

 「嬉しいわ」

 例え永遠でなくても良い。

 そう思っていたのは、決して嘘なんかじゃなかったの。

 けど人間て欲深いものね。

 欲しくて欲しくてどうしようもなくなると、自分の手の中にだけ入っていて欲しくなるの。

 一で良かったのに、十でも百でも欲しくなってしまったの。

 それは私が悪いの?

 何回も彼と身体を重ねていると、嫌でも彼の本性が分かってくる。

 傲慢で負けず嫌い、自己顕示欲が強くて甚振るのが好き。

 彼のお父様も気性が荒い性格だったようだ。

 「ねえトマ、そろそろ私も子供が欲しいわ」

 隣で裸のまま寝ている彼の胸板に手を置き、顔を添える。

 こんなに幸せな時間なのに、こんなに嫉妬が溢れてくる。

 「モナファ、俺に子供が出来たこと知ってるだろ。大変なんだよ」

 「ふふ、知ってるわよ。だから私を抱いてくれてるんでしょ?」

 トマの髪があまりに綺麗な触っていると、彼がゆっくりと身体を起こす。

 そろそろ帰るみたい。

 彼を見送ってからも、私は彼のことだけを考えていた。

 だって、彼には奥さんがいるの。

 パールなんて、顔に似合わず輝いた名前を持った女。

 しかも、私と同じ髪の色をしているの。

 ねえトマ、髪の色が同じだから私を抱いているの?

 違うって言って?私が好きだからって言って?

 それに、ヴィルっていう女の子が生まれて、その子はトマのような金色の髪をしている。

 妬ましさと、羨ましさ。

 ヴィルが生まれてからも私たちの関係は続けていた。

 彼を手放したくはなかったの。

 そんなある日。

 「うっ・・・」

 ゲホゲホと嗚咽感を覚え、それがしばらく続いたある日病院に行った。

 そこで、私はようやく彼を手に入れるきっかけを掴んだ。

 ようやくこのお腹に、もうひとつの命が宿ったんだもの。

 嬉しくて、大好きな彼に伝えようと決めたの。

 珍しくトマから連絡が来て、私は嬉しくて仕方無かった。

 今日はこのお腹の子のことも話して、身も心も愛してもらおうとしたの。

 スリットの入ったワンピースを着て彼の家に向かったわ。

 そして、家に入ってすぐにトマに抱きついて背伸びをし、キスをせがんだ。

 ベッドに横になると、私はトマの耳に口を近づけた。

 だって、彼が喜んでくれると思ったの。

 でも、私の言葉を聞いた瞬間、彼は私から勢いよく離れていった。

 「何言ってるんだ」

 「何よ。だから、出来たのよ。私にも。子供が!貴方の子よ!産んでいいわよね?」

 「ふざけるな!産むなら勝手に産んで、一人で育てろ」

 「どうして?!あの女の時は喜んでたじゃない!」

 「相手がお前じゃ話は別だ。ならさっさと帰れ。二度と俺に近づくな」

 「なっ・・・!!!」

 そう言って、彼は私に背を向けた。

 私の心を支配したのは、愛憎。それだけ。

 唇をぎゅっと噛みしめ、ベッドのシーツを強く掴んだ。

 背を向けたままの彼は、きっと奥さんが作って行ったのだろうサンドイッチを頬張っていた。

 私には、何もないのに。

 私には、誰もいないのに。

 ―殺してやる。

 ―愛してくれないなら。

 ―私だけを見てくれないなら。

 ―殺してやる。

 静かに立ち上がり、護身用にと太ももに隠し持っていたナイフを手に持つ。

 ―私は、貴方を愛していたの。

 ―子供が出来れば、貴方が手に入ると思ったの。

 ―例えそれが、貴方の子じゃなくても。

 罪を犯したのは、あなたよ。

 一歩一歩、近づいていく私に、彼はようやく気がついた。

 とても驚いた表情で私を見ていたのを覚えているわ。

 でも、今更振り向いたところで、もう手遅れよ。

 「モ、ナ・・・ファ」

 「さようなら。私の愛した人」

 血に染まったナイフを持ったまま、私は彼を見下ろした。

 私はとても幸せよ。

 だって、死ぬ逝く貴方が最期に見たものは、愛した奥さんでもなく、子供でもなく、私だったんだから。

 その綺麗な瞳に、私をずっと映してね。

 私は少しお腹が空いたから、トマが残したサンドイッチを食べた。

 そしてワインを用意して、ビンのまま飲んだの。

 口の端から零れていくのなんて、今の私にはどうでも良かった。

 昔は良く怒られたわ。

 お行儀が悪いなんて、お姉さまに見られたらきっと笑われるわ。

 私、思ったの。

 トマもきっとこのワインを飲みたがってるって。

 だから私、ワインを口に含んで、彼に口づけをした。

 彼は飲んでくれなかったけど。その目はまだ私だけを見てくれていた。

 私はお腹の子を連れて、そこから去った。

 なんとかお金を稼ぎながら生活をしていて、赤ちゃんも生まれた。

 「そうね、あなたはトムよ。どこにでも馴染める名前。平凡で、つまらない、そんな名前よ」

 「キャッキャッ」

 「トム、あなただけは私を裏切らないわよね?ずっと私の味方よね?」

 無事に生まれてしまった私とトマの子。

 どうしようかと思って、色々考えていたの。

 女の子だったらキャサリンとか、エリーナとか、ジュリエットとか。

 でも男の子だったから、トムにしたの。

 ロミオにでもした方が良かったかとも思ったけど、ロミオは結局幸せになんてならなかったでしょう?

