【脳髄】Blog.観察日記【おしゃかしゃま】Part.2(47) 1
[1]ネムルバカ
やや眠い時間になってきたけれど、あのブログについて語るならちょうど良い頃合いかもしれない。空が白くなる前によろしくどうぞ、栗栗眼鏡クン。
[2]名無しさん
あっさりスレ立ててるけどわりとよくある死亡フラグじゃないかな。何かを疑って「表立って」推理しはじめる奴は、だいたい真打ちの前に“咬ませ”で登場して死んでいく。
[3]ネムルバカ
そういうこと言うのはやめような^^
[4]栗栗眼鏡
書くよ
[5]名無しさん
ふむ
[6]栗栗眼鏡
一言で言うと、「最初の記事がすべてを語っていた」って見方なんだけどね。まずはその論拠が記事だけじゃなくて俺の体にもあるってことから説明したい。……樹海のくだりでもそれとなく示唆したけど、俺のからだはたぶん、ブログ主と同じ経過を辿っている。
樹海の夢とか、「カンサツニッキ」の方のブログとか、あれはあくまで外堀を埋めるための布石というか、これから俺が言うことに説得力を持たせるためのものだったんだよね。俺自身は逆の順序で、自分が寄生されていることに確信を持った――つまり先に「ある経験」を自覚して、そのあとブログを見つけたり夢を見たりして、確信に至ったんだけど。
その「ある経験」とは、「メブの種を体内に取り込んでしまう」という経験のこと。「メブ」は呪いや病気、あるいは釣りの類ではなく、見た目通りの寄生植物なんだ。まあ、植物とは言っても、調べてわかるような寄生植物とは一線を画しているし、生物として僕ら人間を超越しているような気さえするけどね。
さて、ここまでの俺の書き込みが事実だとするならば、何が原因でメブを取り込んでしまうのか、というのが問題の焦点になるだろう。そこでまずは俺が体験したことから語ろうと思う。ブログよりも詳細に語れるし、その時点できっと、誰かが気づくはずだから。
[7]ウーロン浦沢
少しごちゃごちゃしてるけど、つまり>>6は寄生されていて、その原因はブログ主と同じもので、実はブログに答えが書いてあるんだけど、まずはその「原因」がどういったものなのか>>6のパターンに合わせて説明する……ってことだよな?
[8]名無しさん
ブログ主が必死こいて>>6の人格を演じてるってこと?
[9]栗栗眼鏡
先週の日曜。終電を逃した俺は家まで徒歩で帰っていた。俺は大学生。平日の昼間から深夜まで飲み続け、そのときは酩酊状態だった。酔っているときってのは妙にバイタリティが溢れてくるもので、走ったり、喋ったり、SNSで饒舌に発言したり、あるいは他愛のない文章に感動したり、憤ったりしていた。
少し疲れたら、そこらの公園で煙草をふかし、夜空を見上げる。どこからか充実感がこみ上げて来て、一瞬一瞬がいとおしくなる。猫を見かける。舌を鳴らしてみるが離れていく。そこを追いかける。俺は追いかけていって、公園の隅っこまで移動していった。
通路から外れた荒れ放題の一角には野暮ったい雑草が生い茂り、電柱がぽつんと立ち尽くして光を落としていた。猫は光をくぐって、木々が作る闇に溶けていく。俺はそこまで追っていって、なんだか冷めて、ふと「早く帰ろう」と思った。そしてそのとき、俺がちょうど見ていたその影に、誰かが座り込んでいたことに気が付いたんだ。




