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2話

 2度目の沈黙が訪れて少しすると、爺さんは無言のまま何かに気がついたのか頷き、話しかけて来た


「まぁ・・・、良い、とりあえず今日の所はもうすぐ日も沈む、わしの家に泊まって行け。」


「!あ・・ありがとうございます!」


 爺さんと話しながら日が沈んで行っている事に気がついていた俺は、今日の宿も無く、宛ても無く、現在位置も分からず無一文・・・危機的状況だったので、泊まって行くように言われた事に断る余裕も無かった為、即答で礼を言ってしまった・・・、それから家に入ると、風流な事に蔓が巻きついている外見とは裏腹に、内装はとても綺麗で、少し古く感じるがいい家だ。案内された部屋はいろりの様な所だ


「適当に座っておれ、これからわしは飯を食べるからの、お主も食べるか?」


「え・・いいんですか!?」


「・・・食べておらぬだろう?」


「はい・・・」


「良い。」


「ありがとうございます!!」


 ありがたい話だ、思えば前回いつ食べたのかすら覚えてない、あまりにも色々とありすぎて空腹など感じなかったが、屋根のある場所に入ると、空腹をとても感じる、安心してきたからだろうか?そういえばこの爺さんは、精霊がどうとか言っていた気がする、科学と言う単語にも何故か過剰に反応していたが・・・分からない、状況だけではなく分からない事も多すぎる、そんな事を考えていると爺さんは鉄製の鍋を持って来ていろりの上に置いた、


「ほれ、好きに食うといい、」


 鍋の中身は汁物で、木の器と木のスプーンを渡された、香りはすごく良くて何か肉の様な物など様々な物が浮いている、色は透明だが少し白く、すくってみるとが肉以外の具は食べた事が無い物が多そうだ、とても美味そうには見えるし思えるが・・・今まで食べた事の無い物だという事に抵抗が出来る、


「どうした食わぬのか?」


「いただきます!」


 何故だろうか?とても爺さんに見られてる感じがするが、かなり腹が減ってた事もあって直ぐに口に出来た


「・・・」


「・・・どうした?」


「美味い・・・おいしいです・・・」


「そうか。」


 爺さんは俺の感想を聞くと小さく呟く様に答えた、


「それで・・その・・先ほどの・・・」


「まて!」


「はい・・?」


「まだ、わしはお主の名を聞いておらん、わしの名前は、アルバ≠マルティア、して?お主の名は?」


 爺さん・・・もといアルバさんは自分の名前を言うと鋭い目で俺を睨みながら名を聞いてきた、このじいさんはどうやら外国人の様だが・・・知らない状況で、知らない土地、知らない場所で知らな・・いや、アルバさんか・・・


「私の名前は」


「まて!」


「・・・はい?」


 また・・か・・・このじ・・・いや、アルバさんはなんでこうも俺の話を最後まで聞かないのだろうか?俺が答えようとする度に話を遮られている気がする、


「お主・・・今何を言おうとした・・・?」


「え・・?自分の名前を言おうとしましたけど・・・」


「そうか・・・名か・・ふむ、名は良い、何か別の・・偽名でも良いから名を言え、」


「???・・・分かりました・・・?」


 良く分からないが俺が本名を名乗るのに何かある・・のか?いや、人間名前を聞くと情が移ると言う、もしかしたらアルバさんは・・いやいや、そんなわけがない、見ず知らずの俺にここまで良くしてくれているんだ、とりあえず偽名と言われても、俺にはあるとしたら・・・思いつくのはハンドルネームぐらいしかないが・・・それでいいのか?


「・・・あの・・・」


「なんじゃ?」


「ハンドルネーム・・とかでも良いのでしょうか・・・?」


「!?・・・お主・・ハンドルネームを持っておるのか・・・」


「え・・はい・・・」


 この21世紀に何を言っているのやら?今時ハンドルネームなんて小学生でも持っている子が多いと言うのに・・アルバさんは何故だか、目を瞑り深く考え込んでいる、少しするとまた無言で頷き話かけて来た、


「良い、お主の名を言え、」


「名前じゃなくて・・ハンドルネームですが・・・」


「・・・良い」


「はい・・・私はレークスと申します、レークス≠セドニア」


 ネット上で使っていた名だが、現実で口走るとこうも・・なんというかかゆい思いがしてくる、


「レークス・・か・・・なるほど、なるほど。」


「???」


 俺がハンドルネームを名のるとアルバさんはまた、何度も頷いた。


「して、レークスよ、お主には色々と聞きたい事があるが、またお主も何かわしに聞きたい事があるのだろう?」


 アルバさんは、俺のハンドルネームを聞くと先ほどとはまた変わり、聞きたい事があると言う、俺に気をつかってくれているのか?俺が聞きたい事がある事も分かって口に出してくれてた、


