ノルマンディー上陸作戦
英国に集結した連合国軍の、フランス海岸への上陸作戦は「史上最大の作戦」として有名な"ノルマンディー上陸作戦"は、1944年6月6日(暗号名Dデイ)として決行された。
総司令官であるアイゼンハワー大将が(Dデイ)決定の為に主な司令官達を集めたのは、前々日の1944年6月4日の事であった。この時既に20万人以上の将兵が海岸線に待機し、船や飛行機に閉じ込められ、隔離されたままでいた。当時、酷い低気圧がドーバー海峡にあり、海は大荒れであったと言う。前線は作戦の成功すら危ぶまれていた。
英国南岸のポーツマスに置かれた連合国軍司令部の本部で議論が本格的にスタートした。と言うのも、発達した低気圧の為に、作戦決行が危ぶまれていたからである。気象予報士による報告の後、白熱した議論が展開される訳だが、「即座に決行すべし。」、「いや延期だ。」と、4人の司令官の主張が折り合わず、結論がまとまらない。
延期か決行かアイゼンハワー大将は、最後に4人の司令官達にもう一度採決を求める。がしかし、結果は2対2であった。だがそれでは決断出来ず、無意味であった。見かねたウォルター・ベデル・スミス参謀長が、アイゼンハワー大将に最終決断を迫る。アイゼンハワー大将は何分間か沈黙した後、延期ではなく速やかな断行を宣言したと言う。
翌朝の最新の天気予報が確認され、短い会合の後、「Dデイ」は1944年6月6日の火曜日と決定された。実は、この2対2に賛否が分かれたのは、スミス参謀長が4人の司令官に頼み込んで仕込んでいた事であった。アイゼンハワー大将は、意見が二つに割れた時には最終的に自分で決める傾向にあり、スミス参謀長はノルマンディー上陸作戦を決断させる為に最高司令官としての醍醐味を味合わせたかった。総司令官に最終決断の花を持たせる事によって、史上最大の作戦は始まったのである。




