朝鮮戦争①
国際情勢はいつの世も安定する事はない。それがそもそもの戦争要因のきっかけなのだが、かと言って「間が住む」この世界においては、その流れを止める事など何人たりとも出来ず、一国のみでどうにかなる様な簡単な話では無いだろう。
朝鮮戦争はそれを端的に教えてくれるものである。構図としては、日本の支配が終了した朝鮮半島において、北方の朝鮮軍を中国が支援し、南方の朝鮮(今の韓国)を米国が支援した結果、朝鮮半島は大陸間の代理戦争の場と化した。朝鮮半島は、有史以来大国の利権争いに巻き込まれ続けて来たが、そうした不安定な隣国を持っていると、日本人はしっかり認識せねばならない。
米国としても、一度足を突っ込んでしまった以上は、大国のプライドにかけても北朝鮮に負ける事など出来無い。とは言え、米国は日本との戦争で大きく疲弊しており、続けざまの戦争は彼等にとっても好ましい状況ではなかった。朝鮮戦争は冷戦終結後長らくしても"休戦"状態にあり、朝鮮戦争はまだ終わっていない。元々朝鮮半島は南北に分断されてはおらず、民族としては同じである。
いつ南北統一は実現されるのかは分からないが、再び軍事衝突となれば、ソウルや平壌は火の海になってしまう。朝鮮戦争は、冷戦の先駆けとも言えるが、この戦いで白黒つけなかった事が、混迷する世界情勢を生み出したとも言える。折角生き長らえた二世も朝鮮戦争で命を落とした例は枚挙に暇が無い。誰の責任でも無いのであるが、この戦いで東アジアを世界の火薬庫にしてしまった罪は重い。




