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エンペラー  作者:
10/32

9話 相克~そうこく・対立する二つのものが相手に勝とうと争うこと~

 2週間の入院ライフも終わり鎌田静香さんと林田当麻さんの2人をどうしたら助けることが出来るのか?

 もちろん犯罪者であることは変えることも出来ないしなかったことも出来ない、でも死ぬことが懺悔の証になるのか?

 僕の頭の中はそのことでいっぱいだった。

 だからだろうか所長の異変に気が付くのが遅くなってしまった。


「杏くん、勇気くんすまないが研究所に行く前に寄ってほしい所があるのだが‥‥いいかなぁ?」


「もちろんいいですよ。杏は?」


「なんか私にも用があるみたい?」


「2人ともすまないね。すぐ近くだから行こうか」


 どこに行くかはわからなかったが、明らかに所長の様子がおかしかった。

 その答えはすぐわかった。

 行った先は警視庁だったからだ。

 間違いなく鎌足さんと林田さんの件についての事でだと思った。

 僕は心の中で臨戦態勢をとった。

 先手必勝だ!


「所長!僕は‥‥」


「勇気!入る前に言っておきたい事がある‥‥嫌なら断りなさい!」


「え!?」


 僕が話し出すのと同時に所長も話し出した

 言っている内容が理解出来なかったが、所長の真剣な眼差しに何も聞き返す事が出来なかった。

 あっという間に所長が警視庁の中に入って言った。

 僕と杏は慌てて所長の後を追った。


「所長!待って下さい!」


「勇気‥‥私は‥‥私は勇気くんにそこまで背負わせたくない。辛いと思ったら私に言いなさい。すぐに止めさせるから」


 何を言っているのかわからなかったが、それ以上は何も言わなかった。

 僕も言える雰囲気ではなくなっていた。


 所長は熟知しているかのようにエスカレーターで最上階の総監室に入っていった。

 僕と杏も入った。

 そこには2人の男性がいた。

 1人は国会議事堂にいた人で法務大臣の国立義堂で、もう1人は国会中継などでよく見かける橋元正也警視総監だった。


「君が嶋村勇気くんですか?」


「はい、僕が嶋村勇気です。初めまして橋元総監」


「ほう~。私の事はご存知で?」


「もちろんです。国会中継などでよく拝見します」


「それは話が早い。早速だが‥‥」


「ちょっと待って下さい。勇気はまだ20歳になったばかりです。彼が理解しやすいように話してください」


「だったら君が話しなさい」


「はい。すいません」


 僕にとって明らかによくない話だと感じた。

 所長は僕に向きなおし、諭すように優しく話してくれた。


「勇気くん。人が能力を持ち始めてから死刑執行が早くなっていることを聞いたことがあるかい?」


「はい。つい最近。え~と、その‥‥」


「そうだ。凶悪犯だと能力を駆使し脱獄のおそれがあり死刑執行が早くなったが‥‥つい最近、死刑執行の後、冤罪だったとわかり問題になった。そこで法務省と警視庁がエンペラーの能力に目を付けた。勇気くんに凶悪犯から能力を奪ってもらい、これまで通りの裁判をしょうと考えた。

 勇気くん!私は反対だ!エンペラーに能力をどこまで保有が出来るかわからないし、勇気くんにそこまで背負わせたくない!

 私は研究所の所長をしているが前職は警視庁で総監の補佐をしていた。その前は捜査1課の捜査官だった。

 勇気くん‥‥人は闇に染まりやすい。人は欲深き生き物だ。人の苦しみや悲しみが新たな犯罪を生む。

 私は苦しかったし悲しかった。正直、総監補佐に就任したときはホットしたよ。勇気くんにそんな苦しみを味わってほしくない。勇気‥‥」


 僕はチャンスが来たと思った。

 ここが戦いの要だ!


「所長、僕は大丈夫です。僕は1人ではありませんから平気です。

 所長の言いたい事と総監が僕にしてほしい事は理解しました。‥‥いくつか条件があります。その条件を呑んでくれたら僕がエンペラーを施行してもいいですよ」


「本当かね!‥‥して‥条件とは?」


「はい、条件は2つです。まず1つ目は、たとえ凶悪犯だとしても能力を奪うかどうかは僕に決めさせてください。僕は今トレースとファイアーの能力を持っています。トレースはご存知かもしれませんが、視る能力です。僕が手で触ればその人の過去が視れます。

 その人が能力を奪うに値する人かどうかは僕に判断させてください。次に2つ目なのですが‥‥僕にアドバイザーをつけてください」


「「「アドバイザー?」」」


 僕、以外の3人の言葉がきれいに重なった。

 3人の頭にはクエッションマークが並んでいるのが見て取れた。

 そしてまじまじと僕を見た。

 杏は‥‥初めからクエッションマークだった。


「はい、アドバイザーです。僕は犯罪のプロではありませんし、所長の言う通り闇に触れ続けると僕の心が闇に染まりそうです。そこで僕の苦しみを理解してくれて、さらに犯罪のプロに助言を頼みたいのですが総監よろしいですか?」


