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パープルハートフォース・ストーリー~Go for Broke ~   作者: 佐久間五十六


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1940年9月~その時俺は~

 ハワイを含む全米で第一次世界大戦後初の選抜徴兵制度が開始されたのは、1940年9月の事であった。選抜対象となったのは、21歳以上(後に18歳以下に引き下げ)であった為、この時に春彦は(5A)年齢不適格者となり、入隊する事は出来なかった。

 春彦は戦争に行く気持ちがあった為、悔しかった。戦争で手柄を立てれば、今の低い日系人の処遇改善、地位向上になると考えた。そう思った日系人はさぞかし多い事であろう。

 時同じくして、日本では春彦の弟である次男鉄太、三男良彦が相次いで、大日本帝国海軍に入隊していた。春彦は、手紙でその事実を知り、もし自分が米軍へ入隊すれば、必然的に弟達と敵になり戦わねばならないと思った。大学で優秀な成績を残していた春彦にとって、日本と米国がいずれ戦禍を交える事になるのは避けられない。と、考えていた。しかも弟達は徴兵ではなく志願兵であった。

 志願して大日本帝国海軍に入ったと言う事は、春彦にとってインパクトが強かった。父、三郎も母のスティーブンも、彼等の海軍入隊については何も言わなかった。大学に戻っても、弟達と敵になるかもしれないと言う事が、頭から離れなかった。春彦は先を越されたイメージが強く、くすぶっていた。

 春彦は父、三郎に相談した。しかし、返ってきた答えは、「自分で決めろ。」と、言う突き放す様な物言いであった。学費に生活費を仕送りして貰っている以上、自分から大学を中退するとは、言い出せなかった。父、三郎にその様に言われた以上、春彦は自分で結論を出すしか無かった。

 勿論、せっかく入学した天下のハーバード大学である。頑張って来た成果を0にしてまで、米軍に入隊するつもりはなかった。入隊は大学を卒業してからでも遅くはない。それでも米軍に入隊したいと言う気持ちも、日に日に大きくなっており、その気持ちを無理に押さえつけるのは、もう限界であった。

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