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葵の疑問
「ほ、ほんとですか?、本当に母が、あ、いえ氷菓先生が顧問をやってくれると言ったのですか?」
葵には信じられなかったらしい、確かに[氷菓 神楽]は子供達に甘いところはある、しかしそれも中学生辺りまでであり、高等部の生徒には厳しく接することを心がけている人である、葵はその事をよく知っている、
「だ~から言ったじゃん、ア~オイ~」
「ネ~、最初から葵も行ってればよかったのに~」
生徒会役員の恨めしそうな声である、
「本当ですよ葵会長、氷菓先生は顧問を引き受けてくれましたよ」
「ハーイ、オンドがタノんだら[やりましょう]とヘントウヲしてくれました」
屋台とパルディアはそう言うが、
「音頭君、事の経緯をこと細かく説明してもらっていいですか?」
「ふ、ふ、ふ、いいでしょう葵会長」
生徒会役員の2人も氷菓先生が顧問を引き受けると思っていた、音頭はアッサリと氷菓先生を顧問にしてきた、葵は引き受けるにしても説得に時間はかかると思っていた、音頭は巧みな話術を使うタイプではない、葵の疑問はそこである、どんなストレートな言葉で[氷菓 神楽]を説得したのか?、