沖縄戦②
日本側の受け止め方としては、沖縄戦は米軍の圧倒的な火力の前に一方的にやられた。と言う受け止め方が一般的だが、沖縄戦を戦った米軍兵士の多くは、そんな楽観的には思っていなかった。
現に日本兵が散発的にゲリラ抗戦すると言う戦法には、手を焼いていたし、米軍の犠牲者も少なくはなかった。沖縄戦を経験し、米国に戻ってきたウェルダー・カイン少尉は、こう語っている。
「沖縄戦程、米軍が集中的に攻撃した場所は無かった。我々は全力を持って日本軍にトドメを刺す為、沖縄に上陸した。結果として沖縄は悲劇の島となり、沖縄戦は米軍のワンサイドゲームとなった。しかし、戦う前からそうなる事を予見していた訳ではない。前線の兵士の頑張りがあってこそ可能になったのである。沖縄で多くの一般市民が巻き込まれた事は不幸な事であった。しかし、我々は一般市民に手を出した訳ではない。彼等は勝手に死んで行ったのである。」
武器を持たない市民を兵士が殺害するのは、戦時国際法に違反する行為である。米軍は戦時国際法を遵守する軍隊として有名である。カイン少尉の証言は限りなく事実に近いものであるだろう。米軍は、好き放題沖縄で暴れまわっていた訳ではない。あくまで日本軍の兵士を標的にしたものであり、市民を標的にしたものではない。確かに戦闘に巻き込まれて亡くなった人は少ないかも知れない。
カイン少尉の言う通り、多くの日本人は死ぬ必要はなかった。米軍の捕虜になるくらいなら死ね。そう言われて死んで行ったのである。米軍の勝手に死んで行った説も、あながちウソとも言えない。




