表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

* * * * *

「さっきー!はっよー!」


いつものように学校に向かって、いつものように教室に行く。

それが当たり前で普通のこと。

でもそれが、私にとってとても幸せに感じられる。


「おはよ、唯」

「なあにーさっきー、ニヤニヤしてー

面白いことなんてあったー?」


いや、あなたがとても元気そうで何よりだよ、唯さん。


この子は朝霧唯。

この学校にある、外部転入制度を利用して転入してきた、数少ない生徒。

中高一貫の学校であるこの、月の森学園にはこのような制度があって、そのおかげで進学実績もあがったらしい。


「いや、今日もいい天気だなぁ、って思ってさ!

あと、唯も元気でいいなぁって!」


「ふーん・・・いつもと変わりないけどね?咲ちゃん元気?」


うん、まあ、元気だけどね。

おっしゃる通りいつも通りで変わりないです、はい。


「おはよ、浪川さん」

「咲ちゃんおはよ!朝霧〜咲ちゃんに迷惑かけてない?」


「失敬な!なんで咲ちゃんと話してるだけであたしが迷惑をかけていると思うのかね!?」


いや、そんなに怒らなくても。

別にみんなも本気で言ってないから笑 からかってるだけだから笑


「唯、本気にしないの!遊ばれてるだけじゃないのー」


「えー咲ちゃんまでー・・・もういいもん。拗ねてやるぅ」





こんなふうにみんなと話したり、バカやったり、・・・毎日楽しい、って思えている自分が怖い。



『気持ち悪いわねぇ、あなたの顔なんか見たくないわ。もう部屋に行ってちょうだい』



なんで私だけ・・・こんな悲しい思いをしなくちゃいけないの?

ねえ、どうして?

愛されていいのは、あの子だけ?


ねえ、どうして私のことは愛してくれないの


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