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【脳髄】Blog.観察日記【おしゃかしゃま】Part.2(47) 2

[10]名無しさん

酩酊していたというのならその経験にさほど信憑性はない。

[11]となりのペドロ

ある程度酔いが醒めたあとなんじゃないか?

[12]ネムルバカ

暗闇になんかヤバそうな奴が座りこんでいたら、一気に酔いが醒めそうだ。

[13]栗栗眼鏡

咄嗟に視界から外そうと思ったんだが、それができなかった。目が合ってしまったんだよ。暗闇から日本人形のような切れ長の目がギラリと覗いていて、俺はそのどろりとした視線に「捕まった」と感じた。長い髪の隙間からわずかに青白い肌が見え、闇の中に白いもやが浮かんでいるような感じ。そんな顔の少女が、真っ黒な服で身を包んで体育座りをしているんだ。一瞬で酔いが醒めた。

[14]晴死ヲン

鳥肌

[15]名無しさん

ゆるんだ膀胱からその日飲んだアルコールが全部吹き出しそうな展開

[16]サトウきなこ

>>15 きたない

[17]ウーロン浦沢

>>15 こないだ「大学生なのに外でおしっこ漏らしたんだがwww」ってスレを立てていたのはおまえか?

[18]ネムルバカ

夜が明けそうな時間にこのスレを読めるのが幸いというか…

[19]栗栗眼鏡

しかしいくら不審であっても、深夜に少女がひとりで座ってるわけで、声はかけるよな? 犯罪に巻き込まれた可能性もあるし。得たいのしれない不気味さは、状況が作り出した錯覚かもしれない、そう俺は考えた。そんなこと考えずに逃げときゃよかった。


しゃがみこんで「どうしたの?」と聞いた俺の言葉に少女は何の反応も見せなかった。とりあえず警察に、と考えて携帯を取り出そうとすると、利き手の手首をガッと掴んで来た。ありえない握力だった。携帯を取り落としたのを覚えている。


愕然とする俺の顔めがけて、少女のもう片方の腕が伸びた。拳が飛んできたと表現したほうがいいかもしれない。殴られると思ったから。だけどそれは目の前で止まって、握られていた拳が開かれた。そこには紅い色をした飴玉が握られていた。赤も紅も朱も、アカイロと形容されるイメージを全部凝縮したような赤々しさだった。うまくいえないけど。

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