移民②
地位の低さに悩まされたのが、日系移民だとすれば、彼等は地位向上の為に、何をしたのかと言う事が重要になってくる。
歴史的に見れば、日系移民は戦争を上手く利用したとも言える。徴兵されて武功を上げる事で、日系人の地位向上を図る。実際に成し遂げられた訳であるが、口で言うほど簡単な事では無かったであろうし、多くの犠牲を払った。
ただ、一方的に地位向上の為に、日系人が戦争を利用した、とこきおろすのは間違いかもしれない。いずれにせよ、日系移民にとって、戦争は、幸運なきっかけを与えてくれるモノ、であったという事に変わりはない。
例え、戦争で死んだとしても、銃後の日系移民や同胞の待遇が改善されるのならば、いくらでも命をかける。そう言う事が日系人には出来た。後に紹介するが、日系二世は戦地で目覚ましい活躍を上げる事になる。
そんな彼等の原動力となったのが、米国国内での日系人の地位向上であり、家族に恥をかかせないと言う日本人的な精神であった。日系二世に備わっていたのは、日本人独特の情意や情感というモノであり、それが彼等の活躍を支えていた。
その大和魂を植え付けたのが日系一世であり、彼等は純粋な日本人であった。彼等は日本での生活に見切りをつけて、米国本土やハワイに移民として向かった。当初はアメリカンドリームを叶えるつもりだったが、そんなに甘いものでは無かった。
寧ろ、日本にいた頃よりも待遇は悪かったかもしれない。それでも日系人は米国で暮らし続けた。米国の懐の深さに魅了されて、この国で死ぬと心に決めていたからである。
今日、多くの民族が米国には存在するが、日系人程自らの地位向上を果たした民族が、どれ程いるだろうか?日系人は、そう言った民族としての誇りを示した米国史上最初の移民であったと言えるだろう。




