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第1話

よろしくお願いします

周りが騒がしい。


まあ・・・当然か。ここは高校の教室で、今は昼休み中。




ほぼ、ボッチ状態の僕は早々にお弁当を食べ終えると、一人机に突っ伏して昼寝を装いつつ周りに興味ありませんと猛アピール中。


本当は心びくびくで、自分の悪口がいわれていないか、ボッチを指摘されて笑われていないか気にしているわけなんだけど。


まあ、周りにはそんなこととっくにお見通しなのかもしれないけど・・・いや、気づかれてないことにしておこう。僕の心の平安のために。




それにしても・・・・みんな、つまんねー会話してんな。


毎日何が楽しくて、生きてんだろ。


僕なんて全然楽しくない。


それとも、友達でもできれば・・・少しは楽しく過ごせるのだろうか。




あるいは、女の子の友達とか。・・・女とか。




つうか・・・恋人。彼女とか・・?




いやいやいや、無理な期待はしない方がいい。こんなボッチな男に関心を抱く女子がいるはずもない。


誰も、こんな根暗さんに声を掛けてくれるはずもない。


期待とか・・・なしだろ。現状。




「なあ、高橋?」




期待しない。




「おい、高橋?寝てねーだろ。狸寝入りかますなっての。つうか、お前足元がおかしなことになってんぞ。」




期待しない。しかも、声の相手は男だ・・・うううう。


何故か無性に悲しいのは、相手が女子じゃないのに声を掛けてくれた奴がいたこと。しかし、ここで気軽に会話できるほど僕のボッチ歴は並じゃない。




「まじ。足元見ろって。なんか・・・なんだこれ??魔法陣みたいなのできてるぞ?光ってるし。うをっ、俺の足元まで広がってきた!!」




何てことだ!!


ボッチの僕に声を掛けてきたのは、重度の中二病患者らしい。


これは、会話してはいけない。


いけないのだ。




「おい、マジやばいって!!」


「・・・・・・・」




無視だ!!






後から考えると、彼の忠告はちゃんと聞くべきだったとおもう。魔法陣から逃げ出していれば、男二人して、異世界なんかにぶっ飛ばされることはなかったんじゃないのかな?

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