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2)休息
控室につくなり、ロバートは、待ち構えていたハロルドの手当を受けることになった。
「無理をしすぎだ」
ハロルドの言葉にも、ロバートは何も答えなかった。
「ほら、薬湯だ。そんなに嫌そうな顔をするな」
ハロルドが口元にあてがった器から、ロバートはゆっくりと薬湯を飲む。
「会議は」
「ロバートは休んでくるようにと、アルフレッド様がおっしゃったわ」
ローズの言葉に、ロバートは顔をしかめた。
「ですが」
「今のお前が出席したところで、何も出来ないだろう」
ハロルドの言葉に、ロバートは黙った。
「休め。資料は渡してあるな。だったら仲間を信用しろ」
ハロルドは、乱暴にロバートの頭を撫でた。
「仲間を」
ロバートはハロルドの言葉を繰り返した。
「そう。仲間を信用しろ。お前は休め」
ハロルドに促され、ロバートは長椅子に身を横たえた。控室に寝台はない。ロバートは背が高いため、足がはみ出てしまう。
「ローズ、君はそこの椅子で休みなさい。目を覚ました時に君がいないと、ロバートは心配するだろうからね」
ハロルドに促され、ローズは一人がけの椅子に収まった。
「準備が出来たら傷の手当だ。いいな」
ハロルドの言葉に、ロバートが頷いた。