 だから、私のように名前なんて変えなくても済む、何処にでもいる名前にしたの。

 トムは私に似ていて、紫色の髪に漆黒のような目をしていた。

 「ママ、またどこかへ行っちゃうの?」

 「良い子で待ってて。すぐに帰ってくるわ」

 何度だって嘘をついた。

 「ママ、どうして僕にはパパがいないの?」

 「トム、ちゃんとご飯食べるのよ」

 「ママ、行かないで」

 何度だって、突き離した。

 大きくなると、トムは私の子とは思えないほど好青年になった。

 「母さん、気をつけて」

 「トムは本当に良い子ね。ママはいつだってトムを愛してるわ」

 「・・・うん。俺もだよ」

 ああ、そういえば、お姉さまの子供のエナンも、どこかの男と結婚をしたみたい。

 でも、その男との子供を産んで少しして、自害したと聞いた。

 男が暴力的だという噂もあったし、子供が忌仔だったとい噂もある。

 きっとエナンの子も、巡り巡ってどこかで生きているのかもしれないけど。

 良い子に育ったと思っていたトムも、ちょっとした不安はあったの。

 「母さんは、俺のこと愛してないよね」

 ああ、そうね。

 きっと私は自分が生きて行くのに必死で、トムのことなんて二の次にしていた。

 彼の殺気にも似た感情が、私だけに留まってくれていればよいのだけれど。

 トムが結婚して、子供まで生まれて、どうか平凡な幸せを手にしますように。

 私には祈ることしか出来ないけど。




 私はトムの子供が生まれて少しして、病気にかかってしまった。

 そのまま天国か地獄に行ったのだけれど。

 トムは、相手の女性と自分の子供を愛していけるのでしょうか。

 何せ、愛した人を殺してしまった私の子供なのです。

 私の血を引いてしまった子なのです。

 私が歪んだ愛さえ持っていなければ、その愛を憎しみに変えなければ。

 「あらトム。今日は帰りが早かったのね」

 「・・・・・・」

 「トム?どうかしたの?」

 栗色の髪の女性は、いつもと違うトムの様子に、後ずさった。

 トムの手には仕事で使う斧が握られており、女性は沈黙に恐怖を感じる。

 「トム?ねえ、トム?」

 「・・・・・・」

 女性は、トムに背を向けて走り出した。

 玄関はトムの後ろにあったから、自分の後ろにある奥の部屋へと逃げる。

 どこかに身を隠すところはないかと、女性は必死になって逃げた。

 だが、トムは女性をすぐに見つけ、斧を振りかざす。

 「トム!お願い、止めて!!!どうしてこんなことを!!」

 「・・・・・・」

 女性の顔の横にめり込んだ斧は、背後の壁を深くまで傷付けていた。

 少しでもズレていれば、きっと女性は死んでいただろう。

 「お前たちは、俺を愛していない」

 「何言ってるの?私達はお互いに愛し合っているでしょ!?それに、キャドルスだって、貴方のこと愛してるわ!」

 「嘘つきは、嫌いだ」

 「嘘じゃないわ!!!」

 女性の悲鳴とともに、斧は真っ赤に染まった。

 それからトムは、女性を抱き上げて、しばらく匂いを嗅いでいた。

 「ジュエトロ、これで俺達はちゃんと愛し合えるな」

 すでに何も答えられない女性に、トムは高揚した口調で語りかけていた。

 そんなとき、家に帰ってきた娘。

 「・・・そうだな、ジュエトロ。キャドルスも一緒に逝かせてやるからな」

 女性の長い髪の毛の匂いを嗅ぎ続け、血塗れの身体を抱いた。

 嘘も何も言わない女性を愛し、嘘も何も言わない女性を求めた、不幸な男。

 夜になりかけた頃、やっと愛することが出来た女性の首と、その女性を斬った斧を手に持ち、もう一人の愛する者へ近づく。

 「え?お父さん?」

 無言で自分の向かって歩いてくる父親に、キャドルスは本能的に逃げる体制に入った。

 それは仕方ないことだろう。

 なにせ、今トムの手には血のついた斧があり、もう片方の手には母親の首があるのだから。

 その首から流れている血は廊下を濡らしており、徐々に黒く染まっていく。

 前々からきっとキャドルスも感じてはいたのだろう。

 キャドルスはトムから逃げた。

 どんどん森の奥へと入っていく娘の後を、トムは冷静に走ることもなく追っていく。

 「助けて!助けて!」

 森に響く可愛い小鳥の鳴き声は、誰の耳にも届いてはいない。

 魔女でも悪魔でも、家族揃って幸せになれるのなら、なんでも。




 トムは一人で家に戻り、冷たくなったジュエトロをベッドに横たえた。

 「これでようやく、俺達は幸せだね」

 その後、樹海の森の奥深くから聞こえる誰かのレクイエムは、悲しくも時代と共に消え失せるのだ。




 愛も嫉妬も素敵ね。

 私だけ見て欲しいんだもの。

 私だけしか見なくて良いのに、他の女を見る様な瞳なんて、見えない方が良いでしょう?


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