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蒼天の誓約  作者: 天都奈
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ブロローグ

ピピピ・・・ピピピ・・・

 朝7時いつものように目覚ましが鳴った。今日は週明けの月曜日のため、とても気怠い。俺は布団から起きると朝食の準備を始めた。俺の両親は科学技術の開発者で現在家にはいない。と言ってもたまに帰って来たりするので、言わばプチ1人暮らしと言ったところである。生活費は月の初めに銀行に振込まれるため、何不自由なく生活することができる。初めて両親がいない朝を迎えた時は、一抹の寂しさを感じたものの現在に至ってはそれが普通であり日常である。

 俺は朝食を軽く済ませるとテレビのニュースを見ながら、学校に行く準備を始めた。テレビでは女性キャスター様々なニュースの原稿読んでた。暫くすると占いが始まり、女性キャスターは名前があ行の人から順に今日の運勢を発表していった。俺はいつもそれを見てから学校に行くため、いつもこの占いをチェックしている。

『名前の頭文字が、や行の人。今日はびっくりするようなサプライズがあるかも!今日は1日ハッピーな気持ちで居られるでしょう。』

「なんだよ、びっくりするようなサプライズって」

 などと、テレビの向こう側で話している女性キャスターにツッコミを入れていると、占いが終わり学校へ行く時間となった。

「さて、そろそろ行くか。」

 俺はテレビを消してカバンを持つと、家を出た。

 家から学校までは数キロ離れているため、いつも自転車で通っている。俺の住んでいる場所は都会なため山を見ることはないが、俺の通っている学校はわざわざ山を作りそこの中腹辺りに学校がある為、毎朝強制的に有酸素運動しなければならない。陸上部なんかは朝練でこの坂を登り降りしている様だが、帰宅部の俺はいつも自転車を降りてこの坂を登る。暫くすると校門が見えてきた。俺は校門をくぐるとすぐ右にある駐輪場に自転車を止め、校舎へと向かった。

 教室にはクラスメイトが数人のグループを作って昨日のテレビやゲームなどの話をしていた。俺は教科書類を机の中に入れると、クルプの輪の中へと入り昨日のテレビの話をした。

 暫くして予鈴が鳴った。俺は自分の場所へと戻り、椅子に座ると同時に担任の河辺かわべ先生が入ってきてSHRが始まった。河辺先生は今日の予定と三原は後で職員室に来るようにと言うと教室を出ていった。SHRが終わると、となりの奴がニヤケながら俺に「なんかしたのか」と聞いてきたため、知らないと言い教室を後にした。事実俺は職員室に呼ばれる様な事をした覚えがないため、自分でも何故職員室に呼ばれたのか不思議であった。

 職員室に入ると、俺は河辺先生の所へと向かい話を切り出した。

「先生、何か御用ですか?」

「おお、三原か。実はな・・・」

 河辺先生は机の上にあったプリントを見ると、こちらを真っ直ぐ見てこう言った。

「三原、お前は今日転校することになった。」

「・・・はい?」

「転校だ。今すぐ荷物をまとめてこの場所に行きなさい。」

 そう言って河辺先生は別のプリントを俺に渡した。しかし俺はそのプリントに書かれている事よりも、担任からのいきなりな転校話で頭が一杯だった。ほんの一瞬、朝の占いで女性キャスターが言っていた言葉が頭をよぎった。『びっくりするようなサプライズ』。俺はこの時、それはこの事を指しているのではないかと考えていた。しかしこのサプライズは、まだ始まりに過ぎないという事をこの時点で俺は知る由もなかった。

皆さん初めまして、天都奈あまつなと申します。

今回から初投稿となります。第一回目は優一君の今までの生活をブロローグとして書かせて頂きました。今後の展開としてはルート分岐やちょっとしたエロスなんかを入れていけたらと考えています。また、エロスを抜いた全年齢版みたいなのも書いていこうかなと考えております。皆様が楽しくこの物語を読んで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願い致します。また、ご指摘やご感想も書いて頂ければ幸いです。次回からは本編に入っていきたいともいます。お楽しみに~。

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