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ミューティロギアンendC 逃げてる場合じゃない
もう逃げてる場合じゃない。私はミューティロギアンを連れて学園へ戻った。
誰か詳しい人に、どうしてこうなったかを尋ねよう。
―――そういえば生徒会にいるマキュス人もドラゴンの羽が生えていた。
きっと彼に聞くのがいいかもしれない。
「……」
一年生のフォドルは、ミューティロギアンを観察する。
「どうしてこうなったかわかる?」
「……多分香辛料をあびたショックだと思う」
解決法はわからないと言われた。ミューティロギアンはしょんぼりしている。ちょっと可愛い。
「泣かないでミューティロギアン。元に戻れるように協力するから!!」
「泣いていないがありがとう……」
―――
「いつになったら元に戻れるんだ……」
あれから一週間。色々試したけど、ミューティロギアンはドラゴンから元に戻らない。
「諦めないで!」
【悲恋end・・・ペットのドラゴン】