「それはそうだろうね。だったら私が‥‥」


「すみません‥‥心当たりがあるのですがいいですか?」


「心当たりがあるのならいいのだが‥‥それは誰かね?」


「それは‥‥‥‥鎌田静香さんと林田当麻さんです」


「な!その2人は‥‥」


「そうです。デスウォーターの2人です」


 案の定、僕と杏以外は目が白黒していた。

 杏はそう来たか!的な顔をしていた。


 僕はどうしても2人を助けたかったし、僕の力になると考えた結果の言動だった。

 総監と大臣が沈黙のなか所長が僕に噛みつかんとばかりに詰め寄った。


「勇気!君が今言った言葉の意味を理解しているのか?」


「もちろんです。僕は鎌田静香さんの過去を視ました。彼の過去はとても心が痛かったです。彼は自分たちを闇に染めた悪を憎んでいます。それと同時に助けてくれなかった正義も憎んでいます。

 そこで提案です。鎌田静香さんと林田当麻さんに司法取引をすることは出来ませんか?

 もちろん日本では行われていないことは知っています。ですが鎌田静香さんと林田当麻さんの持っている情報は警察にとっても欲しいところではありませんか?

 このまま裁判をおこなえば確実に死刑だと思います。ですが生かす事により警察にとっては有益な情報を得られるほうがいいと思いませんか?

 それに僕が鎌田静香さんと林田当麻さんの能力を奪えばどこでも収監でるはずです。逃げる心配もありません。そして僕は彼らに助けてもらったことがあります。

 闇に染まった者と、どう接すればいいかを僕に教えてくれるはずです。

 凶悪犯を逮捕した場合は僕に教えて下さい。まず僕のトレースで過去を視てから、その後エンペラーで能力を奪います。それから、彼らに相談をして僕なりの結果を出します。そして裁判官が最終決定を下せば、冤罪は無くなるとおもいませんか?」


「‥‥何故その2人なのだね?」


「はい。鎌田静香さんと林田当麻さんの心の中は犯罪者ではありません。元は被害者です。すべてを憎むあまり犯罪者になってしまった人なのです。彼らなら、これから僕が味わう苦しみを理解してくれると確信しています」


「そうかね‥‥少し待っていてくれ。国立大臣と勝又、こっちに来てくれ」


 僕の話を聞いて3人は別室に移動した。

 話し終えた僕は今も緊張していた。

 そんな僕の手を杏が優しく握ってくれた。

 大丈夫だよと杏の目が語りかけていた。

 鎌田静香さんと林田当麻さんを助ける最良の手段だと信じて行動を起こした。

 僕は勝利を掴むことが出来るのだろうか?


「嶋村勇気くん。君の条件を呑もう。その代わりアドバイザーとして鎌田静香と林田当麻だけにしてほしい。

 それと司法取引に関しての資格を持っていない嶋村くんに決定権はない!しかしエンペラーの能力を持っているのは君しかいないので君の意見を尊重しょう。これでどうかなぁ?」


「はい問題ないです。総監、僕のわがままを聞いていただきありがとうございます」


「嶋村くん。君は本当に過去が視えるのかね?それを証明する事は出来るのかね」


「物理的な証明は無理です。しかし今ここで僕が総監の過去を視て、総監しか知らない過去を僕が知っていれば証明になりませんか?え~と‥‥」


「秘密の暴露」


「そうです!すいません所長。そうです。秘密の暴露になりませんか?総監さえ良ければ‥‥と思うのですがあまり気持ちのよい事ではないのでやめませんか?ただ信じて下さいと言うだけです」


「嶋村くん。君は優しいなぁ。勝又が言っていた事が今ならわかる。勝又、そして国立大臣、我々はこの優しさを全力で守らなければならない!私も勇気くんと呼んでいいかなぁ?」


「もちろんです」


「では勇気くん、もし何かあれば遠慮なく私にも声をかけてくれ我々も勇気くんの力になりたい。いいかなぁ?」


「ありがとうございます!‥‥では早速、相談にのってもらってもいいですか?」


「嬉しいね!して、相談とは?」


 橋元総監は満面の笑顔で僕にすり寄ってきた。

 意外に可愛い?人?


「あの‥‥国立大臣と所長も話を聞いてほしいのですが‥‥」


「なぁ~んだ!俺だけにではなかったかぁ!残念!

