事の経緯
「・・・・・・」
葵は目線を音頭からゆっくりと生徒会役員の2人に向ける、
「アナタタチ」
棒読みだがその言葉には覇気と呼ばれるものがこもっていた、
「いや~葵のあんな姿はしばらく見てなかったからね、そりゃ~写真ぐらいいっぱい撮るよ」
「そうそ、因みに今スマホの画像消してもパソコンにも保存してあるから無駄だよ~」
「音頭君」
「ここに存じております」
「時代劇風の口調にしなくて結構です、2人から私の画像を貰ったときのことを聞かせてください」
「いえお2人から[葵のコスプレ画像いる~]と聞かれたので、僕は[是非ともお願いします]と答えただけです」
あまりにも簡単だった、しかし、
「その画像を音頭君は交渉材料にしたわけですね」
「それは・・申し訳ないと思ってますが」
怒り口調の葵に珍しくしょんぼりしてる音頭である、
「祭君、話はそこで終わってないでしょ~」
「そうそ、そのあと私達が言ったこともちゃんと言ってよ~」
襟首を掴まれたままで2人は言う、
「アナタタチ、ナニヲイッタノデスカ」
更に葵の声に迫力がこもっている、
「もし必要とあらばこの画像使ってね~、全然OKだからね~」
「そうそ、例えば[氷菓先生を顧問にお願い]するときとかね~」
「という訳で使わせて頂きました、葵会長」
最後に音頭が手を合わせて言った、