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第6話

(軍事国家『アメリア国』)






ベッドを軋ませながら、男女の裸体が絡み合っている。男女の髪は共に銀髪で、月光のもとキラキラと輝きを放っていた。




「ああ、アーサーお兄様。大好きよ....気持ちいい。」


「ああ、リリー俺も気持ちいいよ。」


彼らは、同腹の兄妹だった。

禁忌の関係を重ねる兄の言葉に、愛情が込められたことは一度もない。それでも、リリーは期待してしまう。


何時かは、愛を囁かれると。


兄が憎らしくも愛おしくもあり、愛欲に溺れながらも、可愛らしくおねだりをしていた。




「リリーは、もう・・我慢できないの。お願い、アーサーお兄様...愛してると言って。」


「ん、いいよ。でも、もう少し俺を満足させられたらね。」



アーサーは返事をしながらも、妹の言葉に不意にその心が闇に染まる。

心が一瞬にして冷め、そして獰猛な獣が目を覚ます。


男女の営みが激しさをます。

繋がりは深まるが、「愛」の言葉は囁かれない。



リリーは痛みと快感に翻弄されて、泣きながら声をあげていた。


その声が、さらにアーサーの暗い支配欲を刺激する。


同じ血を分けた妹を男の欲望で繋ぎ、支配する。その快感は、全身をめぐり筋肉を盛り上がらせ熱を帯びる。



「あっ・・・ああ。おにいさ・・ま。子供が・・・堕ちてしまいます。・・もっと優しく。」


「はぁ、興ざめなことを言うな、リリー。子供が堕ちるならそれでも、構わない。お前は可愛く喘いでいればいい。」






銀の髪を絡めあいながら、禁忌の関係に陥った兄妹はどこまでも深みに嵌っていく。







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