6話
これから、魔力の説明を教えて貰えると言う事で、俺はもしや自分もおとぎ話の様に魔法が使えるんでは?なんて考えていると師匠は手始めとばかりに、聞いてきた
「まず、魔力と言うものについてじゃが、魔力と聞いてどんな想像が浮ぶんじゃ?」
「想像・・ですか・・」
「いかにも、お主の思う事を言ってみよ」
「うーん・・・そうですね、非科学的な力?と言うイメージです。」
「科学・・・?ふむ、科学とはなんじゃ?」
「えっ!・・」
教えて貰うはすが教える事になりそうになりつつも俺は科学について説明する
「えーと、、物理的な。。んーと、目に見えない力とか理由、法則、理論ですかね・・・?」
「ふむ?ますます分からんのぅ~」
今まで当たり前の様に使って来た言葉だが、いざ説明するとなると上手く出来ないものだと実感しつつなんとか言葉を絞り出すが、師匠は首を傾げてしまう。
「例えば・・そうですね火を起こして水を温めると水の中にある原子あるいは分子がエネルギーを得てですね、それが気体状態になっ・」
「まてまて!、それはお主の世界での魔法か何かかのぅ?」
「へっ!?」
必死でなれない説明をしていると師匠に説明を途中で止められてしまうが、何故か師匠は科学の事を魔法かと聞いてきた。
「その様子だと違うようじゃのぅ~」
「え・・えぇ、科学は科学です。」
「そうか、科学と言うのか、ふむ」
師匠は何かを理解したのか、深く頷いている。
「して、レークスよ、先ほどの話の続きじゃが、様は、わしから思えばお主の言っている事、科学は魔力でその説明してくれようとした事は魔法なんじゃよ。」
「・・・?どういう事でしょうか?」
冗談を言ってる様には見えない、真剣な目で師匠は説明してくれている
「うぬ、魔力とは要するに、まだ解明されて無い力と言う事じゃよ。そしてその力を活用する方法が魔法と言うわけじゃの。」
「!?・・・な・・なるほど!」
師匠の言わんとしてる事が何となくだか掴める気がしてきた、この世界の事は良くわからないが、もしもこの世界が俺の予想通りの文化レベルであれば・・・電気も魔力になるだろう、そしてその電気を活用する家電などは魔導具・・?魔銃と同じ扱いになると言う事だろうか?
「ふむ、何かひらめいたようじゃのぅ~」
師匠は俺の様子を見てどこか満足のいった様な顔をしている。
「未知の・・力・・その者が深く理解していない、・・・もの・・ですか」
「うむ、そしてその力を使う者は魔術師や魔導師とよばれ、その力を十分に理解し活用する者を賢者と呼んでおるのぅ。」
「賢者・・・」
「じゃが、魔力と言うのはそれだけの意味ではないんじゃよ」
「どういう事でしょうか・・?」
「今から数百年、数千年前に魔力と言われていた力の中でも別の呼び名になった力がいくつかあるんじゃ、例えば、闘気、神力、霊力、などのぅ~、お主の世界にそういう力があったかは知らんがの。」
なんとなく掴めていたものが滑って落ちてしまった気がする、地球で生活していた頃に似たような力は聞いた事があるが、同じ意味なのだろうか・・?
「それとは別に、そうじゃの、色で言えば透明、どんな力にも変換できる力、と言った所かの?そういう便利な力があっての、魔力と言えば大体その力の事を言う事が多いと言った所かのぅ~」
「な・・る・・ほど・・・なんとなくですが、要するに一つの・・・魔力と呼ばれる力があって、その力とは別ですが、同じ魔力と呼ばれる力がいくつもあって、それ全てを含めて魔力と呼ぶと言う事でしょうか・・・?」
「うーむ・・?まぁ、イメージとしてそんな感じで思ってくれれば良いの」
師匠と俺は、お互い首を傾げつつ、教え教わって行く。
「そうじゃのぅ~、例えば同じ回復の魔法でも、リカバリーは魔力その物を燃料として発動し、魔力を一度神力に変換して回復の魔法にするとヒールになる。そういう感じじゃの。」
「・・・なるほど」
良く分からないけど、良く分かりました。そんな気持ちになるが、なんとなくまた掴めた気がする。
「まぁ~そのリカバリーも魔力を一度別の何かの力にしておるかもしれんがそれは隔離されておらぬ力じゃからのぅ~」
師匠は何がおかしいのか少し笑顔になりながら話す。
「分かりました。とりあえず、は、その力を?ですか・・ね?」
「うむ。」
雲を掴む様な感覚だが、とりあえず行動をする事が重要だと思い、話を進める
「まずは、お主に渡したその本を見る事じゃの、」
「コレ・・ですか・・?」
「うむ。」
山積みになっている本を見る、アルバさんはその中から一冊の本を取り出して、渡して来た。
「まずはコレから読むと良いのぅ~」
「は・・はい!」
そうして一冊の本を手渡された。
「今日から、時間を見て少しづつやるといいのぅ、さっそくその本でも読んでおるが良い。」
「分かりました。」
そうして俺は、一人別の部屋に向かって、その本を読み始めるのであった。
★☆
「ふぅ~・・・魔力・・・か。」
先ほどの話を思い出しつつ本を見る、とても古い・・本だ、地球にいた頃良く行った古本屋にも置いて無いと思うほど、色も変色していると思う。
「なんだこれ?」
著作名だろうか?本はとても芸術的なデザインがされており、文字の様な物が側面に書かれているそう言えば・・・ん?
「ぎょ?なんだ?」
すっかり忘れていた語源と言う問題に悩みつつも側面に書かれている文字の中に一部だが見た事のある文字・・・所かどう見ても『 ギョ! 』と書かれている。
「・・!?・・? あれ・・?」
とりあえず・・見てみるか、さぁ!読むぞ!と思いつつ本を開くが、一ページ目からまさかの白紙で、俺はそのままペラペラとページを流して行くが一向に文字など無く、このまま何も書かれていないのか?と思っていたら、最後のページだけぎっしりと文字が書かれていた。
「なんだ・・これ・・?」
酷い吐き気が襲ってきた。気持ち悪過ぎる、何故ならその最後にかかれていた文字の最後には。
「レークス≠セドニア・・・」
俺のハンドルネームが書かれていた。
「アルバ≠マルティア・・・?・・」
手が震えている、力が入らない、そんな中自分のネームに驚いていると、その文字のいくつか前に、師匠の名前も書かれていた。この文字は・・・人の名前・・か?・・・驚きが止まらない。
「嘘だろ・・・?」
(い~や、本当だね!)
「え!?」
搾り出し呟いた声に、返事が聞こえて来たような気がして顔を上げる、するとそこには一人の青年が立っていて、手の平をこちらに向けている、俺は目を丸くして青年を見ているとその手から光があふれ出した。
「なっ!」
とっさに体が引いてしまうと同時に浮遊感が襲ってくる。
(一名様ごあんなぁ~い☆)
まるでどこかの店員の様な声を聞きながら、俺は気を失った。
2017.5.18 魔導書著者の名前変更




