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はち

なんであんなにムキになったんだろう。


見透かされたから?


笑顔でいるというのが自然でないと思っているあたしに気がついたから?


きっと、そうかもしれない。


…寿理生。

不思議なやつ。ていうか、嫌いなタイプの人間。


* * * * *

「あ、浪川だー!!戻ってきた!!」


「咲ちゃんだいじょうぶ?」


あんまり保健室に長居してても暇だし、どうせだったら授業も、受けないより受けた方がいいよなぁ、って思ったから戻ってきた。


「うーん、まあ、たぶん平気かな」


もう気分は悪くないけど、もし…もしね。


「それよりさ、吉井よ。あなた、ちゃんと寿くんのこと探したことないでしょ?」


「…そ、そんなことー…ないけど?」


おう。図星かよ。

ていうか、ごまかすの下手すぎ。


「…なにやってんの、お前。自分で『あ、俺が探しに行く!ていうか行かせてください!』って言ったんじゃん。ほんと、信じらんない。咲ちゃん、もうこいつのこと信じちゃだめだよ?」


まあ、吉井のことだし。あんまり気にかけることじゃないしね。

そもそも、吉井に最初から期待?というか…信頼?置いてるわけじゃないけどね!


「ふふっ…やっぱ面白いね、唯と吉井は」


「こいつと一緒にしないでよ〜ていうか、なんで咲ちゃんは吉井のサボりに気づいたわけ?…はっ!!もしかして、えすぱ…「俺はサボってなんかいない!」うるさい吉井」


あらら。それよりも、…吉井、反応遅っ。

お前とあたしたちの間にはどんだけ時差があるんだ。

とてつもないタイムラグだな笑


「ちゃんと探してたよ!(最初は)校内を歩き回ってたらさ、屋上に着いて!そしたらさ、天気がよくて気持ちよかったもんだから寝ちゃったんだよ!」


なるほどね。この際お前の言い訳なんかどうでもいいっつの。

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