 今度は美味しいご飯でも食べながら、恋バナでもしょう!」


 と楽しそうに僕の肩を叩いた。

 国立大臣も所長も大いに笑っていた。

 後で聞いた話では、3人とも大学の先輩後輩の間柄で同じサークルに入っていたほど仲がよかったようだ。


「2人きりは怖いですね。所長その時はよろしくお願いします」


 僕も笑顔で所長に頭を下げた。

 すると所長は自分の胸を叩き親指を立てて、まかせなさいと笑顔で答えてくれた。

 僕は杏を見て、話すよと目で合図を送った。

 杏も目で、いいよと答えてくれた。

 僕はあらためて3人に話を始めた。


「すいません。実は、所長もご存知の通り、僕は林田当麻さんからファイアーを奪いました。しかも勢いで奪ったものです。林田さんは杏の‥‥知花杏の探していた人です。杏も会いたいと言っていたし、僕も会いたいと思いました。

 僕はナポレオンではありません、この世に人から奪っていいものはないと思っています。だから僕は林田さんにこのファイアーを返そうかと思っていました。しかし林田さんは僕が奪ったファイアーを杏に上げてほしいと言ってきたのです。彼は杏が能力の低さを悩んでいた事を知っていて、どうせ自分は死ぬだけだから上げてほしいとの事でした。

 僕も杏にファイアーを上げるのは良いことだとは思いますが‥‥法的にこのまま杏にファイアーを与えて良いものでしょうか?さらに、能力を与えた事がないので、杏自身が心配です。でも杏が苦しんでいた事も知っています。林田さん自身も望んでいるので‥‥どう思いますか?総監の意見を聞かせてください」


「そうだなぁ?俺的には知花くんに上げでも良いと思うが‥‥義堂的には‥‥」


「確かに難しい問題ですね。誰彼に上げても良い事ではありませんからね。しかし六法全書には能力を与えるなとはどこにも書いてありませんからね。私も勇気くんと呼んでいいかなぁ?」


「もちろんです。法務大臣に呼んでもらえるだけで光栄です」


「俺の時とは態度が違うようなぁ~どう思う勝又?」


「まぁ、まぁ、橋元先輩、落ち着いて!国立先輩、話をまとめてください」


「オホン!では勇気くん。能力を奪い、与える行為は誰も行った者はいないので法律的にはどうしょうもない。ただナポレオンの件で、能力も知的財産と考え、奪う事は窃盗と同じかそれ以上の罪に、と考えている。しかし与える行為に関しては‥‥能力を知的財産と考えるのなら、知的財産を与える行為は罪ではないからね。

 でも与える時は市役所などに一報を入れないと戸籍の能力欄が変更になるから‥‥なぁ!奪う時は警視庁と法務省で扱うのだから、与える時も我々で扱うのはどうだろう?奪う時も与える時も戸籍としては変わるのだから簡潔でいいのではないかなぁ?」


「それはいいよ!流石、頭だけはいいなぁ」


「正也!頭だけは余計だ!」


 総監にピシャリと言い放って、僕の方を向きなおした。

 さらに国立大臣は話をまとめ上げた。


「では勇気くん。今のところエンペラーの能力を持っているのはナポレオンと勇気くんの2人だけで、ナポレオンは今現在どのような能力を保持しているかはわからないが、勇気くんはトレースとファイアーの2つでファイアーを知花くんに与えたい、と考えているのだね」


「はいそうです」


「そうだなぁ‥‥誰か担当者を決めて総監と法務大臣の秘密ファイルにすると言うのはどうだろう?あまり表沙汰にしない方が良いように思うのだが?」


「それが良いと思います。是非ともそうしてください。とりあえず、法務省から1人、警視庁から1人を選んで、勇気くんとの繋ぎをしつつ法整備をすると言うのはいかがですか?」


