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コンファルendC 好きじゃない
別に私はコンファルのことが好きってわけじゃないし、ムカムカもしない。
だけど、私を放置して楽しそうにされても困る。
――悶々と悩んでいてもしかたない。コンファルに声をかけよう。
「ねえ、後夜祭は皆といってきたら?」
「え?」
「コンファルは私といるより、チヤホヤしてくれるその子たちといるほうが、きっといいと思うよ」
そう言って、彼の前から去った。
◆
――後夜祭の会場へいき、踊る相手を探す。
「お前一人か?」
「え」
隣のクラスのラウルくんだ。いつも一緒にいる女子はいない。
「そうだけど」
「ならオレと踊るか?」
「いいよ……」
ラウル君はダンスが上手く、ベストカップル賞に選ばれてしまった。
皆から注目されている。嬉しい筈なのに、モヤモヤした。
―――私本当は彼と踊りたかったんだ。
【悲恋end・・・後悔】