「・・・はい」


「では、こうしよう、わしがお主に聞きたい事は・・3つそれに対してお主もわしに3つ問うが良い、」


「3つ??ですか・・・?」


「うむ。」


 何故だかアルバさんは、制限を付けて来た、俺はその意味は良く分からないが、確かに今の状況・・・俺の方が聞きたい事は多いだろう・・・アルバさんは中々頭が切れる人の様だ、お互いに数を決める事で必要以上に探られない様に制限を付けている様に思える、だが今の俺にとってはかなり不利な話だ、何せ聞きたい事が多すぎる、先ほどの非科学的な推理は置いておくとして・・・こうして出会って少し立って分かったが、アルバさんはとてもボケているとは思えない、ともかく質問するとしたら、まずは、自分が何処にいるのか、うん、これが一番最優先な気がする、場所さえ分かれば・・・後はアルバさんが先ほどから引っかかっている事も気になる・・・3つ上げるとすれば、ここは何処なのか?精霊に呼ばれたと言うのはどういう事なのか?科学やハンドルネームと言う言葉を聞いて何故そんなにも考え込むのか?だろう・・・


「分かりました、では、アルバさんから聞いて下さい、」


 やはり屋根のある場所と言うのは落ち着くのだろう、焦りはあるが恩があるだけではなく気も使ってくれたアルバさんに先に質問を問う、それに質問次第ではまた、俺の質問する内容も変わるかもしれない、


「そうか・・・では、お主に問うが、地球と言う言葉の意味が分かるか?」


「地球・・・ですか?」


「うむ。」


 あれ?やっぱりボケているのか・・・な?それとも馬鹿にされているのか?・・・などと思ってしまう質問に俺は困惑する、顔を見るが、冗談を言っている様には・・・見えないな、真剣な目で俺を見ている・・・なんにしても、後々聞くこちらの質問にも真剣に答えて欲しい為、俺は少々馬鹿げていると思いつつ真剣に答える、


「はい・・・」


「ッ!そうか、してその意味は?」


 地球の意味・・・考えてもいなかったがどう説明すればいいんだ?この星・・この世界んー・・・


「えーと・・この星の事です。」


「星・・・?星とはなんだ?」


「えっ・・星って言うのは、えー・・と宇宙の」


「ん!宇宙とはなんだ??」


「ぇ!・・・宇宙とは・・えーと・・・この星がある」


「んん!して星とはなんだ!?」


「・・・」


 なんなんだよまったく・・大丈夫かよ・・・アルバさんはやっぱボケてるのか?


「ちょ!ちょっと待ってください!」


「待たん!早く答えろ!」


「いやいや!待って!」


「なんだ!」


「えっ!いや、痛っ。。いたたたたた!」


「!?す・・すまん!」


 アルバさんは興奮した状態で俺に掴み掛かって来たが、あまりの怪力に俺の肩が砕けた様に痛い、俺が痛がるとすぐに謝罪して離れた、


「いてぇ・・・なんなんだよ・・まったく・・・」


「だ・・・大丈夫か・・・」


 痛みがあった所を見ると、青くなっている、掴まれただけでこれとは・・・アルバさん・・・もといこのじじい!どんな怪力してやがる!恩があるから我慢してたけど。。限度って物があるだろう!


「うぬ・・・ぬ・・これは・・・しばし待て。」


「いてぇ・・・」


「ヒール!」


(ハァ!?)


 俺が痛がっているとアルバさんは肩に手を当ててヒールを唱えた・・・。

 唱えた!? はぁ!?アルバさんの右手から小さな光が出ると、青くなっていた肩がまるでマジックでも見ているかの様に跡が無くなっていき、光が収まって肩を動かしてみると、先ほどの激痛がまるで嘘だったかの様に無くなった。


「え!? えぇぇぇぇ!?」


「うむ、これで良い、うん?どうした?」


 どうした?・・・じゃねぇよ!!!・・・ん?・・・精霊・・・変な爺さん(アルバ)・・・ヒール・・・もしてしてここは・・・うそだろ・・


「あっアルバさん!アルバさん!」


「お?ぉお?ど・・どうしたんじゃいきなり!」


 俺は自分の中で浮かんだ推測に同様してアルバさんに掴みかかる、


「ここは・・・ここは何処ですか!?」


「何じゃ!急に!」


 余りにも馬鹿げている・・・が・・もしこのふざけた推測道理ならば・・今までの違和感が全て納得が行く、


「いいから!答えて下さい!」


「どうしたと言うのじゃ!」


「早く!!」


 なんだろう、この感じは・・・心臓が熱い・・頭が・・痛い・・・


「まったく・・・ここはカータス王国アモル領の聖銀の森じゃよ。」


 頭が・・・脳が・・・揺れた気がした。

投稿した後自分で読んでみて修正しますが、漏れがあるやもしれません、、見つけたらこっそりと教えてください、それか見なかった事にしてください。

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