ジャポネが攻めてきた
ストーリー編①終
「大変だ!ジャポネが攻めてきた!」
ジャポネと恐れられた二世兵は、最終的に大統領部隊感状、名誉勲章を始めとする勲章を1万8000個以上獲得し、米国陸軍史上最強の軍団と賞された。けれども、史上最強軍団は、また史上最大の戦死傷病者を出した部隊でもあった。
米国では、戦死したり重傷を負った兵士は、ハート型のメダルに紫色のリボンがつけられた勲章、通称「パープルハート勲章」が贈られるが、日系部隊の別名はパープルハート・フォースとも呼ばれた。パープルハート勲章は、一兵士が米国で与えられる勲章としては最高位の勲章である。
日系部隊の強さの秘訣は「名誉」であり、「家名を汚すな」と言うのがモットーであった。「八犬伝」の「仁・義・礼・努・忠・信・孝・悦」や、「葉隠」の「武士道はいかに死ぬ事を見付けたり」と言う考え方もしていたし、二世兵士の中には手榴弾で自決した者もいた。それほど日本的な考え方をしていた。だからこそ、戦功を上げられたのかも知れない。
とは言え、大日本帝国陸海軍が、欧州に部隊を派遣した事は一度もなく、ハワイにジャポネが攻めてきた時には、世界が震撼した。最も一番驚いたのはジャポネ達であった。ドイツ・イタリアと三国同盟を結んだ日本だが、ただの一度も合同で軍事行動をとった事は無かった。
米国人も日系二世兵士がここまでやるとは思ってはいなかった。弾除けにすらならないとタカを括っていた下馬評を二世兵は嬉しい形で裏切ったのである。




