はじめに
一年でエッセイ以外に三作ほど書いて、三作目で評価600台(一時的には700ちょっと)の総合評価を取れたので、作品を振り返りつつ考察してみようかというエッセイ連作です。
「たかが600でナニその上から目線、笑うわー」という声もあるでしょう。
しかし、重要なのは、一作目が10ポイント、二作目が100ポイント、三作目が600ポイントという推移と、それぞれの作品がこの一年以内に書かれて実際に残っているという状況です。
その三作を比較して「何がどう読みにくかったのか」という分析と、「どこをどう改善したか」という対策の二つを具体的に知ることができるとしたら、数ポイントでも積み増したいという底辺付近の作者たちにとって、なにかしら需要があるんではないかと思っとります。
「今日は久々にブクマが一つ増えた」という気持ちは、「初投稿で書いてみたら上位になっちゃった」みたいな人にはワカランのですよ!
ただし、赤裸々で身も蓋もない話になろうかと思いますので、さらに底辺に近い作家でメンタル弱めの方は、読むのを控えた方がよいかもしれません。
自分の作品だけに容赦なく斬っていくつもりですが、心当たりのある作者にとっては、他人事と思えない一撃に感じてしまう恐れがあるからです。
あと、とにかくドカンと人気を得たいんじゃー!という方に対して役に立つコンテンツではないと思います。筆者も、瞬間最大でも700ポイントしか取ったことがありません。
ドカンと稼げるような簡単な方法があるのならば、筆者が教えてほしいものです。
なろうでは、ポイントが増えるほど多くの人に読んでもらえます。
ポイントが増えるほど、序盤のタメが長くても、我慢して読んでもらえます。
逆に言えば、じっくりと話が進む物語や抑えたトーンの物語は、早めにポイントを稼いでおかないと、いいところまで読んでもらえないということです。
これは、自分の作っている好きな世界を、今より少しでもたくさんの人に届けてみたい、そんな底辺作者たちに捧げる考察なのです。
さて。
今回は、このエッセイの前提について紹介しておきます。
取り上げた三作は、ゲームっぽいファンタジーの物語で、テンプレそのものでもないけれど奇をてらったというほどではないという世界観を舞台にしています。
ちなみに、三作を書いてみた結果はおおよそ下記のとおりです。
この三作を比較してみることで、作品のつくりと評価のつき方について考えてみるのが、このエッセイのテーマとなります。
話数 文字数 ブクマ 総合評価
一作目 25 7万 5 10
二作目 84 20万 30 100
三作目 237 32万 200 600
初めて書いた一作目は、投稿し始めて半月ほどで完結させています。
次の二作目は、二か月ほどで途中中断しており、その時点で30ブクマの評価100ポイントくらいでした。
100ポイント取れたので中断したとも言えますが、このあたりの経緯はまた別の回で。
その後、あと一月ほど区切りのいいところまで書いて完結させたので、もう少し増えています。
で、二作目の途中から書き始めた三作目は、完結時で200ブクマ、評価600ポイントくらいでした。その後、完結ブーストで700ちょっとになって、これを書いている時点では670くらいで増えたり減ったりしています。
最後に、本文に入る前に、注意書き(というか責任回避のための案内)を書いておきます。
1.小説執筆や投稿のテクニックの類を紹介するものではありません。
#他にたくさん優れたものがあると思います。
2.「小説家になろう」のあり方そのものについて語る気もありません。
#ネット小説を読み始めたのも最近ですし、他のサイトも知らないので。
3.「自分の楽しみ」のために書くのが最優先というスタンスです。
#この「自分の楽しみ」には、
・自分の思いついたアイデアや妄想を他人と共有する楽しみ
・投稿結果(ブクマや評価の変動)を見て一喜一憂する楽しみ
・自分の好みを反映させた作品ができあがっていく楽しみ
・書いてみることで他の作品の読み方が変わってくる楽しみ
など、いろいろな要素が入っています。
底辺作家が一人で執筆活動をしていると、投稿してもしても、感想も無ければ反応も分からないという時期が長いと思います。
趣味とはいえ、自分でもうまく書けてないなーと苦しかったり、誰かこれをまともに読んでいてくれるんだろうかとへこんだりするでしょう。
行き当たりばったりでも、失敗しながらでも、どうにかつないでごまかしていけば、数百ポイントくらいまでなら何とかなります。
まずはそこから目指してみるのはどうでしょう。
不定期更新になります。
何か要望等ある方、続きが気になる方、感想や評価をお願いします!