招かれて異世界へ
くっっっっそ駄文です。あまり期待しないで見てってね~。
オッス、おら抜打弾輝!(←名前の由来は銃弾の如く真っすぐに、光り輝く人生を、てことらしい、つい最近父さんに聞かされたんだ、君たちの名前の由来はどうだい?)
職業は高校2年生!(←これ凄い重要、何たって社会的地位があることは自分がその社会に所属している事の何よりの証拠だからね!)
性別は男!(←男という字はたんぼの田に力を合わせた文字で、成り立ちはすきで田を耕す姿から形作られたんだってさ~。逆に女という字は祈る姿、形からできた文字~♪)
さて突然だけどわたくし、何と、異世界に召喚されちゃったんだ!デデーン!へへーん凄いっしょ!クラスのみんなには内緒だよ☆ぽひ~ん。
で、召喚される際に神様的な存在が俺の真上にいて「あなた達は神の使途として選ばれました」な~んてこと言って、で、その後「あなた達が持っている力を目覚めさせた」って言った。それを聞いた俺は大はしゃぎ。もう興奮!最高!その間にも長ったらしい説明は続いてたんだけど、興奮のせいであんま覚えてないんだ。ごめん神様。
異世界召喚。それは子供から脱せない哀れな人々が思い描く二次元の逃避行。辛く厳しい現実から目をそらし、同時に変身願望を満たせるロマンあふれる究極の避難所。
かくいう俺も異世界物の漫画や小説は大好きですよ!小説投稿サイトにある(まあほぼ上位勢の人のしか見てないんだけど)異世界物の小説とか読み漁ったりしてましたもの。
そんで異世界に召喚される空想をいっぱいした。一つの魔法しか使えない世界に全属性の魔法を使えるようになって召喚されたり、選ばれし聖剣を引き抜いて襲い来る魔物をバッタバッタとなぎ倒し、魔王を見事討伐!女の子にモテモテ!うひょ~!
そんな妄想をして辛い現実から目を逸らす愚か者の身に、実際に異世界召喚なんてビッグイベントが起こって見なさいよ。妄想が実現したと思って大興奮でございますよ。話なんて聞いてられるテンションじゃないのよ~。
ただまぁ元の世界に未練が無いわけじゃない。というより、これから先起こることを考えれば断然元の世界のがマシって断言できるはずだ。何よりネットも漫画もあるしね。
でもこの時の俺は妄想が現実になったくらいにしか考えてないから、そういう現実的な考えはさらさら頭にないわけなのよねぇ~。いやん恥ずかしいわ。
話を戻すけど、俺たちがいる空間はどうやら神様が一時的に作り出した空間らしく、視界が真っ白に染まったと思ったら、次に目に飛び込んできたのはすげー広い広間。
目の前には王様。ついで跪いて地面に手をやっている召喚を行ったと思わしきとんでもなく綺麗な聖女様。(何かそういう召喚が専門のシスター参加と思ったらなんとその人王女様なんだって。びっくり!)そいでその二人を守る物々しい鎧をまとった騎士様方。怖いねぇ。
「よく来てくれた勇者諸君」と、目の前にいる王様が開口一番に俺たちに話しかけてきて、そこから始まったのはコッテコテのテンプレ展開のオンパレード大爆笑祭りだった。
魔王出現!宣戦布告侵攻開始!人類窮地!神頼み!勇者召喚!
要約するとそんなとこ。で、次、能力診断の話。これ、あの神様が言ってた「目覚めさせた力」ってやつだ。それが分かる。もうさっきまでの話は興奮で頭から吹き飛んでた。ごめ(ry
能力診断のために用意された鏡(真実の鏡っていう魔道具らしいよ!これを使えばかなり詳細にその人の事を知ることが出来るんだって。ミラクル!)順々にそれの前に立って自分の能力を知り、ついに俺の番が来た!
鏡の前に立つ。鏡が光って、鏡に文字が浮かび上がる。そして俺は俺の能力を知った。みんなも俺の能力を知った。ざわざわするギャラリー。考えるように顎をさする王様。目を見開く王女様。
そこから俺の異世界生活は始まり、一緒に召喚された人たちからは一目置かれ、通りがかる度騎士たちは深々と頭を下げ、メイドさんたちから黄色い声援が飛び交う日々。王女様とのロマンスに様々な美少女に言い寄られる俺TUEEEEEEEEEE伝説が幕を開ける……。
なんてことは無く、召喚されて一ヶ月くらいは城に居れたけど、結局城から追い出されちゃった。ショック!俺、突然首を言い渡されて会社を首になって路頭に迷う大人の気持ちが分かった気がする。
で、現在追い出される時にもらったはした金の金貨100枚(大体に日本円にして100万円ほど、…はした金にしては桁が一つか二つ大きくない?)を使ってやっっっすい安宿に寝泊まりしてギルド(さすが異世界、やっぱりあった!でもガラの悪い冒険者に絡まれるとかテンプレなイベントは無かったよ!)の低賃金の仕事をひーこら言って勤しみ、低賃金を貰って最低限度な暮らしをしているよ!
ははは…。
はてさて一体どうしてわたくし抜打弾輝はお城から追い出され、安宿暮らしの家無ッティへとジョブチェンジしてしまったのか、その一部始終をご覧あそばせ。うふっ。