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グルテドendB 勧誘を受ける


「じゃあ、今すぐには無理だけど、来年学校を卒業するから雇ってほしいな」

この学園の卒業期間は決まっておらず。入学から三年後は残るのも生徒の自由。


なるべく早くお金がほしかったし、チャンスかもしれない。


「意外だな。断られるかと思ったぜ……」


以前にルネークス先生がドルゼイ星の話をしていて、そんなに悪い星じゃないと言っていた。


だから結構大丈夫なんじゃないかと思う。


「でも、どうしてリーダー(ナンバー3)が直々に勧誘してるの?」

「たまたまだ」


「ふーん。じゃあまたね」

「ああ、じゃあな……アクアルナ」


「なんで私の名前知ってるんだろう……まあいっか」

――――――



(やべー。やっぱあいつ超可愛いわ)


『そろそろ使える新しいメンバーがほしいところだ。お前たち、いい候補がいたら連れてこい!』

『ははーっ!了解しましたドルゼイ様』


『学園を襲撃だ!』

『(やれやれ……面倒だぜ……ここらで寝るか)……いって!?』

『あれ、ドルゼイじゃない?』


(こりゃ間違いなく運命とかいうやつだ。一目惚れとか、ヴァイオレットの兄貴を馬鹿にしていたがあるもんなんだな……)


――――――――



「コエマドケルポ!!コエマドケルポ!!」


―――変なくしゃみがでた。


早く宝石換金しよう。その後はお金をマニュ星の銀行に預けるか。


{たったいま入ったニュースです}

なにげなくつけていたテレビ。なにごとだろう。


{惑星最大銀行に何者かが強盗に入った模様です}

「え!?」


{現在プラネター達が銀行強盗を追っています}


「まったく……プリンズ星の警兵<ヤァド>はなにしてんの!」


――――危ないところだった。




放課後、校舎から寮へいく途中――――


「よう」

「あ、No.3グルテド」

「普通に呼べよ」


「なにか用?」

「いま暇か?」

「寮へ帰るだけだけど……」


「なら今からちょっとオレに付き合え」

「いいけど」


一体どこに連れていくつもりなんだろう。



夜景の観られる高そうな店だった。

「ガラじゃないね」

「こういう店は嫌いか?」


なんだか不安そうな顔でこちらをみている。


「嫌いじゃないけど……」


―――彼氏でもないのに二人でなんて、ちょっと複雑。

でもタダで高いご飯が食べられるなんてやっぱ悪の組織ってすごいなあ。



「今日はありがとう。またねグルテド」

「ああ」


あれ以来彼は頻繁に私の様子をみにきてくれるようになった。


そして卒業の日――――みんなと別れを惜しみながら学園を去っていく。

なにやら小型の宇宙船が学園前にとまっている。


「卒業おめでとう」


降りてきたのはグルテドだった。


「迎えにきてくれたの?」

――――――



「ドルゼイ軍の奇態<きたい>のエース!レディ・アクアルナだ!!」

「逃げろー!」


「逃がさないよ!」


「はーっはっはっ! キサマの連れてきた新人、なかなか使えるではないか!」


「ふ……やっぱオレの見込<ほれこ>んだ女だぜ」

「キサマ、あの娘に懸想<けそう>しているのか?」


「はい。子供の名前は男なら龍<どらごん>女なら姫<ぷりんせす>にする予定です」

「……ヤンキー?」


【グッドend・・軍の奇態のエース】

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