「それはいいなぁ。勝又にしては上出来!」


「また橋元先輩は‥‥」


「あ、あの‥‥そのようなお話なら法務省の大臣補佐官を勤めていらっしゃる福田さんにお願い出来ますか?」


「私の補佐官をしている福田喜朗の事ですか?」


「はいそうです。とてもよくしていただきましたし、あの方なら僕を怖がらないので話がスムーズに進むかと思っただけです。あの‥‥誰でもいいです!すいません‥‥」


「アハハハ!かまわないですよ。福田ですね。だったら‥‥」


「うん‥‥福田なら国立だろう!」


「そうですね。今から2人を呼び出します。義明は正也がしてくださいよ。私は福田くんを呼ぶので」


「了解!」


 2人とも自分の携帯で電話をかけ始めた。

 ものの10分程度で2人とも来た。

 勢いよく戸が開き福田さんが僕めがけて入ってきた。


「勇気くん!怪我をしたと聞いたよ!大丈夫かい?」


「はい!大丈夫です。そんな事よりすいません」


「何言っているのですか!私を指名してくれて嬉しいです」


「ちょっと待て!喜朗!これは‥‥父さん?」


「義明も福田くんも落ち着きなさい。それにここは警視庁だと言うことを忘れないように!」


「「はい、すいません」」


 国立大臣に2人とも怒られていました。

 そうかぁ!義明と呼ばれたこの人は‥‥。


「勇気くん、すまないね。こちらは総監の補佐をしている国立義明。そしてこちらが、紹介はいらないかなぁ?」


「はい。福田さん。よろしくお願いします。国立さんはひょっとして国立大臣のご子息ですか?」


「はい、次男です。喜朗とは大学の親友です」


「勇気さん。こいつの能力はなんだかわかりますか?」


「もちろんです!福田さんと同じ能力ですね。同じ色をしています。とてもきれいな淡黄色ですからサンダーの雷鼓です」


「正解です。勇気さんの力になれることを嬉しく思います。で、大臣、私は何を?」


「福田くんは優秀なのですが、どうして先に感情を言うのですか?」


「大臣、仕方がありませんよ。サンダーの能力は概ね優秀なのに変人が多いのが特徴です」


「ウフフ~勇気くんは能力の性格判断もするのかい?でも当たっている!ちなみに私もわかりますか?」


「はいわかります。え~と‥‥」


「国立先輩、もうその辺にしませんか?義明くんと福田くんに説明しないと!」


「そうだ!勝又の言う通り。俺だって見てもらいたい!」


「国立先輩も橋元先輩もいい加減にしてください!」


「「は~いすみません」」


 まるでコントのようなやり取りに杏と2人で笑ってしまった。

 このあと国立義明さんと福田喜朗さんにこれまでの事を話し、これからの事も話した。


「「はい。全ての書類と手続きはすぐいたします」」


 2人とも判で押したようなセリフを言って出て行った。

 けどすぐに福田さんが戻って来て。


「勇気くん。すまないけど、知花さんにファイアーを与えるのを少し待ってもらっていいかなぁ?急いで手続きをするから」


「はいわかりました。手続きが終わり次第、連絡をください。僕と杏は研究所に戻ります」


「急いでするので待っていて下さい」


 そう言って、国立大臣と橋元総監と所長と杏に一礼をして出て行った。

 と思ったら今度は国立さんが戻って来た。


「総監。鎌田と林田は簡易裁判をして‥‥どうしますか?」


「そうだなぁ。本人たちの様子は?」


「はい。噂に聞いていたような凶悪性はなく至って淡々とこれまでの事を話しています。

 鎌田の血液検査の結果ウォーターと判明いたしました。ところが林田の血液検査の結果は何も出ませんでした。所内で大騒ぎになっています」


「だろうなぁ‥‥2人とも警視庁に連行しろ。そうだなぁ‥‥勇気くんがいることを伝えてやるといい」


「わかりました。そうそう、勇気くん、すまないがもう少し居てくれないかな?

 おそらく2人共ここに来るからお昼でも食べながら待っていてほしい。美味しいお弁当を用意させるよ。何と言っても総監御用達だからね!」


 そこまで話し、僕の肩をポンポンと叩いて出て行った。

 その後を追うかのように国立大臣も橋元総監も所長も部屋から出て行ってしまった。


 残されたのは僕と杏だけとなった。


「杏‥‥僕はこれで良かったのかなぁ?」


「私は良かったと思うわ。勇気、お父様が言っていたじゃない!優しくなりなさいその優しさが強さだよって。勇気は優しかったわ。そして強かった。勇気、大丈夫よ!でも無茶なことはしないでね!」


「わかったよ!杏!‥‥ありがとう」


 僕は戦い終わったことに、安堵感を覚えた。

 とりあえず鎌田さんと林田さんの命は助けることが出来たかな?

 これで終わりではないけれど‥‥2人の態度次第だね。

 大丈夫と思いた。

 僕も杏と同じく2人には生きていてほしい。

 狭い監獄の中でもいいから死なないでほしい。

 そう強く想えたからこその戦いだったと思う。


 そんな想いに浸りながら座っていると秘書の方がお弁当とお茶を持ってきてくれた。

 僕はお腹をさすりながら、初めてお腹がすいていたことに気が付いたのだが‥‥杏はとっくにペコペコだったようで。


「助かりました。物凄くお腹が減っていました」


「そうですか。それはよかったですね。もう少しお時間がかかりますので、ゆっくりお召し上がりください」


「「はい、いただきます」」


 僕と杏は声をそろえて返事をしてしまった。

 少し笑われてしまいながらも、美味しくいただきました。


 もうすぐ鎌田さんと林田さんに会える!

 話が出来る!

 そう想うだけで嬉しくなってしまう。


 でも終わりではなくて始まり‥‥‥‥だった。

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