表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】マグノリアの花の咲く頃に 第四部  作者: 海堂 岬
第十二章 イサカへの視察
1/210

1)到着

 広場には歓声が溢れていた。広場だけではない。一行が通って来た町の街道では、歓声は一瞬たりとも途切れなかった。

瀟洒な馬車から長身の男性が降り立った。その手に引かれて小柄な女性の姿が現れた時、一層歓声が大きくなった。小柄な女性が驚いたように長身の男性に身を寄せると、男性は身をかがめその女性の耳に何事かを囁いた。男性が自分に身を寄せる女性に手を回したまま、差し伸べたもう片方の手をとり、同じく長身の一人の男性が降り立つ。

広場は一層歓声が鳴り響いた。


 ライティーザ王国アレキサンダー王太子が、国境貿易の町、イサカに降り立った瞬間だった。

 ライティーザ王国始まって以来、戦争以外で王族が町に足を踏み入れた記念すべき日だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