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パープルハートフォース・ストーリー~Go for Broke ~   作者: 佐久間五十六


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徴兵再開

 1943年1月、「新役兵と言う兵隊」にさえなれない二世達が、1942年11月末収容を免れた二世と供に、ユタ州ソルトレイクシティーに結集して、二世の兵役復帰を求める嘆願書を米国大統領に提出した。

 米国政府にとっては、これが渡りに船の願い出であり、二世入隊を中止してはいたものの、実の所、欧州戦用に消耗部隊を必要としていた。

 それを受けて、1943年1月に陸軍省は、既有の二世兵士を4Cや4Fから、1A(兵役適格者)に戻しハワイの第100歩兵大隊(ワンプカプカ)とは別に、日系兵士のみからなる第442連隊戦闘部隊の発足を発表した。

 当時のルーズベルト大統領が出したコメントは次の通りである。

 「合衆国市民は、祖先に関わらず市民権に伴う責任を果たす民主的権利を否定されない。全ての忠誠なる米国市民は、祖国に奉仕する機会を与えられるべきだ。」

 大統領令9066号に署名した当の本人の、掌を返した様な発言に対して、二世の反応は「偽善的詭弁。」と憤慨する者もいれば、「暗闇から日向に出してもらえた。」と歓迎する者もいて、ルーズベルト大統領の判断に対する意見は二手に分かれていた。

 こうして、1943年(昭和18年)2月1日、ミシシッピー州シェルビー基地にて、第442連隊戦闘部隊が誕生した。無論、主力は米国本土の既存兵で、米国陸軍はさらに4500人の志願兵を募った。志願する二世は多かったが、心の中ではどこか都合の良い用に使われている様な感じにも受け止められたが、それでもそれ以上に戦場で結果を出して、日系米国人の地位向上の為に、全力を尽くしてやろうと思う二世が多数を占めていた。

 とは言え、そんな彼等に戦争の経験等あるはずも無く、兵士を募った段階での米国陸軍首脳部も政治家も、二世兵士は弾除け程度にしか考えていなかった。

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