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作者の独り言 ~私が小説を書いたわけ~

作者: アマミネ

俺の婚約者は小さくて押しが強い

私の婚約者は優柔不断で唐変木


この二つは私の処女作です。もちろん、今まで書き溜めては破棄していった小説はたくさんありますが、こんなに思いを込めて、かつ思いが止まらない作品は正直初めてです。


4章が終わり、私の書きたいテーマを出し切ったことで、私の思いはほとんど吐き出しました。


なので、この二つを書くに当たり、私が何を思ってどんなことを考えていたかを書き記します。私の心の中にある思いをどこかに残しておきたくて、この場を選びました。


これは私の独白です。物語とは何の関係もありません。



 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



もともと肉体派の戦士というのが大好きな私は、こいつをどうやって動かそうかと常々考えておりました。小説を考えるに当たり私の場合は、キャラ→設定→小説テーマという順で考えます。ところが今回は、キャラ→小説テーマ→設定と後ろ二つが逆になったんです。


切っ掛けは、8/20に起きた広島の土砂災害。

最初の一報で、幼い子供たちが生き埋めになったと知りました。

そして、生き埋めになった人たちを救出にあたった消防隊員が、助けようとした子供と一緒に災害にあわれました。


この時に思いました。


死は突然やってくる。年功序列ではないのだ、と。



夏休みだったし、兄弟仲良く眠っていたんだろう。花火をしたかもしれない。虫取りをしたかもしれない。喧嘩だってしたかもしれない。喧嘩をした後でこんな災害にあったら………


そこから生まれたのが『友達、家族。大切な人に思いを伝える』という今回のテーマでした。


で、この作品の物語が奔流となって頭からあふれ出しました。

2視点同時進行は、同じようなことをしていた方がおられ、『なぜ、その言葉省くの!?』という表現が多々あったので完全に二つの話に分けて、どちらかを読んだだけでもわかるようにしました。なので、両作品を読むと『さっき読んだよ、ここ』みたいな感じになってしまうのは否めません。


テーマは同じ『大切な人』です。

友人だったり家族だったり恋人だったり。




私は阪神大震災を経験しました。非常に恐ろしく、今でもはっきりと思いだせるほど頭に焼き付いています。あれから20年近く。東日本の震災、福島の原発、いろいろなことがありますが、当事者以外はどんどん忘れていってしまうものなんです。

『非常用持ち出し袋』と同じです。災害が起こった時期には見直したり準備する。ところが、何か月か経つといらないか、と思っちゃうんですよね。

CMであったように、『非常食は?』『食べちゃった』みたいな感じです(笑


ですが、いつ何が起こるかわかりません。備えあれば憂いなし。荷物は最悪買えますが、亡くなった方にはもう思いを伝えるすべはないんです。現実は小説や映画とは違います。亡くなった方が生き返ることはありません。


だから、今伝えてほしい。後悔しない様に。私もこれを書くに当たり、旦那に「いつもありがとう」と言いました。気持ち悪がられましたが………


いいじゃない! 気持ち悪がられても、こちらの思いが伝われば。たった5文字口にするだけで自分が大切に思ってるんだよって伝わるんです!



テーマが結構重いので、キャラを明るくすることで重さを軽減させました。ミナは私の分身であり憧れの存在です。バラクは私の憧れで手を差し伸べたくなるかわいい存在です。



 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



最後に、旦那が言っていた言葉が印象的だったので載せます。


「川があれば氾濫する、山があれば崩れる、海が近ければ津波が来る、地面にいる限り地震がある」


大切な人に、今伝えてほしい。この想いが少しでも伝わりますように。






広島の災害で亡くなられた方のご冥福を、心よりお祈りいたします。




アマミネ

これを書き終わった日に旦那がバイクで事故を起こしました。本当に何が起こるかわかりません。


事故後、病院に行ったらバンドエイド貼られただけで帰ってきました。湿布を貼ってやり、ほっぺたを引っ張りながら「ありがとう」を10回ほど言わせてやりました。

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